閑話30 掲示板その24

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 【異世界ライフ】ついに始まった異世界生活【エンジョイ】 No.28

 

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678:上級剣士


なあなあ、鍛冶師の皆さんよ。

ちょっと聞きたいことがあるんだが?



679:上級鍛冶師


お? どうした?



680:上級剣士


前に話が出たかもしれないが、武具には所有者限定とか指定とかそういったものはつけられないのか?



681:上級鍛冶師


そういや、それ系の話は出ていなかったか。

結論からいえば出来る……んだが、俺の今の技術じゃ無理だな。

技術的にあることは知っているが……その辺、どうなんかね。精霊鍛冶師?



682:上級闘士


シーン……。


『返事がないただの屍のようだ』



683:精霊鍛冶師


勝手に殺すなよ! ちょっと忙しかっただけだ!

それはともかく所有者設定だろ?

当然できるぞ。ただ問題がいくつかあってなあ……。



684:上級剣士


お。来たか。

それで、問題ってのは?



685:精霊鍛冶師


所有者設定は何となくわかっていると思うが、魔力をもとに設定するわけだ。

その魔力を設定するために、ちょっとした魔法陣なりを起動しないといけないわけだ。



686:上級闘士


ああー。

やっぱり対面が必要になるわけか。



687:精霊鍛冶師


必要か必要でないかを言えば後者だな。

ただやっぱり対面で設定したほうが確実だ。

後者は無理やりにでも設定が変えられる可能性が高い。



688:上級剣士


はあー。

やっぱりそうか。



689:上級鍛冶師


しかし、なんだって今更こんな話を?



690:上級剣士


戦闘職のプレイヤーだったら身に覚えがあると思うが、やっぱり腕が上がってくると注目度も上がってきてな。

当然持っている武具関係も目を付けられるんだ。

そうすると……あとはまあどうなるかわかるだろう?



691:上級料理人


あいつの持っている武器のお陰だ! ――となるわけね。世知辛い。

もっともそれは、戦闘職だけじゃなくて生産職も同じわけで。



692:上級闘士


なんだ。もしかしなくても包丁とかに目をつけられたか。



692:上級料理人


まさしくその通り。

しかも同じ料理人だけならまだしも、こっちの戦闘職にも目を付けられる始末よ。

今のところ力づくで――というのはないけれど、今後どうなるかはわからないね。



693:上級槍士


なんとまあ。包丁でか。

いい武器を持てばそれだけ生き残る確率が上がるから気持ちはわからないではないが、それでもなあ……。



694:精霊鍛冶師


ふーむ。そうか。

そうなるとやはり設定できるようにして渡した方がいいか。

無理やり解除されて分析されると余計騒ぎになりそうだからあまりやりたくはないんだが。



695:上級剣士


なんだそりゃ。

精霊鍛冶師さんが躊躇するくらいに面倒なことになるのか?



696:精霊鍛冶師


だなあ。

例の規制に関わりそうだがら詳細は言えないが、落ち物(異世界から来た的な)扱いされそうだな。

そうなると間違いなく徹底的に詰められるぞ? 下手したら拷問もあり得る。

命が軽い世界で、そんな事態に耐えられるか?

というか事実を言ったところで信じられることは無いだろう?



697:上級闘士


あー。間違いなく狂人か妄想家扱いされて終わりだな。

そして拷問はさらに続くってわけか。



698:上級剣士


それこそただの妄想話じゃなくて、本当にありそうなところがな……。

やっぱり対面できるようになるまでは諦めた方がいいか。



699:精霊鍛冶師


そっちのほうが確実だな。

スマンがしばらく我慢してくれ。



700:上級鍛冶師


俺にしてみれば、既に技術を確立しているのが羨ましいんだが。

今のところやってできなくはないというレベルだからなあ。

変に中途半端なものは出さないほうがいいだろうし。



701:精霊鍛冶師


そこは頑張ってくれとしか言いようがないな。



702:上級鍛冶師


だよなあ。



703:上級闘士


たとえ対面式で破られ難いものを付けたとしても、奪われて拷問コースはありそうだが?」



704:精霊鍛冶師


ああ。それはそうだ。

ただ対面式だと隠蔽がより効果的にできるという面もあるんだよ。



705:上級鍛冶師


ああ、なるほどな。

見破られ難いからそもそも奪われる機会が少なくなると。



706:精霊鍛冶師


そういうことだな。

少なくとも冒険者がちょっと活躍して国から下賜される剣くらいにまでは落とせるようになる。



707:上級剣士


それはでかいな。

それなら冒険者も金さえ出せば、どうにか手に入れられる剣に見えるわけか。



708:上級狩人


となってくるとやはり広場の開設が待たれるわけだが、今はどうなっているのかな?



709:精霊鍛冶師


それだったら解放者の板で、恐らくあと一段階くらいだと言っていたからもうすぐじゃないか?

もしかすると予想が外れているかもしれないが……気長に待とうや。



710:上級魔法使い


ダンジョンマスターかぁ。

ちょっとはやってみたい気もするけれど、やっぱり大変そうよね。



711:ネズミな人


そう思うだろ?

ところがそうでもなかったりするんだよな。



712:上級剣士


おや、ネズミな人。それってどういうことだ?



712:ネズミな人


恐らく皆がイメージしている大変そうなダンジョンマスターは、最初から強敵がいっぱいいて敵もいっぱい来るところ。

未発見のダンジョンで、その理由が敵がほとんど来ないからという理由のものも意外とあったりする。



713:牧師


敵がなかなか来ないからダンジョンが大きくならず、注目もされることがないというわけですか。

なるほどね。



714:夢魔な人


ちょっと待って。

何故そんな情報をネズミな人が持っているかが気になるんだけれど?



715:ネズミな人


はっはっは。

龍な人の影に完全に隠れてしまったが、俺もダンジョンマスターになったからだな。

いずれネズミ帝国を作ってやる!



716:粘体な人


あらん。頑張ってねん。

……と言いたいところだけれど、ネズミがダンジョンを攻略できたの?



717:ネズミな人


数の暴力って怖いよな!



718:上級剣士


あー、なるほど。

ネズミな人がどうやって攻略したのか想像できた。

でも、犠牲も多そう。



718:ネズミな人


それは言うな……。

木の人みたいに魔石が豊富に使えるならともかく、そうじゃなのならある程度の犠牲は仕方ない。

……と割り切るしかない。



719:ウサギな人


それなね。激しく同意。

……だけれど、仲間の死に慣れてきている感じがしてちょっと萎えそう……。



720:犬な人


そこはもう割り切るしかないだろうな。

犠牲もなしにというのは、どうやっても無理だというのがわかった。



721:霊体な人


私たちから見て進んでいる木の人でさえ犠牲は出しているみたいだからねー。

やっぱり犠牲ゼロはむしが良すぎなんだろうなあ……。



722:上級弓使い


私としては人外系の人たちが意外に反応してきたことに驚いているんだけれど。

もしかしなくても眷属なり部下なりを持っている人外系って多い?



723:腐った人


むしろ人外系はそこからがスタートだと思っている。

最初から強い種ならともかく、弱い種はやはり群れないと辛いぞ。



724:犬な人


俺は群れずに孤高で行くぜ!

――というのもあり……というかそれを狙っていたんだがな。

仲間がいることの便利さに気付いたら抜け出せなくなった。



725:ウサギな人


私もそんな感じ。



726:上級剣士


なるほどな。

というかそもそも冒険者だってパーティ組んだりしているんだから魔物だってそうなるよな。




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