閑話28 掲示板その23

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 【異世界ライフ】ついに始まった異世界生活【エンジョイ】 No.27

 

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689:上級狩人


例の広場の話が静まってからだいぶ経つがどうなったんだろうな。



690:上級剣士


大分経つといってもこっちのじかんでもまだ一週間も経っていないだろ。

まだなんじゃね?



691:上級狩人


まだかー。

早々簡単に進化(?)なんかできないってことだな。

ダンジョン(マスター)の格が上がることを進化というかは疑問だが。



692:上級魔法使い


そこを突っ込み始めるときりがないからやめておきましょう。

それよりも投資合戦がすごかったわよね。



693:侍


あれは凄かったでござる。

拙者はとてもついていけなかった……というか気付いた時には終わっていたでござる。



694:上級闘士


ポンポンと高額寄付をしていた精霊鍛冶師や魔導士もそうだが、やはり圧巻だったのは木の人だよな。



695:上級魔法使い


あれはなー。

前者二人でさえ上級商人さんが目を丸くしていたのに、

木の人はその二人……というか、寄付をした解放者さんたちが絶句するほどだったからなー。



696:上級商人


あれだけの額をポンポン寄付できる解放者の皆さんもさすがだと思ったのですが、木の人は……。

言葉通り別格でしたね。

まあ彼の人の状況を考えれば、あれくらい出せても不思議はないのですが。



697:魔法使い


そうなの?



698:上級魔法使い


少し考えれば分かるだろう?

自分自身で今現在も高値で取引できる魔石を作れるのに加えて、領地から集まる上納品もあるんだ。

しかもその領地が北海道全域だと考えたら……あれくらいは出せても当然なんだろうな。



699:上級薬師


ひええ。レベルが違い過ぎます。

でも私も解放者になれば、他の方々くらいは稼げるのでしょうか……。



700:アマゾネス


出来ると思うぞ?

というか生産者は私たちなんかよりもはるかに稼げるはずだ。

そうだろう、精霊鍛冶師?



701:精霊鍛冶師


まあな。その分設備投資やら何やらでその稼ぎも吹っ飛んでいくが、実入りが多いのも確かだ。

分かっていると思うが、生産者は設備投資でケチったらダメだぞ。

精錬所を造り始めている木の人を見れば、よくわかるだろう?



702:上級商人


あれは別次元すぎて、参考にならないような気が……。

いえ、いずれ私も工場経営なんかを始めてもいいのでしょうか。



703:上級鍛冶師


有りか無しかでいえばありだろうが……信用できる人をどう集めるかが問題になるな。

大量生産を始めるということは、技術を盗まれやすくなるともいえるからな。

俺たちみたいな技術者に逃げられたら元も子もないぞ。



704:上級剣士


基本的に腕のいい技術者って囲われるのを嫌うイメージがあるんだが、その変どうなんかね?



705:上級料理人


それこそ人に寄るんじゃない?

自分は愛想がよくないと分かっていて、経営は他の人にお任せという人もいるでしょう?



706:精霊鍛冶師


そういうことだな。

それに上に行くほど色々な人材を押し付けられるからな。……技術の継承云々とかぬかして。

まあそういう雑事も含めて色々とやりくりしなきゃならんのは、覚悟しておくことだな。



707:上級鍛冶師


……面倒すぎるな。

今の自由な立場が良いんだが……解放者と天秤か。

さて、どうするべきか。



708:精霊鍛冶師


別にあっちの世界に面倒な武器なんかを売らないでおくというのも手の一つだがな。

その場合はやっぱり稼ぎが限られるが。

隠しておきたいんだったら、色々とぶっちぎるまで黙っておくのも手かもしれんな。



709:上級薬師


国やら何やらが単独では手を出せないところまで、ね。

確かに憧れますが……どこまで伸ばせばいいのやら。



710:上級剣士


その辺は生産系だけじゃなくても同じだな。

かといってソロで動き続けるのも限界が……結局どこかに抱えられた方が楽になるんだよな。

いい上司さえ見つけられれば、だが。



711:上級魔法使い


止めて!

ここでその名前を出すと、が出てくるの!



712:上司


呼んだ?



713:上級剣士


呼んでない!



714:侍


呼んでないでござる。



715:上級鍛冶師


呼ぶか!



(これより何個か「呼んでない」コールが続く)




【作って】マナに関係する話を存分にしよう【みたよ】 No.2


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245:魔導士


寄付が集まって龍の人の進化も始まったと思うが……いまどのあたりなのかね?



246:アマゾネス


さてなあ。

ぶっちゃけ勢いでやったところはあるからな。

あの話が嘘か本当かもきちんと検証していないだろ?

……いや、運営が保証していたか。



247:魔道士


ダンジョンマスターが広場を作れること自体は保証していたね。

問題はどのくらいの時間がかかるかってところだけれど。



248:木の人


正直なところ、自分自身の進化や眷属たちの進化を見ていると早々簡単には終わらないかと。

しかも(多分)別次元にある世界同士を繋げる空間ですから。



249:魔導士


進化も一筋縄ではいかないってことか。



250:龍の人


進化だけじゃなく、ちゃんとダンジョンの調整もしないといけないというのが予想外だったな。

あ。お久です。



251:魔道士


おっと。話題の人が来たか。

ダンジョンの調整というのは?



252:龍の人


そのまんまだなー。

ダンジョン(マスター)の格が上がるということは、当然ながらダンジョンそのものが変わっているからな。

というかダンジョンを大きくしないと格が上がったと言えないらしい。

というわけで、ダンジョンを大きくしながら格を上げているんだが、当然ながら空っぽの空間だけを作っていくわけにはいかなくてな。

色々と設置したりするのに時間がかかったりするんだ。



253:木の人


適当に作ってしまうと、周囲の魔物やら人やら攻め込まれてダンジョン自体が終わってしまうと。



254:龍の人


さすが木の人だな。

似たり寄ったりのことをやっているから察するのも早い。



255:精霊鍛冶師


木の人は領土防衛だが、龍の人はダンジョン防衛か。

確かにやっていることはほとんど変わらないな。

土地の広さも……別次元の空間を作っているか、元ある土地を利用しているかの違いくらいか。



256:魔導士


なるほど。

スカスカな空間だけを作っていっても、攻め込まれやすいダンジョンができるだけか。

確かにそう考えると時間がかかるというのもわかるな。



257:龍の人


そういうこと。――というわけで、すまんな。

折角多額の寄付をしてもらったんだが、もうしばらくかかりそうだ。



258:魔導士


謝るようなことじゃないだろう。

ちゃんとした理由もあるしな。

ぶっちゃけると、龍の人が失敗することも込みで「寄付」しているからな。



259:龍の人


あー、なるほど。

だから「投資」じゃなくて「寄付」なわけか。



260:アマゾネス


そういうわけだ。

だから龍の人は失敗を恐れずに、適度に無理をして出来る限り早く広場を作ってくれ。



261:龍の人


それこそ無茶を言うな。

俺だって自爆は嫌だからな。きちんとペースを守って早めに終わらせるようにするさ。

……正直、多額の借金を抱えたままだと胃が痛い……。



262:魔導士


ドラゴンに痛くなるような胃があったことの方が驚きだが……。

あまり気負わずに適当にやってくれればいいさ。



262:龍の人


そうする。

(胃が痛くなるは、比喩表現)




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これにて第13章は終わりです。

次から第14章ですが、二日ほどお休みをください。

次の更新は4/9になります。

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