電話

「もしもし」

「やぁ・・・君は島原しまばら ケント君かい?」

電話の相手はどこか能天気な声でしゃべりだした



「あぁ、そうだ。」

そう聞くと電話の相手が大きく息を吸い込み、

「おめでとう!!君は我々の企画した、ゲームのプレイヤーに選ばれたよ!」

いきなりハイテンションでしゃべりだした


「・・・ゲーム?」

相手の言っている事が1つも理解できない。


「ルールは簡単!君は我々の出すにクリアする。 ただそれだけさ!」

話の内容が理解できてない俺をおいて電話の向こうの男はハイテンションで続ける



「お前は誰だ?」

俺が電話の相手に質問するが

「そしてその課題は~~・・・!?」

どうやら向こうは話を聞く気は無いようだ…。




「爆弾解除!! では頑張ってね~~」


「おい!待て!」

俺がそう言うと電話相手の男は


「・・・何だい?私も暇ではないんだよ。」

少しイラついたような口調で答えた。




「爆弾解除?そんなゲーム。参加するわけn…

「君に拒否権は無い。」


「!?・・・・・」

今までリオのカーニバルのように陽気だった声がいきなり、南極のような冷たく冷酷な声に変わる。



「良いかい?君はもう我々が用意したゲームボードの駒なんだよ。駒は大人しくそのボードの上で動けば良い。」

相手の気迫に押され何も聞けなくなった俺はただひたすらに黙り込んだ

「分かったかな?それじゃあ切らしてもらうよ。」

そう言って男は電話を切ろうとする

「・・・・・・・・」

電話を切ろうとする男を止めようとするがまるで声帯が消えてなくなったかのように声が出ない


 

「あぁ、そうだ。爆弾をどこに仕掛けたか言ってなかったね。」

電話を切りかけていた男は再びのんきな声で話し始める

 

「爆弾は、君の学校のどこかに仕掛けさせてもらったよ。それを見つけて解除すれば君の勝ち、もし見つけられなかったり解除できなければ・・・・」


俺は次の言葉を待つも

(ブチッ…ツーツー……)




無情にも電話は切れそのあとの言葉を聞くことは出来なかった・・・・・・


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