第13話女戦士の人生初魔法
「それで、今、あの野郎はどこにいるんだ?」
「ふん。余の手下どもから常に情報は入ってきておる。そこまで魔法で移動するぞ。準備はいいな」
「てめえ!誰に向かって言ってやがる!つーか、リーダーシップとるんじゃねえよ!」
「せやせや!」
「ふん。じゃあ、貴様らに余がついていく。これでいいか」
「まあ、そこまで頭を下げるなら。あたいはいいぜ。移動の魔法も試してみたいしー」
「じゃあ、女戦士よ。移動の魔法を唱えるのだ」
「だーかーらー、命令すんじゃねえっつってんだろがあ!」
「ごほん!では、任せよう」
「まだ、なんか誠意が見えないっつーか、ねえ」
「せやせや」
「ごほん!あのものは『ぱふんぱふん』に励んでいるようだが。余には見えるのでな」
「ああああ!ほらみろ!こいつ!二千年前にそういうのは捨てたとか言ってたくせに『デバガメ』大魔王だぜ!最低だわ!」
「うわー」
「マジかあ…。こいつ、あたいらのことも絶対見てるわー」
「(こいつらあ!)勇者よ。リーダーとして何とかまとめてくれぬか」
「分かった。まあ、そういうことで。みんなも聞いたようにこのパーティーの末席にこの魔王を加えるということにしますので。魔王もこうやって頭を下げてるし、まあその辺はもう言うのはやめてあげようね。健全な男子なら当たり前のことです。以上!」
「女賢者ぁ、どうする?」
「まあ、しょうがねえか。とりあえず今はあの野郎をぶっ倒すこと優先ってことで。女戦士の人生初魔法で早速行こうぜ!」
「まあ、そうだな。それじゃあいくぜ!・・・・。おい、『デバガメ』大魔王。どこをイメージすればいいんだ?あの野郎のいる場所だよ!場所!」
とりあえずプライドとか名誉とか、そういうものは大人として自分の胸に秘め、勇者たちのパーティーの新米として、一番下っ端としてパーティーに加わることとなった魔王。そして魔王の助言を得て、人生初の女戦士の魔法にて『とてつもない力を持つもの』のいる場所へ瞬間移動する勇者たちと魔王。とりあえず女戦士の魔法力が少しだけ減った。そして再開の時を迎える。
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