第10話

「おっせぇよ隊長」



まだあどけなさが残る少年が、仏頂面で立って居た



「地上へ行くの?隊長」



運転席から顔を出したのは、レイズの部隊に居るただ一人の女性隊員だ



「あら、良かった、仲間が出来た。」



ミサキに笑顔を見せる。



「ミサキ・アクリットです。よろしくお願いします。」



ミサキがお辞儀をすると



「軍人は敬礼」



ミサキが慌てて敬礼する



「俺はティッド、彼女はレナ、あっちはオベレーターのレスカ」



ティッドが簡単に紹介する



「出る」



レイズが言うと、車両が動き出した。



「え?」



ミサキがレイズに振り向く、何を言っていると言ったように困惑の表情をしていた



「レナ、カナタ・レスの自宅に寄れ」



「了解」



「ミサキ、カナタ・レスは反乱分子になる可能性が高い、カナタと連絡を取っていた者に心当りはあるか」



「連絡って私も含めてですか?カナタはクラスでも友達が多かったし「そうじゃないわ、お嬢ちゃん、隊長省いた言い方じゃ駄目よ」



レナがチラッとルームミラーを見る



「シャングリラ以外の者とだ」



レイズが言うと、ミサキは知らないと答えた。



車両がカナタの自宅に着き、レスカとティッドは車両に残った



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