第6話
カナタ・レス
年齢18
身長175
体重54
性別 男
特殊能力 サイキック適合者
「明日の入隊式に出る隊員か?」
「ノックも出来ないのか?レイズ・アモン」
モニターを見ていた眼が鋭く移動する
「したぜ?それより、今回の新人はガキばっかか?」
レイズは気にすること無く言う
「お前も似たようなもんだろ、お前の部隊に入る」
レイズはモニターに映るカナタを見た
「高い能力者か、本人は分かってるのか?下手すりゃ国が崩壊しかねないぞ」
「お前の能力だろ、本人は気付いてない、お前が鍛えて前戦で使えるようにしろ」
「了解」
レイズが部屋を出ようと背を向けると
「国王がアルケッシュを消せと言ってきた」
出口に向けた足が振り返った
「アルケッシュが動いた?先に奇襲?馬鹿?」
『俺は馬鹿じゃねぇよ』
モニターにはカナタではなく別人が映っていた
「馬鹿だろ、アルケッシュに奇襲なんて言ってんだから」
『お前、俺は国王だぞ』
「分かってるよ、確かに国を良くおさめてると思ってはいる。だがな戦争を仕掛けるのは危険だ、アルケッシュは軍事力すら分かってないんだ」
《国王にタメ口・・・》
レイズを見て、男は溜め息をついた
「国王だろうと国民を危険に晒すヤツには敬語はいらない」
レイズは鋭い眼でモニターを見る
「今、シャングリラは平和で穏やかになってきつつあるんだ、むやみな戦争は避けるべきだ」
『平和で穏やかにねぇ、本当にそう思ってるのか?シャングリラだけだぞ、地上で住めてないのは』
「オルガルが協力すると言ったのを断ったからだろ」
レイズは、国王を鋭く睨んだ
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