第5話

自宅に戻ったカナタに、自宅セキュリティAIが通信があった事を知らせる



「通信?誰からだ?」



カナタは、パソコンを開き確認すると通信をした



『よっ、カナタ』



画面に映ったのは、カナタと同じ年くらいの少年だった



「何の用だ、ゲリラと話すことは無い」



『相変わらず鋭い眼をするなぁ、明日は入隊式だって?』



「さぁ、知らねぇなぁ」



カナタは先程とは違う雰囲気を出していた

殺気のこもった眼で相手を見る



『まぁ、カナタなら能力適合者と出ても不思議じゃねぇな、カナタ逃げたいか?軍に入れば何れはバレるぜ、お前がどれ程高い能力者か』



相手の眼がい抜くようにカナタを見ると



「逃げて、てめぇの仲間になれってか?それより本題は違うんだろ?」



カナタが薄く笑った



『カナタ、マジで俺んとこ来ないか?軍に入ればそれなりに戦うことになるんだ、戦うフリは出来ない』



「分かってるさ、逃げるって言っても、俺何故か眼をつけられてるらしい」



『眼をつけられてるって軍人にか?まぁ良く分からねぇけど、此所なら多少は隠れてられる』



「ああ、能力検査で病院に行った帰りからずっと誰かの視線を感じるんだ」



『今すぐ迎えに「今夜俺が行く」



カナタが遮って言うと、相手は頷いて通信を切った



カナタはソファに座ると、自宅の周りを透視した



ミサキには、石コロひとつ動かせないと言ったが



真っ赤な嘘だった



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