中編
翌日
村田に言われて、通学路の道中にある、立ち入り禁止のテープが貼られた場所の目の前にいた。
「本当に入るの?」
そういったのは、愛野秋だ。
なぜ、彼女がここにいるのかと言うと、昨日帰りがけに村田と愛野は同じ方向の帰り道で、村田と話していたら「私も行く!」といい着いてくることになった。
「あぁ、入るぜ、ついでにこの町の歴史も知ることができる」
と、意気揚々に村田は宣言しながら、立ち入り禁止のテープをあげて二人を手招きしている、
「はぁ」
会田は、村田の手招き姿を見ながら、やれやれと思いながら、横から「入りましょ、類」と言いながらテープをくぐると、後から会田も進入した。
***
入って見たものの、目の前に歩けないほど高く生えている雑草、そのせいか、足が痒くなってきた。
「ドローンで見たときは、あそこから真っ直ぐ行くとあったはず」
一向は、真っ直ぐ歩いていると、目の前に家屋が見えた。
「ボロボロな家」
愛野がそう呟いたら、村田が「入ろう」 と言い始めた、
「おいおい、不法侵入だぞそれは」
会田は、村田の発言に対して当然の反応を示すと、「立ち入り禁止のテープの先にある家なんかに人住んでねぇよ」 というと、「ちょっと、疲れたな」と愛野が言い、仕方なくボロい家に入ることとなった、
家の中は、酷く荒れていた、部屋は何者かが暴れた痕跡もあった、
「なんだ、これ」
会田は、その部屋でアルバムを見つけた。
愛野が「見ましょう」と言い、村田はそれに頷いたので、会田は二人の押しに弱く、アルバム開いた。
そのアルバムには、白無垢を来た女性と、袴を来ている男性の写真が貼っていた、
「この女性!」
会田は、この女性に身に覚えがあった、村田は「知ってるのか?」と言うと、
「昨日、動画で見た女性だね、でもなんか、写真の状況とはなんか嫌な感じがするね」
愛野の印象は当然だった、その写真には鬼気迫るような、顔をしている女性、写真はいかにも晴れ舞台のはずなのにそういう印象は各々感じた。
「嫌な感じがするね、もう閉じるよ」
会田がそういいアルバムをもとの場所に置いた。
***
三人は、家で休み終え、外にで井戸を探している。
「あったぞ、二人とも!」
大声を上げたのは先頭を歩いていた村田。
その声を聞いた、二人は村田に近づくと目と鼻の先に井戸が見えた。
「ようやく、見つかったな」
会田がそう言っていると、突然後ろの方から草を分けて来る人の足音が聞こえ始めた、
「だれか、来るは、隠れましょ!」
愛野がそう言うと、二人は来たところの方の草に隠れた。
「やっと、着いたなぁ」
「ええやっと着きましたね」
「服から草の匂いがしますよ」
三人の男が、入ってきた、三人のうち二人は作業着を来た男で、一人はスーツを来た男だった、
「この井戸を、撤去して新しく建物を建てようとしたが毎度毎度やった人は突然全員失踪してきたが、今回はこの俺が直々に来てやった」
男は、そう言いながら井戸の方に近づいてきた、
「そうですね、部長」
そう言うのは、ガタイのいい作業着の男だ、
「私はこんなところに来たくなかったですけどね、作業着は草の匂いが着いたし」
もう一人の男は、細身の男だった、
「良く着いてきてくれた、ありがとさん」
スーツの男はそう言いながら、井戸を覗き込んだ。
すると、スーツの男は顔が青ざめ始めた、
「な、なんだこいつは!!!」
と大声を上げると、井戸から手が伸びてスーツの男を引きずり込んでいった、
「ぶ、部長!」
ガタイの良い男は、その光景を見てすぐに、スーツを来た男を助けようと井戸に近づき手を伸ばし顔を突っ込んだと思ったら、井戸から手が出てきてその男の腰まで伸ばしたと思ったら一気に引き込まれて言った。
そんな一幕を見ていた、細身の男は来た方向に向き、逃げ出そうとしたところ、また同じように井戸から手が伸び始めて、物凄い勢いで、男の足を掴んだ。
「や、やめてくれ! し、死にたくない!」
と言いながら、その手から逃れようと暴れていると、高さ十メートルもあるとこまで男は捕まれたまま振り上げらたら、そのまま男を叩き落とした。
男は、顔が潰れていた、さっきまで見ていた顔の面影は無かった。
そう、子供達は三人そう認識していると、男を掴んでいた手がまた、振り上げて叩き落とし始めた、そしてまた振り上げた、その凄惨な光景を何度もし始め、何度も叩きつられているうちに四肢が千切れかけていた。
すると、井戸から出ていた手が四つに増えた、すると男の四肢を掴んだと思ったらそのまま、千切った。
千切られた、四肢から血がダラダラと出ており、その下の地面に血溜まりができ始めていた。
満足したのか、井戸から出てきた手は男の四肢だけを残して井戸に戻っていった。
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