第04話 一騎当千
「俺は――」
が、彼女の指先が唇に触れ、遮られた。
「
狂犬。
いつの頃からか呼ばれるようになった、俺の綽名だった。
「知ってたか」
「
南天城は、それにしても、と嘆息し、
「10人程度の不良相手に為す術無く敗れるとは、名前負けではなくて? 駄犬ですわね。首輪無しの
からかうような笑みを浮かべ俺を見下ろしてくる。
一方で俺は背筋が凍る思いだった。進学校の
なのにこの女は、この細腕で造作も無く、連中を圧倒していた。
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