第03話 嫣然一笑

「魔女は人の心が読めるのか?」

「あら、わたくしのことをご存知なのね」

「聞いたことがある。って」


「魔女」は満足げに頷き、


「それが私」


 人差し指を立て、指先に炎を灯してみせた。

 何の道具も使わずに。

 いとも容易く。


「的中率100%で御馴染おなじみ南高占術部みなみこうせんじゅつぶ。部長を務めております、南天城麻璃亜みなみあまぎまりあですわ」


 と、笑顔で名乗った。

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