第4話

僕の住んでいる沿線は、となりの会社と総合乗り入れしている。

自社の車両と、乗り入れてくる車両は、固定されている。


乗り入れてくるのは、その会社の1000系と9000系という形式。


自社の車両が来るか、他社の車両が来るかは、案内表示板に表示される。

それは、変わっていない。


だが・・・


入ってきた電車は、他社の車両。

それは、同じだ。


だが・・・


「あれ?この電車は、こっちには来ないはずでは?」

その疑問がよぎる。


この車両は、他社の本線用の5000系という車両だ。

こっちには、乗り入れてこないはず。


「きっと、故障による代行だな」

そう、いい聞かせた。


学校につく。

学校も、まったく同じ。


教室に入る。

そこも同じ。


クラスメイト、担任、担当・・・

全て同じだ。


僕は学校では、孤立している。

なので、クラスメイトにとっては、僕は背景でしかない。


ここでも、それは変わらない。

ほっとしたような・・・寂しいような・・・


今のところ、家庭環境とさっきの電車、

それ以外は、全く同じ。


でも、他にも違いがある。


そして、スポーツ紙を広げた。

そして、異変に気が付く。


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