第3話 寛大な彼女

(知らない人ともヤッたりする!?)


僕は彼女が言った言葉について繰り返して噛み砕き、なんとか飲み込んだ。


僕「それはどういう理由で?」


まな「んー、理由はないかなー。ただ、求められるのは嬉しいかな」


僕「え、じゃあたとえば今おれが誘った場合、どうなるの?」


まな「別に空いてる日だったらいいよー」


 


こんな感じでまなは来るもの拒まずという毅然とした態度で、僕のことを受け入れてくれて電話は終わった。


 


デートをするにしても、どこで待ち合わせしてどこに連れていったらいいかまったく分からない。童貞率90%配合の僕にはデートプランなんてどうにも思いつかなかった。


(どうせなら、相手に直接聞いてしまえ!)


 


投げやりになった僕は、大学の授業中わけのわからない話を長々と語る教授の目を盗んで、まなにLINEを送った。


僕「今週の金曜日会う話だけど、場所はどこがいい?」


 


今思うとなんと優柔不断な男だろう。エスコートもへったくれもない。そんなぼくにまなは思わぬ角度から助け船を出してくれた。


♪LINE♪ 


・・・返信が来た。


 


まな「じゃあここのURLで待ち合わせしよっか(^^」


 


そこには何やら長々しいURLが貼られていた。


(なんて決断力がある子だ。いや、そこらへんの男よりもエスコートが上手いから、さては相当なビッチか)


なんていかがわしい妄想を繰り広げていると、


クリックしたURLからあるおしゃれでスタイリッシュなWebページへジャンプした。


 


・・・僕は絶句した。


 


そこは池袋東口に位置する、


 


とあるラブホテルだったからだ。


 

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