第6話‥‥‥

「今回は上手くできたのに、嶺衣は僕の事に笑みを浮かべてくれてたのに、クソ。」


僕から数えて30回目、ようやくいい終わりを迎えられて、僕は僕の番と上手く出来るはずだった。それを金目当ての虫けらに邪魔をされた。


「クソ、、」


僕は15回目の時に監禁した嶺衣を徹底的に研究し、嶺衣の能力と同じ能力を手に入れ、あのノートに書かなくても良くなっていた。だからこそ、僕は悔しくてたまらない。ノートに書いてある物を読んで悔しさを覚えるよりも、そして今日、あのホテルで嶺衣を監禁している。


「はぁ、、、」


そして、嶺衣の研究ノートを開くと確定した事実を書いた。


「嶺衣の能力は僕よりも不完全で、リセットしてもそれが2回目とは限らない。嶺衣自体は2回目だと思っても、その間には何回も僕との鬼ごっこをしていて、その記憶が無いのは意識ない状態で死んでいるか、即死させられているかだから、多分、僕がやったんだろうな。嶺衣に拒否られたら狂っちゃうもんね。」


と笑って、研究ノートをまとめると電話が掛かってきてスマホを耳に当てると嶺衣がベットから脱出し、部屋から出られないからと窓から隣の部屋に渡ろうとして足を滑らせて落ちたという連絡だった。


「もう、、嶺衣ったら窓から逃げるなんて危ないよ。次は窓が開かないようしなきゃな。」


とスマホを切り、リセットを済ませて11時までは起きない嶺衣をいつもの様に誘拐し、ホテルへ監禁して、窓の代わりドアを開くようにすると嶺衣はバカ正直にドアから逃げて、夜まで捕まらず、僕が雇った黒服に捕まるもリセット能力を使って、今回は死なずに逃げ切った。


「やっぱり、僕が捕まえないと嶺衣は逃げちゃうか。はぁ、僕だったら昼までに捕まえられるしな。」


そして、誘拐までは同じ手順で進めて、13回目に僕がシャワーを浴びている間に置き手紙と窓を開けて、自分はクローゼットに隠れて、窓から逃げたと思わせて、僕に部屋のドアを開けさせた方法を誘発させようと準備を進め、仕上げにシャワーの音が聞こえるようにしてから僕はクローゼットに入った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして時は戻る。クローゼットを開けた嶺衣の前に現れて、自分は能力者である事を告げ、僕のスタイルのいい体を押し付けて、媚薬を僕のキスで目を覚まさせた。


そしてベットへと押し倒して、心を折る為に事実を告げる。すると嶺衣は媚薬に体をトロトロにされながらリセットを使おうとしたが、発動しなかった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る