第4話:2回目の2、3回目、4回目。

俺は風呂に入り、体を流して、男用の服に着替えると脱ぎ捨てられたメアの燕尾服が目に入り、シワにならないように畳もうと持ち上げると燕尾服のジャケットから小瓶が零れ落ちた。


「おっと、あぶな。」


零れ落ちる小瓶をキャッチして、中身を見ると小瓶には薄い文字で『特製媚薬』と書かれていて、ポケット中を探ると紙がでてきた。


「開発した媚薬は大変強力で、1度服用させると貴方無しではいられない体になります。またキスしたり、性行為をする度に服用者の体は快楽に弱くなり、最終的にはあなたの思いのままになるでしょう。」


読み上げ終わると俺は直ぐに部屋を出ようとドアに向かうとドアにはドアノブが無く、鍵がなければ空けることができないようになっている。


「早く、逃げなきゃ。」


必死に部屋を探し、鍵を探すも一向に見つからず、俺はある作戦を思い付くと置き手紙を書いて、窓を開けてからクローゼットに入った。


クローゼットに入って2時間後、メアは目を覚ますと足音が聞こえて俺の書いた置き手紙を手に取る音が聞こえると慌てて着替える音ともに部屋を飛び出していく足音が遠のいて行った。俺はクローゼットを出て、鍵の刺さったドアを押して開けると反対の道からホテルを後にした。


「はぁ、まさか、媚薬を使われてたなんて、本当に好きになっちゃったのかと思ったけど、そんな訳ないよな。」


と呟いて笑いながら、自動販売機を見つけてコーラを買うと走る音が聞こえて、振り返るとメアがこちらに向かって走っていた。俺はコーラを置いたまま、走り出すが距離は僅か10秒で詰められて、捕まった。


抵抗すると強引に振り向かされて、抱きしめられる。


「もう、君は僕のなんだ。諦めてよ、、」


「嫌だ、離して。」


傍から見ればカップルの喧嘩だが、俺からすれば再認識させられる瞬間だった。


(この人とは相容れない。逃げなきゃダメだ。)


メアを突き飛ばすとすぐに捕まるのも分かっていても走り出し俺は必死に走るとまた掴まって、今度はキスされた。


キスされると体の力が抜けて、頭の中が真っ白になる。


「や、やら、、また。」


「もう、嶺衣くんは僕無しじゃ生きられないんだよ。だから、諦めてね。幸せにするから。」


とその言葉を最後に俺は願った。


(リセットしたい。)


そして意識が遠のくとまた、自分のベットで目を覚ましたが、体は2回目の媚薬が残っていてる事と手足が拘束されている事に気がついた。


(どうして、こんな事になってるんだ?。偶然か?。それなら、リセットしよう。)


また目をつぶり、リセットをすると今度は裸でメアと抱き合って眠っていて、足には枷が嵌められていた。

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