第3話:2回目。
また、目を覚ました。目を覚ますとスマホは前日の朝8時を表示していた。
「今度こそは逃げよう。」
そう心に決めて、即座に計画を立てると女物の服を買い、ウィッグとカラコン等をセルフレジで購入出来る店で買い、公園の公衆トイレで女装する。
「コホン、あ、あ、良し。」
声の調整をしてから公園を出るとコンビニで下ろせる限度額まで下ろして、駅へと向かうと駅には燕尾服をきっちりと着こなし男装したメアが立っていた。
「あ、、嘘でしょ。どうして行動が分かるの?。」
駅の近くにある建物の壁に隠れて、様子を見るとメアはレーダー探知機のように右から左、左から右を見て、誰かを探している。
「タクシーにしよう。」
駅から離れたタクシー乗り場に向かって、進むと駅からメアが来ないか気になって後ろばかり見ていると1台目のタクシーを過ぎるか過ぎないかのタイミングで誰かぶつかった。
「あ、すいま、、せん。」
「いえ、大丈夫ですよ。」
と相手は俺の腰に腕を回すと体を密着させる。
「あ、あの、近いです。」
「僕、君みたいな子がタイプなんだ。」
「えっと、そんなことを言われても困るって言うか、ごめんなさい。」
断ると同時につき飛ばそうとすると唇を押し付けられて、一瞬で頭が真っ白になり、体の力が抜ける。
「ハァハァ、何するの?。」
「可愛い、嶺衣くん。」
と俺をタクシーに押し込んで乗せられると1回目同様に手を挙げて、タクシーを出発させる。
「今からホテルに行くよ。愛し合おうね、嶺衣くん。」
とウィッグを奪われて、取り返そうとするとメアは首筋に吸い付いて、痛いはずなのに心地好くて何故か、安心感が芽生える。
「あ、、メアァ。」
甘えるように名前を呟くとメアはキスマークを付け終えてから、俺の耳元に顔を寄せる。
「ねぇ、どうして僕から逃げたの?。それにこんな可愛い格好までして、変態さんに襲われたらどうするつもりだったの?。」
「ひゃっ、メアから逃げた訳じゃないよ。ただ、気分でタクシーにしただけ、それよりもメア、顔が近いよ。」
あんな目に合わされたのに心臓がドキドキして、言う事を聞かない。キスマークも何故か嬉しいと思ってしまう。全知全能の美少女は自分に向けられる憎しみも愛しさに変えてしまう能力でもあるのか、俺の心はメアに染められる。
「顔、真っ赤だよ。そんなに恥ずかしい?。」
「メア、虐めないで、、」
心よりも先に堕ちている体はメアが欲しくて欲しくてたまらないと言わんばかりに後頭部に腕を回して、キスを強請る。
「そんな顔しても、キスはまだお預け。ホテルに着いてからいっぱいしてあげるから。」
「そんな、、1回だけしたいよ。メア、、」
「そんな甘えた声まで出して、運転手が聞いてるのにお仕置だよ。ホテルに着いたら虐めてあげるから。」
ゾクゾクと背筋に悪寒が走り、左の胸に顔を押し付けるとメアは色っぽい声を抑えるものの抑えきれず、少し動かすだけで声は大きくなり、欲情に駆られたメアが俺にキスをしようと顔を動かすと
「お客さん、相思相愛なのは分かりますがね、ここで始めるのは辞めてくださいね。」
と運転手から注意が入り、せっかくのキスがお預けになった。そして、ホテルに着くとウィッグをつけられて、タクシーを出るとお姫様抱っこされて、メアの部屋へと運ばれる。
そしてベットに寝かされるとメアは着こなした燕尾服を脱いで、下着姿になると俺の上に覆い被さる。
「ねぇ、嶺衣くん。僕と結婚を前提に付き合ってくれる?。」
「うん。」
両手を伸ばして受け入れると待ち望んだキスをされて、体が喜び羞恥から体が熱を持つと服を脱がされて、俺はメアのブラを外すと大きな胸がブラーンと重力の影響を受け左右に揺れ、顔を埋めると甘い匂いが嗅覚を支配して、頭は更に思考を辞め、左胸にキスをした。
「んん、ハァハァ、嶺衣くん。僕の胸、食べていいよ。」
「いただきます。」
胸の頂きに口を付け、アイスクリームを舐めるよう舌を動かすと相手の理性を奪うメアの喘ぎ声が俺の性欲を燃やして、人間から性欲の獣へと落としていき、メアは貪った。
我に返るとメアは疲れた様子を見せながらも満足そうに眠り、ベットの一部分が赤く円形型に染まっていた。
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