第37話 武器スキル
「試し斬りの為に、冒険者ギルド内にあるカカシ君部屋に行っても良いですか?」
「えっ、カカシ君があるんですか?」
「はい、冒険者ギルド内にあるのは旧式のカカシ君58号ですけどね」
「カカシ君かぁ、懐かしいな……僕もカカシ君の使えますか?」
「ハンターなら申請すれば誰でも使えるので大丈夫ですよ」
カカシ君とは、ファイナルオンライン内にある攻撃コンボ練習用のカカシの事で、カカシ君にはいろいろなタイプがあり、カカシ君58号がどんなものかは分からないけど、昔はカカシ君でスキルの練習をしていたから、久しぶりに僕もカカシ君でスキルを試してみたいなと思った。
「アカリお姉ちゃんも試し斬りをするの?」
「僕の場合は試し斬りって言うか、武器スキルを試してみたいかなって思いますね」
「なら私も試す!」
「そう言えば、ハリッサが武器スキルを使えるのか試したこと無いから、ちょうど良いかもね」
「アカリお姉ちゃん、武器スキルって何?」
ハリッサが不思議そうに聞いてくる。
そう言えば、ハリッサには武器固有スキルの話はしたことが無かったな。
ハリッサと出会った時から、ハリッサは剣術を使えたけど武器固有スキルを使えるレベルでは無いと思ったけど、数ヶ月にもおよぶスキル上げをやった今のハリッサなら……
「私も武器スキルというのは聞いたこと無いです。武技スキルとは違うのですよね?」
えっ、マチルダさんも武器スキルを知らないの?
仕方ない、ハリッサと共にマチルダさんにも武器スキルの説明するか……
「えっとね、武技スキルって人が覚えた武技を使うものだけど、武器スキルは武器固有のスキルを使うものだから僕みたいな鍛冶師でも条件次第ではスキルが使えるんだよ。まあ、僕は力が足りないから武器固有スキルの中でも一部しか使えないだろうけどね」
「私も武器固有スキルって使える?」
「ハリッサは剣術の才能があるだろうから、練習次第では使えるようになるかもね」
ゲーム内で僕の事を師匠と呼んでいた中級レベルのプレイヤーでも必死に武器固有スキルを練習したおかげで、多少は使えるようになっていたから、ハリッサならばもっと使いこなせるのではないかと思っていた。
「私、頑張って覚える!」
「うん、その意気だよ。あのデュランダルに襲われた時に武器固有スキルが使えていれば、もう少し結果は違ういたかもしれないしね」
僕もあれからレベルが上がり、少しは力や体力が上がったので、今なら多少はハリッサのサポートも出来るだろう。
「なんだか楽しそうな事が起こりそうだから、私も見学しに行こうかな」
クリファスさんは楽しそうな笑顔で僕たちの試し斬りについて来るつもりみたいだ。
「楽しいことって……僕たちはただ普通にカカシ君を斬りにいくだけですよ?」
「アカリさんと一緒にいると、その普通も楽しくなりそうだなと思えてくるんですよ」
「クリファスさんは僕の事をトラブルメーカーと勘違いしてないですか?」
「いやいや、トラブルメーカーだなんてとんでもない。アカリさんには私達の想像を遙かに超える知識があるみたいだから、その知識を聞けるかもしれないと思うと、ワクワクしてくるってことですよ」
「……まあ、いいか」
僕たちはマチルダさんの案内により、修練場に来ていた。
「まさか、冒険者ギルド内に修練場はあるとは予想外ですね」
「そうですか? 全冒険者ギルド内に修練場はありますよ」
「そうだったんですか……ハリッサ。今後は冒険者ギルド内にある修練場で訓練する事にしよう」
「うん、私はどこで訓練しても良いよ」
「修練場を使うのは構いませんが、修練場を使うのはアカリさん達の自由ですが、修練場は基本的にハンター初心者用の仕様ですから、ハリッサさんみたいな強いハンターにはあまり使う意味が無いかもしれませんよ」
「えっ、修練場を使う意味がない……?」
ゲーム内では初心者から上級者まで幅広ろく使われていたけど、上級者たちが修練場を使う意味がないって聞いたことが無かったけど、現実世界だとちょっと違うのかな?
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