第700話 徹底抗戦
うがー! ヤタガラスめ、無茶苦茶な事をしてくれるね!? でも、もう逃げ切れないし、徹底抗戦あるのみだー! 後ろからも『縄張り』の効果で敵が集まり始めたけど……そっちは無視! もう既に突っ込んできてる敵を最優先で相手をする!
「とりあえず回復です! 『自己修復』!」
『縄張り』を展開する前に何発も突撃されているから、その分はしっかりと回復!
ミツルギ : さて、どれだけの数を倒せるかが鍵か。
富岳 : 『縄張り』を展開した以上、もう死は確定みたいなものだからな。
神奈月 : ここでどれだけ経験値と進化ポイントを得られるかが重要だぞ!
サツキ : サクラちゃん、ファイトー!
水無月 : ファイトー!
紅葉 : ……これは凄い数だね。
「雷纏いの効果時間が頼りですね! 『獅哮衝波』! 溜めながら、麻痺で動きを封じていきますよ!」
今はもう、絶対に守りに入っちゃダメ! この数の完全体の敵からの攻撃に耐えられるはずがないし、攻撃こそ最大の防御……のはず!
「えいや! わっ! そこです! ぐっ!?」
出来るだけ見切りの反応頼りに回避して、回避が難しいのは踏ん張って耐えて、出来るだけ麻痺して動けない敵には麻痺を更新して……ぎゃー!? 忙しいー!?
こんにゃく : おー、麻痺した敵がどんどん積み重なっていく。
ヤツメウナギ : やっぱり『雷纏い』は強力だな。
「ぎゃー!? 空からも次々と攻撃が!? わっ!? えいや! わっ!? おー!? 敵の攻撃が、敵に当たりまくって――ぐふっ!?」
うがー!? 地上は地上でオオカミやイノシシやシカとかの大きめな敵は突っ込んできまくってるし、ネズミやヘビとかも攻撃を仕掛けてきてるんですけどー!? 攻撃、苛烈過ぎませんかねー!?
「えい! わっ!? とう! ぐっ!? わわっ!? せいや!」
攻撃は苛烈だけど、敵が多いから、ちょっと回避しただけで同士討ちがあちこちで発生してる! 麻痺して動けなくなってる敵も多いし!
ともかく、可能な限り受けるダメージを減らしつつ、麻痺する敵を増やして、1段階目の溜めが終わるまで耐えないと!
チャガ : 『縄張り』でのステータス強化のおかげで、『堅牢』も『俊敏』も、まともに渡り合える水準になっているか。
ミツルギ : だなー。流石に『縄張り』を使えば『知恵』のステータスも上がって、麻痺の効果時間の減少なんて状況も避けられているしな。
ミナト : 今はまだ、知恵系統の敵が集まってきてないのも大きいね。
金金金 : 流石に敵の数が多過ぎてよく分からんのだが……知恵系統の敵は少ないのか?
ミナト : そこがヤタガラスが敵を集めた時の特徴でね? 知恵系統の進化個体は呼応せず、集まらないんだよ。
いなり寿司 : 知恵があるから、私怨には付き合わないって感じだな。まぁ『縄張り』を使ったから、知恵系統の敵が集まってくるのも時間の問題だが……。
「知恵系統、いないんです!? わっ!? それ! わわっ!? そこはラッキーですね! えいや!」
なんか妙にどれも麻痺が入るような気がしてたけど、そういう事なんだ! 知恵系統が近くにいないのなら……あー、でも『縄張り』を使っちゃったから、本当に時間の問題だよね。
「1段階目、溜め完了です! ……麻痺した敵、全部を巻き込むのは無理そうですけど……これで、数は減ってください! いっけー!」
出来るだけ多くの敵を巻き込むように、ぶっ放すのですよ!
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<サクラ【至妙なライオン【雷】】が完全体:Lv5に上がりました>
<基礎ステータスが上昇します>
<進化ポイントを5獲得しました>
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<サクラ【至妙なライオン【雷】】が完全体:Lv6に上がりました>
<基礎ステータスが上昇します>
<進化ポイントを5獲得しました>
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
何体倒したか分かんないけど、Lv2は上がったんだし、結構倒せたはず! でも、そんなの気にしてる余裕はなーい!?
「わわっ!? 射線上から外れてる敵、多過ぎなんですけど!? ぐっ!?」
わー!? 結構な数は倒したはずなのに、まだまだいるんだけど!? ぐぬぬ!? 麻痺が解けて動き出した敵もいるし……ここからどう攻めればいいの!?
「なんか、見下ろして嘲笑ってきてる風で、あのヤタガラスが腹立つんですけど!?」
うがー! すぐ真横の木の上から、こっちを見下ろしてくるなー! この後、死ぬんだとしても、あのヤタガラスだけは絶対に仕留める!
「『放電』『放電』『放電』! あー!? 邪魔しないでもらっていいですかねー!? わっ!? わわっ!?」
ぐぬぬ!? ヤタガラスに攻撃したいのに、攻撃しようとしたら、他の敵がぶつかってきて、そっちに電気が流れちゃう!? まだ雷纏いはギリギリ残ってるけど……もう少しで切れちゃいそうだし!
咲夜 : いつもの事ではあるけど、雷纏いの効果が切れると一気に厳しくなるよなー。
ミツルギ : まぁ乱戦はそういうもんだし、仕方ないけどな。
富岳 : さっきの『獅哮衝波』で十分な数は倒せてるし、まぁこれ以上無理をする必要もないが……。
「……そのまま死んであげる気もしませんね! ヤタガラスだけは確実に仕留めます! 『獅子咆哮』!」
まともに届く攻撃はもうこれしかないし、溜めが終わるまで生き残れるかどうかの賭けなのさー!
ミナト : あ、サクラちゃん、そろそろ縄張りで引き寄せた敵が集まってくる頃合いだよ。
サツキ : どんどん、近寄ってきてるね!?
紅葉 : ……この数、凌ぐのは無理じゃないかい?
水無月 : うん、無理だね! だから、死ぬまでのどれだけ倒せるかってのが重要な感じ!
紅葉 : ……なるほど。死ぬのは前程なんだね。
「そうなります……あー!? 雷纏いが切れました!? わわっ!? いつの間か、ヘビに噛まれて毒が回ってます!? ドングリを飛ばしてくる樫の木とかまでいるじゃないですか!?」
ぎゃー!? 『縄張り』に反応して集まった敵が、どんどん攻撃をし始めてきてるんですけどー!? もう溜めを始めて身動きが取れなくなってるから、この状況で耐えるしかないよ!?
咲夜 : どんどん激しくなっていく猛攻!
G : それにも耐えられているのは……まぁなんだかんだで強化した『堅牢』を『縄張り』で更に強化してるお陰か。
神奈月 : 『守護増強』の効果も出てるから、かなり耐久性は出てる状況だしな。
こんにゃく : 毒は……そうか、耐性のスキルは持ってなかったっけ。
ミツルギ : 知恵のステータス的には、『縄張り』発動中なら……いや、それでも知恵系統からは防げないか。素のステータスが低い状態だしな。
イガイガ : まぁどちらにせよ、数の暴力には敵わない!
G : さーて、ヤタガラスは倒せるのか!?
「……うぅ!? HPが、どんどん減っていくんですけどー!? これ、溜め終わる前に死にそうな勢いなんですけど!」
待って、待って、待って!? 1撃ずつのダメージ量は結構抑えられてるはずだけど、それでもかなり痛いよ!? 毒の継続ダメージも入ってるし、このままじゃ――
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<サクラ【至妙なライオン【雷】】が完全体:Lv7に上がりました>
<基礎ステータスが上昇します>
<進化ポイントを5獲得しました>
「わっ!?」
待って、待って! 本当に待って!? いきなり凄い衝撃波が飛んできて……なんか群がってた敵達が死んだんだけど!?
「今のなんですか!? あっ!? 『至妙なオオカミ』がこっちを見て……今の、あのオオカミの仕業ですか!?」
わわっ!? 多分、範囲攻撃を思いっきり受けたんだ!? その巻き添えで、私の周囲にいた敵が吹き飛んで……って、考えてる場合じゃなーい!?
痛い一撃は受けたけど、それでも一瞬だけど猛攻が止まったのは大きいよ! 私に大したダメージがなかったのは……多分、ドングリを飛ばしてきてた樫の木が盾代わりになってたからだね! ふふーん! 根で歩いて近くまで来てたからそうなるんですよ!
「ギリギリ、溜めは完了です! ヤタガラス、くたばってください!」
もう死ぬ寸前だけど、間に合えー! 獅子咆哮、発射なのですよ!
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<完全体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
「あ、やりまし――」
<サクラ【至妙なライオン【雷】】が死亡しました>
<死亡した為、リスポーンとなります。リスポーンの手段を選んでください>
うん、他の方向からの攻撃を次々と受けて死んじゃったけど、なんとかヤタガラスを仕留めるのには成功! 今ので何を巻き込んだのかは分かんないけど、まぁそれはいいや!
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