第658話 達成した条件
何気に厄介だったっぽいサボテンも倒して、敵の一掃は完了! ふふーん! 上限には到達したし、あとは東の端まで移動するだけなのです!
「さーて、これ以上戦ってもあまり意味はないですし、移動に専念しましょうか! 『疾走』!」
進化ポイントは欲しいといえば欲しいけど、進化の分には足りてるから問題ないもんねー!
金金金 : ご機嫌な様子の狐っ娘アバター。まぁ今日やる事は、もう移動を残すのみか。
ミツルギ : 移動が終われば、時間的にもいい頃合いだよな。
イガイガ : これ、今日の実況外のプレイって何すんの?
咲夜 : 何気に、やる事はなくなってる!?
ヤツメウナギ : 桜の木の育成は凍結って事になったし、これからの移動を終わらせたら、そこから下手に移動も出来ない状態になるのか。
「あ、確かにそうなりますね。予定外にエリアボスのタカとの戦闘が早まりましたし……どうしましょう? 進化ポイント稼ぎでもしましょうかねー?」
今してる、この移動が本来の予定だったもんねー。それが配信の最中に終わりそうだし、本当にそれくらいしかやる事が残ってないかも?
サツキ : サクラちゃん! 今から、完全体への進化って手段もあるよ!
いなり寿司 : あ、そうか。既に条件は達成済みなんだから、今すぐにでも可能か。
咲夜 : そういえば、そうだった!?
真実とは何か : それが真実なのである!
「言われてみれば、確かに出来ましたよ!? 進化自体はそれほど時間がかかりまくる訳じゃないですし……色々なチェックは明日するとして、今から進化だけするのもありですかねー?」
移動の時間が足りなくなる可能性もあるけど、そこは実況外のプレイでやれば済む話だし……選択肢としてはありなのかも?
金金金 : 悩み顔の狐っ娘アバター。まぁ進化したとしても、新しいスキルツリーの内容の確認は明日までお預けか?
ミナト : 流石にそこまでチェックしてると、〆が慌ただしくなりそうだしねー。実況外のプレイで確認してくれてもいいけど、サクラちゃんとしては配信中に確認したいんじゃない?
こんにゃく : 今まで、ずっとそうしてきてるしなー。
「その辺は確かに配信中に確認したいですし……どうしましょう?」
思ってもみなかった選択肢が出てきたから、思いっきり悩んじゃう!? でも、別に進化自体は明日じゃないと駄目って理由も、特にないんだよね。それなら……。
「決めました! 今から、完全体への進化をやっちゃいましょう!」
うふふ! 進化したら、それだけで一気に強くなるんだし、進化ポイントの乱獲もしやすくなるよね! 今日の実況外のプレイ、進化した姿で移動と進化ポイント稼ぎにしよー!
サツキ : サクラちゃん、進化に決定!
水無月 : 決定!
神楽 : おー! 今日、もう進化にしちゃうんだ!
咲夜 : この展開は予想してなかったなー。
G : まぁサツキさんからの誘導があった気もするが、それはそれで悪くはないか。
ミナト : 進化するなら、まずは火への適応進化の保存からだねー。
「あ、確かにそうですね! それじゃ、保存からやっていきましょう!」
という事で、ズサっと止まるのです! 移動は一旦、中断なのですよ!
周囲に敵は……結構いるけど、Lv的には格下だから、襲ってくる心配はなーい! さてと、それじゃ始めていこー!
「火への適応進化、結構便利でしたねー。まぁ癖や弱点もありましたけど!」
最強格と呼ばれてる雷への適応進化には少し及ばないのも分かったけど、なんだかんだで強いよね! これは増幅系アイテムの必要な数が揃った時にまた使いたいかも?
ミツルギ : まぁ火への適応進化は、上手く使えば強いからな。
咲夜 : そうそう! どちらかというと、雷への適応進化の汎用性が高過ぎるだけ!
イガイガ : エリアによって、影響度が違い過ぎるのは癖があるだけど……まぁ荒野では便利だよなー。
ミナト : 延焼さえ気を付ければ、森とかでも便利なんだけどね。
神奈月 : その延焼防止が、難しいんだよなぁ……。
富岳 : 手っ取り早い方法は、自分で森を破壊して、延焼を防ぐ事だがな。
チャガ : 自前でやる、破壊消火か。まぁ火の勢い次第だが、それが一番無難だな。
こんにゃく : サラッと言うけど、難しいやつ!?
「あ、自分で壊して、延焼防止って手段もあるんですか!? ……何気に難しそうですね」
それ、多分ぐるっと周囲を丸ごと破壊して回る必要があるんだよね? ……結構な範囲を破壊しないと、それって無理じゃない? 普通に木を切り倒した程度じゃ、普通に燃え移りそうだし……うん、出来る気はしない!
まぁそれはいいや! どうせ当分は使えなくなるんだし、気にしなくていいのですよ! 今はともかく、火への適応進化の保存だー!
「えーと、どの宝石に保存しましょうかねー? 水が入ってるダイヤモンドと、雷が入ってるアクアマリンとは別の宝石がいいですけど……」
んー、間違わないように種類が被らならなければどれでもいいんだけど……どれにしよっかなー?
金金金 : 元々、エメラルドに入っていたし、空きのエメラルドもあるから、それでいいんじゃね?
神奈月 : あー、それがいいかもな。
「あ、それなら元の状態と同じに出来ますね! それ、採用にします!」
同じ状態にする必要性もないんだけど、逆にそれを拒む理由もないもんね! どれにするか悩んでるんだし、そういう決め方でもありなのですよ! ……流石にどの宝石に保存するかまで、サイコロタイムにする気はないし!
えーと、エメラルド、エメラルド……うん、あった! 保存先はこれで決定して……実行だー!
<成熟体【巧妙なライオン【火】】の適応進化を【エメラルド】に保存し、成熟体【巧妙なライオン】へと変化しました>
サツキ : 火への適応進化、保存完了だー!
水無月 : 完了だー!
うふふ、これで保存は完了! ちゃんと『エメラルド【火】:増幅Ⅰ』にはなってるし……。
「あ、『増幅可能』って表示が出てますね!? 必要アイテムも増幅系アイテムが2個って表示されてますし……でも、火への適応進化でこれはしちゃダメですね!」
今は増幅系アイテムは3個しかないんだから、使う対象はこれじゃないのですよ! 今は、失くさないようにアイテム欄にちゃんとしまっておくのです!
金金金 : なるほど、この時点で次への増幅は可能になるんだな
ミナト : 上限Lvに達したら、次の進化階位用に増幅は可能になるからねー。完全体用への増幅は、解禁されたばっかだよ。
咲夜 : 見ての通り、増幅に必要な増幅系アイテムは2個だ!
ヤツメウナギ : はっきりと明言はしてなかったけど、大体察してはいた部分だけどなー。
「あはは、確かにそうですよねー! でも、確実に足りると分かって安心です!」
増幅石が1個、増幅草が2個あるから、1個は使わずに残るけど……どこかでもう1個、早めに手に入れたいよね。そうすれば、火への適応進化も完全体用に増幅出来るもん!
ミツルギ : 雷への適応進化の増幅と、完全体への進化、どっちからやっても問題はないが……どっちからやる?
「話題が増幅の方になってるので、先に雷への適応進化の増幅からやっちゃいますね!」
とりあえず、アイテム欄から『アクアマリン【雷】:増幅Ⅰ』を取り出して……うん、こっちもちゃんと『増幅可能』って出てる! これを地面に置いて……今回は増幅草を2個でいこー!
1個ずつ使用して、対象は『アクアマリン【雷】:増幅Ⅰ』を指定! 2個目の指定が済んだら……。
「わっ!? バラバラに散った草が、周囲を舞ってますね!? あ、1枚ずつ、アクアマリンに吸い込まれるように溶け込んでいってます! 宝石の中で、雷が荒れ狂ってますよ!?」
わー! 前の時よりも、演出が派手になってる! そりゃ前よりも上位の増幅になるんだから、演出も変わってくるよね! そして、今はサムネイル用のスクショを撮るチャンスなのですよ!
ミツルギ : 増幅草の場合は、バラバラに千切れて破片になって周囲をヒラヒラと漂うのが特徴だな。
ミナト : 増幅石と増幅草を同時に使うのも、また違って面白いんだけどね。
イガイガ : まぁ効果自体は同じなんだがなー。
「あ、そうなんです? そういえば、火への適応進化を増幅した時は、今より舞ってるバラバラになった草の数は控えめだった気が……あ、終わりましたね!」
うふふ、増幅完了だー! えーと、アイテム名は『アクアマリン【雷】:増幅Ⅱ』になってて、『Ⅰ』から『Ⅱ』にパワーアップ! 使用は出来なくなってるから、ちゃんと完全体用に変わってるね!
さーて、次は本命の完全体への進化と、今増幅した雷への適応進化を反映していこー! でも、何かの拍子に失くしたら嫌だから、一旦アイテム欄に入れておくのです!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます