第630話 屈強のステータスの強化


 ふふーん! 新エリアは荒野だった! さーて、それじゃこれから荒野の探索を……の前に、これだー!


「さっき決めましたし、『強獲牙』まで解放していきますねー!」


 うふふ、屈強のステータス強化が目的だけど、どのルートにするかが決まったもんね! 決めたからには、すぐに解放しちゃおう! 探索する前の方がいいはず!


ミツルギ : あー、まぁそれはいいけど……進化ポイントは足りてるのか?

ミナト : んー、実況外のプレイだと、カットされてる戦闘シーンがある可能性もあるんだよね? カットされてなければ、絶妙に足らない気がする?

富岳 : 必要な進化ポイントは100だが、見てない戦闘がない限りは……今の進化ポイントは98のはずだな。

サツキ : サクラちゃん、今の進化ポイントはー!?


「あっ!? そういえば、昨日確認した後ってトリカブトしか倒してない気がします!? ちょっと確認しますねー!」


 ぎゃー!? まさかの進化ポイントが足りない可能性!? ともかく、今ある進化ポイントの確認をして……。


「……進化ポイント、98ですねー。絶妙に足りてませんよ!?」


 ぐぬぬ!? あと1体でも倒せばすぐにでも足りる状態なのに、その1体分が足りない!?


「近くに雑魚はいませんかねー? あ、いつものスキルセットが切れました!?」


 うがー! 近くの敵を探そうと思ったら、看破とかの効果が切れちゃった!? むぅ、なんともタイミングが悪い!


ミツルギ : やっぱり、微妙に足りなかったか……。

ミナト : サクラちゃん、どうする? 今の時点で解放出来るとこまで解放しておく? それか、何か1体を倒してからにする?

サツキ : 今こそ、選択の時だよ!


「んー、まぁ単純に強化になりますし、手前まで解放しちゃいましょう! 元々、他と比べて低く感じるようになった屈強の強化が目的ですしね!」


 スキルの方はおまけなんだから、進化ポイントが絶妙に足りなくても問題なーい! という事で、屈強のスキルツリーを開いて、ササっと解放だー!


<『屈強』第5段階:ステータス強化『屈強+10』を解放しました>

<『屈強』第6段階:ステータス強化『屈強+10』を解放しました>


 とりあえず、2つは解放……って、あー!?


「……『強獲牙』って、第7段階のスキルでした!? むぅ……まぁ第9段階のステータス強化が解放出来ないだけなので、いいですけど……」


 ちょっとこれは想定外なんだけどー! まぁこれは後にすればいいだけだから、大丈夫!


イガイガ : ……もしかして、第9段階だと勘違いが発生してた?

G : 今の流れだと、『強獲牙』だけ後からって認識っぽかったな?

咲夜 : サクラちゃんらしい、妙な勘違いだな!


「……その通り過ぎて、反論が出来ないですよ!? あ、でも、これって……『重爪撃』のルートの第5段階と第6段階の解放で『屈強+10』が2つあるんですし、第9段階の『屈強+20』を解放するよりお得じゃないです?」


 第9段階の解放には進化ポイント30が必要だけど、第5段階と第6段階の解放には、進化ポイントは合計25で済むもん! 同じ強化幅なら、これでもいい気がする!


ミナト : んー、まぁ進化条件の達成までスキルツリーを解放する気がないなら、それでもありかな?

こんにゃく : 今更、器用系統から進化系統の変更をするのも微妙だし、ありな選択だと思うぞ。

富岳 : 可能なら、どっちのルートも解放していきたいとこではあるくらいだし……今のステータス強化狙いなら、良い狙いだ。

神奈月 : その方法なら、すぐにでも出来る上に、元の予定よりも屈強のステータスが高くなるのも良い部分だな!


「それなら、これで決定ですね!」


 という事で、解放だー! うふふ、変な勘違いをしちゃったけど、結果的にはステータスが高くなりそうで良かったかも!


<『屈強』第5段階:ステータス強化『屈強+10』を解放しました>

<『屈強』第6段階:ステータス強化『屈強+10』を解放しました>


 これで、『重爪撃』側のステータス強化は解放出来た! それで元のルートに戻して……。


<『屈強』第7段階:スキル『強獲牙』を解放しました>

<『屈強』第8段階:ステータス強化『屈強+15』を解放しました>


 第9段階は諦めて、ここまで解放だー! 


「解放、完了です!」


 うふふ、かなり屈強のステータスが上がったはず! 進化ポイントがほぼ尽きちゃったけど、まぁまた溜まるから大丈夫!


サツキ : サクラちゃん! どんな感じのステータスになった!?

ミナト : 多分、300は超えたと思うけど……。


「あ、ちょっとどうなったかは確認してみますねー!」


 一気に上がったのは間違いないけど、他と比較してどうなのかは把握しておきたいもんね! という事で、今のステータスを表示なのですよ!



【ステータス】


 名前:サクラ

 種族:巧妙なライオン【雷】

 進化階位:成熟体

 Lv:51


 生命 : 2520

 屈強 : 312

 堅牢 : 326

 俊敏 : 271

 器用 : 381

 知恵 : 255



 これが今の私のステータス! えーと、他と見比べてみて……。


「おぉ! 屈強、かなり上がりましたね! でも、堅牢には少し及ばずですか」


 うん、かなりの強化になった! うふふ、これで近接攻撃もかなり強くなったよね!


こんにゃく : こうして比べて見ると……堅牢が相当上がったもんだな。

G : 今度は知恵が低く見えてきた……というか、実際低めか?

ミツルギ : まぁ全部を満遍なく上げるのは難しいからなー。

富岳 : どこかで低くなる部分が出てくるのは仕方ないだろう。

ミナト : 出来れば俊敏ももう少し欲しいけど……まぁここも仕方ないかな? 遠距離攻撃である程度は補える部分でもあるしね。


「あはは、まぁ低くて気になった部分を強化した結果ですしねー。あ、知恵が低くなって影響がある部分って出てきます?」


 麻痺や萎縮が入りにくくなるような気もするけど……それって、普通にマズいかも!?


G : サクラちゃんの場合、状態異常になりやすい状態になってるな! 毒の回りも早いぞ!

ヤツメウナギ : 状態異常にもしにくくなってくるけど……まぁ縄張りで強引にステータスを上げれば、どうにか押し切れる範囲だろ。

ミナト : うん、それはそうだね。通常時は知恵系統の相手は危ない水準にはなるけど、まぁそれは自分も知恵系統で進化してないと大差ないしね。

サツキ : 縄張りのステータス強化で、ごり押しすれば問題なーし!


「それって、縄張りを使ってない時は危険って事ですよね!? ……まぁでも、それでもいいですか」


 縄張りさえ使っちゃえば、知恵系統以外なら大丈夫そうだしね。そもそも、状態異常になる前に倒しちゃえばいいだけなのですよ!


富岳 : まぁ気を付けるべきところは、麻痺や萎縮の効果時間が短くなるところか。元々の『雷纏い』や『咆哮』の成功確率がかなり高いから、全く入らなくなる事は少ないが……どうしても影響は出るからな。

ミツルギ : そこが気になるようなら、知恵のステータスを上げるべきではあるぞ。……まぁ進化ポイントに余裕はないだろうが。


「あはは、まぁほぼ使い切っちゃいましたもんねー! 知恵のステータスを強化するにしても、また進化ポイントが溜まってからです!」


 俊敏も比較すると低くなってるけど……まぁどうしても低くなる部分が出るのは仕方ないみたいだしね。出来る範囲で、強化していくのですよ!


咲夜 : あー、そうか。サクラちゃん、まだ知らないんだよなー。

G : おい! 絶対にそれは言うなよ!?

イガイガ : そこのネタバレは、絶対に厳禁だからな!?

咲夜 : 分かってる! そこは絶対に言わないっての!


「えっと……何かネタバレになるような要素があるんです?」


 このタイミングでネタバレになるって……なんだろ? この荒野に何か特殊なものでもあったりするのかな?


サツキ : サクラちゃん、スキルツリーの解放も済んだし、探索を進めていこー! まずはマップ解放から! あ、その前に河川域の命名とかもあるよ!


「……まぁ気になりますけど、ネタバレ案件は気にせずいきましょうか。とりあえず、忘れないうちに河川域の命名からしましょう!」


 油断すると忘れ切っちゃう要素だから、こうやって話題に出てる間に決めちゃおう! さっきまでいた河川域、どういう名前がいいかなー?

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