第627話 17回目の配信
今日も18時になったから、いつも通りに配信を始めていこー! それじゃモンエボに切り替えて……。
「さーて、今日も開始です!」
ふふーん! 夜になってる河原からスタート……って、あー!? 始めにやる事を考えたら、切り替える前にやるべきだったかも!?
金金金 : いきなり慌て顔の狐っ娘アバター。初っ端からどうした?
咲夜 : あー、今回は向かう先を決めるサイコロタイムから開始っぽいし、タイミングを間違えた?
イガイガ : それはありそうな話だな。
真実とは何か : それが真実か!?
「……あはは、まぁその通りですねー。という事で、いきなりですけど和室に戻します!」
向かう先をまだ決めてなかったんだから、まずはサイコロタイムで決めていくのですよ! ……モンエボに切り替える前に、やっとけばよかったよねー。
ともかく、和室の方へと切り替え完了! 今日の1回目のサイコロタイムをやる為に、箪笥の中からサイコロと笊を取り出してこようっと!
「んー、ここの襖は土壁に変えましょうかねー?」
箪笥で塞いでる状態だし、カメラの視点がある側の土壁は縁側に続く障子に変えちゃったしね。奥に部屋を作るのは無しにしたんだから、襖である必要もないのかも?
ミナト : そういえば、その襖の奥ってどうなってるの? 最初に設置した時は、何もなかった気がするけど……。
「この通り、何もないまま……」
思いっきり開け放って、その奥を見せてみる! うん、何もない真っ白な空間……じゃないよ!? 思いっきり、背景に設定してる竹林が見えた!?
ミナト : あ、何もない空間だから、外って判定になってるんだ。
ミツルギ : まさかの襖の奥が竹林……。
「……あはは、まぁこの辺は今まさに改装中なので! 元々はもう1室ほど作る予定だったんですけど、それは止めるつもりなんですよねー」
今日の作成中に押し入れっぽく見せようとしてたけど、そもそもそれも不要な気がしてきてるもん! あ、でも、ここでただの土壁に変えたら、屋根の大きさが変わっちゃう!?
金金金 : また慌て始める狐っ娘アバター。今、何があった?
サツキ : サクラちゃん、もしかして行き当たりばったりで改装中? 和室の改装の計画は聞いてないけど……?
「……あはは、まぁそうなります! やっぱりこの襖は、そのままにしておきましょう!」
開かずの間にしておけば、押し入れだろうが、部屋だろうが関係なーい! という事で、ピシャリと閉めてしまうのですよ!
サツキ : やっぱり無計画だったー!?
ミナト : 屋根をもう作ってるって言ってたし、もうこの先のスペースは確保済みだったのかな?
「あはは、そうなりますねー。押し入れにするつもりだったのが、今はさっぱり抜け落ちてました!」
押し入れの中を作るかは未定だけど! まぁ庭を作る為に必要な部分じゃないから、優先度は1番低い部分だし、別にこのままでいいや。
水無月 : 襖は継続なんだねー!
ミツルギ : まぁ今まで開ける機会もなかったし、別にそれでもいいのか。
富岳 : ……行き当たりばったりで大丈夫なのか?
「まぁそれなりに形にはなってきてるので、多分大丈夫です! ……庭の方ばっかり考えてて、庭に出た時に外から見える和室の事とか、完全に失念してたからこその改装ですしねー」
本当なら、すぐに和風の庭を作るつもりだったんだけどねー。姉さんも無計画とか言うんだったら、その辺に問題があったのも指摘してほしいのですよ!
「ま、まぁ、和室の話題はこれくらいにしておきましょう! 今はサイコロタイムですよ、サイコロタイム!」
自分で脱線させちゃったんだけど、戻していかないとね! という事で、箪笥からサイコロと笊を取り出して、机の前に移動して、正座!
咲夜 : 今日のサイコロタイム、開始!
ミツルギ : 開始早々にってのも珍しいが……決めるべきは、行き先だな。
ミナト : 南は来た道だし、西はカラメル河川域だから……選択肢としては、北の川を超えた先か、東の川の下流だね。
「そうなりますねー!」
それ以外に選択肢はないから、今回はシンプルな二択!
富岳 : 丁……偶数なら、川を超えて北へ進む。半……奇数なら、下流になる東へ進む。この二択でいいか?
ヤツメウナギ : おーっす。おっ、サイコロタイムの真っ最中か。
「ヤツメウナギさん、こんばんはー! 富岳さん、いつも整理をありがとうございます! その内容でいきましょう!」
さーて、今回、サイコロ様はどちらへ進めと示すのかなー? どういうエリアか全く予想が出来ない川の対岸の先か、それとも下流か、どっちになるかなー?
「それじゃいきますよー! えいや!」
笊の中にサイコロを入れて、振りまくるのです! そこからドンと机の上に置いて、カランコロンと転がる音がして……音が止まったから、今だー!
「出目は……2ですね! 丁なので、川を超えた先のエリアで決定です!」
ふふーん! 今回は川を離れる方向になったみたい! サイコロ様のお導きだー!
ミツルギ : なるほど、そっちになったか。
咲夜 : となると、まずは渡河からだけど……大丈夫か?
イガイガ : おいこら! それ以上は余計な事を言うなよ!
G : そうだぞ! 絶対に言及するなよ!
咲夜 : いや、それって理不尽じゃね!?
「……えっと、川を渡るのって何か問題あるんです?」
結構な川幅はあるけど……別に水への適応進化がなくても、進めないって訳じゃないよね?
ミナト : んー、まぁこれはネタバレにも近いんだけど……進行に影響が出るから言っちゃうね? 昨日の実況外のプレイで火への適応進化を出来るようにしてたじゃない?
G : ちょ!?
イガイガ : あー!?
「えーと、今日実行するつもりでいましたけど……あっ!? 川を渡る前に使うと何かまずいんですか!? ネタバレでもいいので、そこは教えて下さい!」
Gさんとイガイガさんの反応って、多分そういう事だよね!? 何かおかしな状態になる可能性がありそうだよ!?
ミツルギ : ま、シンプルに考えてくれればいいんだが……火は水に弱いんだよ。
ミナト : これ、火への適応進化の弱点なんだけど、水の中へ入るのは厳禁だよ。盛大にダメージを受けるし、動きも鈍るからね。格下の敵からも襲われるようになるから、要注意だよ。
富岳 : 動きが鈍るから、溺れやすくもなるからな。足が付かず陸地からも遠い場所だと、そのまま溺死もあるぞ。
G : くっ!? 言ってしまったか……。
イガイガ : 期待してた部分がー!?
「そういう期待はやめてもらっていいですかねー!?」
ぐぬぬ!? いつもの事だけど、色々と変な事を期待し過ぎるじゃないですかねー!?
でも、言われなければ普通に火への適応進化をしてた気がするから、セーフ! よく考えれば、どう考えても危ないよね!?
「まぁ火への適応進化が水に弱くて、水の中で動きが鈍るのは分かるんですけど……なんで格下の敵に襲われるんです?」
あれかな? 明確に弱ってるって認識されて、チャンスだと思われるのかな?
ミツルギ : あー、火への適応進化って、纏ってる火が周囲に熱を放ってるみたいでな? 実感としては特にないから分かりにくいんだが……。
ミナト : 広範囲ではないんだけど、水の中だと自動で攻撃しちゃってる判定になるみたいでね?
富岳 : 端的に言えば、問答無用で交戦状態に入る事になる。
真実とは何か : それが真実な仕様なのである!
「嫌な仕様ですね、それ!?」
ぐぬぬ!? なんというか、火への適応進化が最強格にはならないのって、色々なデメリットがあるからなのかも!?
ミナト : まぁ雷への適応進化でも僅かに電気は流れてて、同じような仕様だけどね。水に入るだけじゃ弱りはしないし、そこまで長距離でもないし、威力もほぼないから、ほぼ支障は出ないんだけど……。
富岳 : 火の場合だと、水の中だと弱る仕様との相乗効果でややこしい事になる部分だな。
ヤツメウナギ : まぁ水への適応進化を発生させる為に、火への適応進化を使うって手段もあるにはあるぞ。
サツキ : それ、小技として書いてあった!
「あ、そういう使い方も出来るんですか!?」
そっか、そっか! 必ずしもデメリットだけって訳でもないんだね。これって単純に雷への適応進化が飛び抜けて強いだけで、他の適応進化はデメリットがあるのが普通な感じなのかも?
んー、まぁ火への適応進化で水の中へ進出が危険なのは分かったし、そこは避けていこー! 川を渡り終えてから進化するなら、特に問題はないよね!
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