第614話 今日の配信はここまで!


 なんか危うい状態だったみたいだけど、結果としてはデンキウナギは無事に撃破完了! ふふーん! 後から聞いた内容では冷やっとしたけど、勝ったからいいのです!


「もう日が落ちていってますねー。時間的にもそろそろ〆ないと危なさそうです……」


 正直、もうちょっと探索したかったけど……もう時間切れだから、仕方ないかな? 


サツキ : エリアボスは倒せたんだし、十分だよね! そして、正直そろそろ足が辛い!


「あ、まだ正座中でしたっけ? んー、ならいっそ延長に……と言いたいですけど、一旦フルダイブを切らないとですよねー」


 事情を説明すれば大丈夫そうな気はするけど、私の声は筒抜けになっちゃうもんね。……流石に姉さんの正座の時間の延長が理由じゃ、怒られるかな?


サツキ : サクラちゃん、酷い!?

いなり寿司 : 配信の延長理由が酷い……。いや、実際には延長はしないんだろうけど。

イガイガ : というか、延長しようと思えば出来るには出来るのか。


「あ、はい。理由さえ話せば、少しくらいなら待ってくれるとは思いますけど……流石にサツキさんが理由だと厳しい気がしますねー。という事なので、サクッと〆ていきましょう! 雑談はそれからで!」


 〆た後にちょっとくらいなら雑談する時間は……うーん、言ったものの、ちょっと厳しそう? まぁともかく、いつも通りに今日の育成結果から!


「今日のステータスは、結構変わったんじゃないですかねー?」


 ふふーん! 堅牢が更に上がったんだし……あ、縄張りの中だから、ステータスが増えてる状態が反映されてそう? まぁいっか!


【ステータス】


 名前:サクラ

 種族:巧妙なライオン【雷】

 進化階位:成熟体

 Lv:50


 生命 : 2510(+1255)

 屈強 : 256(+128)

 堅牢 : 325(+162)

 俊敏 : 270(+135)

 器用 : 380(+190)

 知恵 : 254(+127)


 ふっふっふ、大台のLv50に到達! これでもまだ上限になってないんだから、成熟体の上限っていくらなんだろうね? 一気にLv100とかまで上がってたりする? んー、可能性としてはありそうな予感!


「こうしてステータスを見てみると、やっぱり縄張りの恩恵って凄まじいですね! ……あれ? そういえば、昨日って縄張りの中にいたのに、こういう表示は出てなかった気もします?」


 あれー? 確か、昨日の終わりの時って洞窟の中だったよね? あれって縄張りを発動しっぱなしだったと思うんだけど……え、なんで!?


ミツルギ : あー、それの強化分のステータス表示はオンオフで切り替えられるからな。何かの拍子にオフになってるって事は、まぁたまにあるぞ。

ミナト : 縄張りの強化状態を見たいって意識してなかったら、特に表示されなかったりするんだよね。誤動作の類いではあるんだけど、まぁ古めのゲームだとちょいちょいこの手のはあるよ。

富岳 : VR機器の側の問題だから、ゲーム側では残ってたりする不具合でな? VR機器側の修正はもうされてるんだが、オフライン版のモンエボはもうアップデートの予定がないから、そのまま残ってるバグになる。

神奈月 : 実用的には特に問題ないしなー。

ミツルギ : 見たい時にはちゃんと表示されるからな。てか、こっちが表示されてるなら、サクラちゃんが縄張りの事を意識しながらステータス画面を開いたって証だぞ。


「そんな事ってあるんです!? あー、でも確かに実用的には何も問題ないですもんねー」


 そっか、そっか。私が縄張りについて意識してたからこそ、この表示が出たんだね。うん、疑問は解決!


「それにしても、相変わらず縄張りの強化幅って凄まじいですね!」


 元のステータスが育ってるから、強化具合も凄い事になってるよ! うふふ、堅牢も相当な凄い事になってるし!


「こうなると、屈強の低さが目立ってきますし……次はその辺を上げたいとこですね。普通に屈強を上げましょうかねー?」


 でも、それじゃサイコロタイムが無くなっちゃうし……むぅ、どうしよう!? あ、でも2日連続で宣伝はしないつもりだから、明日はサイコロタイムなしでもいける?


G : なっ!? サクラちゃんが、自分の意思で上げたいステータスを選ぶだと!?

咲夜 : ちょ、サイコロタイムは!?

イガイガ : らしくないぞ、サクラちゃん!


「私が自分で何を上げるかを選ぶのは、そんなに変ですかね!?」


 なんかもの凄く変な認識をされてない!? 悩んだ時にはサイコロで決めてるけど、悩まない時は普通に決めるよ!?


金金金 : ご立腹な狐っ娘アバター。お前ら、地味に失礼だぞ!

こんにゃく : でもまぁ、サイコロタイムが定番化してるのはあるし……それがないのは寂しい気持ちも分からなくもない。

富岳 : まぁそれは確かにな。

ミナト : サイコロタイムは、次に向かう先でいいんじゃない? 下流に進むか、それとも川を越えて北に行くか、まだ決めてないよね?


「あ、ミナトさん、それ採用で! どうしようか決めかねてた部分なので、それを明日のサイコロタイムで決めましょう!」


 単純に下流に進むのでもいいけど、川続きっていうのもねー。あと、ちょっと試してみたい事もあるし!

 まだ完全体への進化はかかりそうだから、火への適応進化を使ってみてもいけそうな気がしてきてるもん!


サツキ : 明日のサイコロタイムの内容は決定だー!

水無月 : 決定だー!


「という事なので、次はスキルの一覧の表示ですねー!」


 ササっとやるべき事をやって、〆ちゃおう! あ、今日の実況外の配信プレイは、増水が落ち着いた河原で増幅石狙いとかもいいかも?

 ……桜の木も育てたいけど、正直、前に何をやってたか忘れてきちゃってるしねー。それなら、ライオンのアイテム採集に専念するのもいいのかも! まぁそれは晩御飯を食べてから決めるとして……今はこれ!



【所持スキルの一覧】


 所持進化ポイント:90


《攻撃スキル》

 屈強:『爪撃Lv4』『噛みつきLv3』『強牙Lv2』『強爪撃Lv1』

 堅牢:『体当たりLv3』『突撃Lv1』『連突撃Lv1』

 俊敏:『連爪Lv4』『双爪撃Lv2』『連爪撃Lv1』『爪刃乱舞Lv1』

 器用:『獅子咆哮Lv2』『獅哮衝波Lv1』

 系統外:『投擲Lv3』『振り回しLv4』『雷纏いLv2』『放電Lv4』

 系統外(使用不可):『放水Lv1』


《補助スキル(アクティブスキル)》

 生命:『自己修復Lv1』『捕食再生Lv1』

 堅牢:『身構えLv1』『堅守の構えLv1』

 俊敏:『疾走Lv3』『見切りLv2』

 器用:『威嚇Lv2』『咆哮Lv2』『縄張りLv1』『縄張りの守りLv1』『覇気の咆哮Lv1』

 知恵:『識別Lv1』『看破Lv3』『索敵Lv2』『弱点分析Lv2』

 系統外(使用不可):『水化Lv1』


《補助スキル(パッシブスキル)》

 生命:『死亡還元』『再生強化Ⅰ』『再生増幅Ⅰ』『捕食還元』『捕食回復Ⅰ』『胃袋拡大Ⅰ』『胃袋拡大Ⅱ』『胃袋拡大Ⅲ』

 屈強:『鋭利化』

 堅牢:『踏ん張り』『守護増強』『吹き飛ばし』

 俊敏:『連撃強化』『移動速度強化』

 器用:『戦意の纏い』『衝撃波生成』『畏怖の気迫』『戦意の把握』『衝撃凝縮』

 知恵:『夜目』『解析略化』『異常耐性Ⅰ』『出血効果』

 系統外:『遊泳』『跳躍強化』『麻痺耐性』

 系統外(使用不可):『潜水』



 うわー、スキルが大量だー! 分かってた事だけど、更に増えて、パッと見じゃ何が何だか分からない量になってるね。


「うーん、意外とスキルLvって上がらないものですね? まぁそれでも結構戦えてるので、特に問題ないですけど……」


 全然上がってない訳じゃないけど、もっとガンガン上がるものではないっぽいよねー!


ミツルギ : 前にも話題にしたような気もするが……まぁ難易度イージーだからな。スキルLvは高難易度ほど、上がりやすくなってるぞ。

ヤツメウナギ : 正確にはちょっと違うんだが……まぁこれはネタバレ案件だから、今は伏せておくべきか。

真実とは何か : 伏せておくべき真実もあるのだ!


「あ、そこもネタバレ案件なんですか! それは了解です!」


 1種族目をクリアしてから色々と解放される要素があるみたいだし、そこでスキルLvを上げやすくする何かとかあるのかもね! もしそうなら本当にネタバレ案件だし、下手に触れるのはやめとこー!


「さーて、もう時間切れみたいですし、今日はここで終了ですね!」


 もう少し雑談はしたかったけど、その時間は残ってないのはちょっと残念……。でも、言っても仕方ないし、〆る為にも和室へと切り替えだー! そして、今日の〆のご挨拶!


「それでは、今日はこの辺りで終了です! 明日はここから川を越えて北へ向かうか、下流の東へ向かうかを決めるサイコロタイムからスタートです! 実況外の配信は……ちょっと考え中ですけど、ライオンの方をする可能性の方が高いですかねー?」

 

 まだ確定じゃないけど、まぁ多分ライオンだね! 少なくとも胃袋のストック分くらいは回復しておきたいし!


金金金 : ここからライオンで何をするのかが気になるな? まぁとりあえず今日はお疲れ! 【500】

ミナト : サクラちゃん、お疲れ様ー! レアな個体が見れて楽しかったよ! メンチカツも美味しかったしね! 【500】

サツキ : やっと、やっと晩御飯が食べられるよ! サクラちゃん、お疲れ様ー!

ミツルギ : お疲れさん。サツキさんは、ただの自業自得では?

いなり寿司 : 間違いなく自業自得だな。お疲れ様。

真実とは何か : 紛れもない真実なのである! サクラちゃん、お疲れ!


「サツキさん、色々と程々にしてくれないと本気で怒りますからね! それでは今日はこの辺で! ご視聴ありがとうございました!」


 これで、今日の配信は終わり! 終了ボタンをポチッと押していくのです!


<配信のアーカイブを保存しますか?>


 いつものように、イエース! 保存しない理由は皆無だもんね!


<サムネイルを手動で設定しますか?>


 あ、今日はあんまりスクショを撮ってない気がする!? 稲を撮ったのがあるから、今日はこれにしよっと。


<配信のアーカイブを保存しました>

<保存したアーカイブへのURLを連携機能で通知しますか?>


 ここもイエスを選択! ふっふっふ、もう手慣れたもんですよ!


<通知を送信しました>


 これで終了処理は完了! お腹空いたー! 今日の晩御飯はなんだろねー? メンチカツの試食を食べたし、お肉が食べたい気分だけど、どうだろねー?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る