第591話 色んなスキルの活用方法


 なんだかこれ以上、良い選択肢が出てこないような雰囲気だったけど……とりあえず続きを見ていこー! 次は俊敏のスキルツリー!


「……うーん、俊敏はイマイチですかねー?」


 気になるといえば、前に確認した『背水の陣』だけど……。


「『背水の陣』って、確か必ずHPが1残って死なずにパワーアップって内容でしたよね?」


 これって、堅牢を上げた今では微妙な効果な気がする!


ミツルギ : まぁ効果を要約するとそうなるな。別に今でも解放して使えない訳じゃないけど、優先順位は下がるかもなー。

咲夜 : 『背水の陣』を使うなら、先に『再生強化Ⅲ』が欲しいところ!

富岳 : それ、言っていいのか? 組み合わせで活きるパターンのネタバレだぞ。

咲夜 : ……あっ!?

イガイガ : またか!?

G : ……まただな。


「あはは、まぁ今のは少し考えたら有用な組み合わせなのは分かるので大丈夫です! というか、それなら『堅守の構え』とも組み合わせられます?」


 この前、継続回復のヒマワリの種との組み合わせが活きたけど、それが自前で出来るって事だよね!? 『再生強化』系のスキルだと戦闘時、非戦闘時に関わらず自然回復の速度が上がるんだし!


ミツルギ : 理屈としては、そういう事になるな。ただまぁ、ヒマワリの種ほどの回復速度はないぞ?

富岳 : 生命が高くなればなるほど回復速度も上がるが……まぁ、アイテム使用に匹敵する程になるのはまだ無理だな。


「あ、そうなんですか。むぅ、それは残念です……」


 でも、そのうちヒマワリの種を使うくらいの勢いの回復には到達出来そうな感じだよね! んー、まだ解放出来ない位置にあるスキルツリーの内容なのかも? 『再生強化Ⅳ』とかありそうだよね!


サツキ : サクラちゃん、今回は『背水の陣』は候補に入れるの?


「んー、何気に『堅守の構え』と性質が似てる気もしますし、今回は除外しておきます!」


 そういや『堅守の構え』との違いって……あ、被ダメを抑える効果の有無と、生き残る保証があるかどうかの違い? 結構大きい違いな気もするけど、役割的には被りそうだから今はやっぱりいいや!


富岳 : 今回は『背水の陣』は選択肢から除外だな。他に俊敏のスキルツリーで気になるのはあるか?


「他ですか……。うーん、『連撃数強化』とかは気になりますけど、ここまでの選択肢に比べると微妙ですよねー」


 これ、ステータスを強化するルートにあるスキルなんだよね。さっきみんなが反応してたけど、俊敏のステータスを上げるよりも先に屈強のステータスを上げる方が先な気がする!


「カウンター系も、今回はスルーで!」


 全く気にならない訳じゃないけど、堅牢のスキルツリーでもその手のスキルは候補に入れなかったもんね! だから、ここで候補に入れる必要はなーい!


いなり寿司 : となると、俊敏のスキルツリーからは候補は何も無しか。

神奈月 : ある意味、予想通りの流れ!

ヤツメウナギ : だなー。

ミナト : 予想出来る範疇だしねー。


「あはは、確かにそうなってますね。さて、次は器用のスキルツリーですね! ……正直、ここも候補無しになりそうな気がしますけど!」


 1番解放してる部分なんだから、候補が少なくなるのは当然の流れ! まぁそれでも一応見るけども! という事で、器用のスキルツリーを表示!


「んー、そもそもスキルが『縄張りへの帰還』と『縄張りの支配』くらいですかねー?」


 第10段階以上なら他にもあるけど、そこまで行くと進化ポイントの必要量がかなり増えるんだよねー。


サツキ : ふと思ったけど、サクラちゃんは今回は第10段階以降は避けてる?

こんにゃく : そういや、『再生強化Ⅲ』以外は候補に入れてないな?


「別に避けてるって訳じゃないんですけど、前提になるスキルだけでも進化ポイントを結構使っちゃってる感じですからねー。そこまで解放は厳しい気がします?」


 結構な進化ポイントはあるけど、それでも第10段階以上になると消費が激しいもんね! 未解放のルートを重視してた気もするから、選択肢から外してたって部分もある気はするけど!


ミツルギ : 意図して避けてる訳じゃないなら、器用で『覇気増幅』辺りは解放出来るな。……性能としては、まぁなんとも言えんが。

咲夜 : 『覇気増幅』ってどんな効果だっけ?

神奈月 : ……覚えてないな?


「その反応、なんか微妙なスキルの予感がしますね? とりあえず『覇気増幅』の説明を見てみましょうか!」


 有用なスキルだったら忘れているって事はない気がする! この反応的に期待は出来ないけど、それでもちゃんと確認していこー!



『覇気増幅』:パッシブスキル

 身に纏う覇気を強め、『萎縮』の効果を強化する。



 効果の説明はシンプルだー! え、これって普通に使えそうじゃない?


咲夜 : あっ、思い出した! それ、『萎縮』の成功確率と効果時間を延ばすやつ!

金金金 : ん? それは普通に有用なんじゃないのか?

ミツルギ : いや、元々の成功確率が高いから微妙なんだよ。どっちかというと、スキルLvや知恵のステータスを上げた方が効果的って効果。

富岳 : それでも足りない時に、補う用途で取るスキルだな。まぁ足りない相手は、大体がボスだったり、知恵系統の進化個体だったりするから……結局効かないって事も多いしな。

神奈月 : あればいいけど、別に無くてもどうとでもなるんだよなー。

G : 器用系統で進化させてなければ、ルート的にステータス強化目的での解放すらしないやつだな。


「それ、確かに微妙ですね!?」


 微妙な反応の理由はよーく分かった! 多少の補いにはなっても、他の手段で効果を上げられるから、そっちの方がいいんだ!


「器用のステータスを上げるのは、今は必要ないですし……これはスルーで! 他には……あ、『縄張りの帰還』って、昨日の洞窟に戻れたりします?」


 確か、これまで設置した縄張りを3つまでなら遡って移動出来るって内容だったよね! 意外と便利な可能性はあるよ!


チャガ : 洞窟内へはどういう仕様だったっけか?

ミツルギ : あー、どうだっけ?

ミナト : えーと、洞窟が再構築される前なら有効。再構築された後なら無効だったかな?

富岳 : 同じ構造の洞窟へなら戻れるって感じだな。


「……むぅ、それじゃ意味がないですね」


 もし戻れるなら、増幅石を狙いにとか思ったけど駄目そうだった! そう都合よくは……あ、でも『再誕の道標』で移動した後に、探索してる場所まで戻ってくるのには便利そうかも? こういう使い方って出来るのかな?


「例えばなんですけど、ここに縄張りを設置して、1番最初に行った洞窟前の『再誕の道標』に移動して、洞窟探索を終えてから『縄張りへの帰還』でここに戻ってくるって事は可能です?」


 もし出来るなら、『縄張りへの帰還』は解放する候補にはなるかも! 今、増幅石が欲しいもん! 川が増水してて、河原での小石拾いが思ったように出来そうにないし!


ヤツメウナギ : 可能は可能だけど……今日は死なないようにするんじゃなかった?

こんにゃく : その手段、死ぬのが大前提だよな。


「あっ!? そういえばそうでした!?」


 ぐぬぬ! 今日は意地でも死なないと決意したのに、わざわざ死ぬ手段を選びたくはないよ!?


金金金 : 解放するだけしといて、すぐには使わないのでもいいんじゃ?

サツキ : ふっふっふ! サクラちゃんは、そういう我慢は出来ないんだよ! 使えるものがあったら、すぐに使ってみたいタイプだからね!


「それは否定しませんけど、サツキさんもそうですよねー!?」


 姉さんめ、自分の事を棚に上げて言ってくれるね!


サツキ : まぁそこは気にしない! それにほら、必要な進化ポイントも少なめだし……ん? あれ、どうしたの? ……え? 昨日の件……って、わー!? バレたー!?

ミツルギ : ……何がどうした?

いなり寿司 : リアル側で何かあったな?

咲夜 : これは、旦那さんに何かがバレて怒られてるパターン?


「そんな気がしますねー。まぁサツキさんの事は置いておいて、先に進めましょう!」


 姉さんが聡さんに怒られてる理由ってなんだろ? あ、そういえば昨日の髪飾りの件、兄さんに相談してたんだった。もしかして、それが今のタイミングで聡さんに伝わった? うん、その可能性はありそう! まぁそれは姉さんの自業自得だから、聡さんにお任せで!


 それはともかく、なんだか思った以上に候補の確認に時間がかかってるし、そろそろ候補を確定してサイコロタイムをやらなきゃね! スキルの数が多いから、内容の確認だけでも大変だー!

 とりあえず『縄張りへの帰還』は除外するとして……知恵のスキルツリーで候補は出てくるかな? まぁともかく見ていこー!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る