第590話 候補はいくつ?


 うーん、他に選択肢を増やすのはどうなんだろ? ……まぁとりあえず、見るだけで見ていこー! いざ見てみれば、これが欲しいってのも出てくるかもしれないし!


「えーと、次は堅牢のスキルツリーですね!」


 という事で、スキルツリーの表示を切り替え! ザッと見て……。


「回避用のスキルは今回はパスするとして……体当たり系のスキルはどうなんですかねー? 『突撃』とか『吹き飛ばし』とか『重突撃』とか色々ありますけど?」


 何気に、この『吹き飛ばし』って役立ちそうな気もするよ? 今の体当たりや獅子咆哮とかでも結構吹っ飛ぶもんね!


ミツルギ : ライオンは大型な種族だから、体当たり系の攻撃は結構良いぞ。

富岳 : 『吹き飛ばし』は体当たり系のスキルの全てに効果が乗るし、強引に距離を取るにはありな手段だ。それこそ、それらで距離を取って遠距離攻撃に移るのもいいぞ。

神奈月 : 敵の包囲から抜け出すのにも使えるぞ!

こんにゃく : 意外と攻撃以外にも使えるんだよな、体当たり系。溜め攻撃になる『重突撃』は別だけど。


「あ、そういう使い方が出来るんですか! それはありですね?」


 そっか、そっか! 攻撃用というより、囲まれた状態からの脱出に使えるんだ! え、でも待って?


「あのー? 『踏ん張り』を使われたら意味ないんじゃないですかねー?」


 いくら吹っ飛ばせても、それを防ぐ手段もあるよね!? それじゃ意味がない気がするんだけど!?


ミナト : その辺の判定基準は体格差だったり、足場の状態だったり、堅牢のステータスの差だったりするからねー。全ての状況で有用とは言えないけど、まぁそれは他のスキルでも一緒な事だよ。

いなり寿司 : あー、そういや堅牢が高い方が『踏ん張り』が強いんだっけか。

神奈月 : 堅牢のステータスが強化された今なら、効果は発揮しやすいかもなー。


「おぉ! 上げた堅牢の効果、こういう部分でも影響してくるんですか!」


 うふふ、まさかの効果だね! でもまぁ『踏ん張り』も『吹き飛ばし』も堅牢のスキルツリーにあるスキルなんだし、堅牢のステータスの影響を受けるのは当然なのかも!


「……これ、更に堅牢のステータスを強化するって方向性もありですかねー?」


 『重突撃』はスキルが多い方のルートだけど、そっちじゃなくてステータス強化のルートに進むのもありかもしれない!


富岳 : そっちのルートなら、第4段階の『突撃』、第5段階の『吹き飛ばし』まで取ってから、別ルートの第5と第6段階の『堅牢+10』の2つを解放か?

ミナト : 第4で進化ポイント7、第5が2つで進化ポイント20、第6で進化ポイント15だから……合計で42だね。


「おー、割と良い感じですね! それなら、その次の『連突撃』も解放して、更に第8段階の『堅牢+15』や第9段階の『堅牢+20』までやるのもありな気がしてきました! ちょっと『連突撃』の説明も見てみましょうかねー?」


 連続して突撃してくる攻撃って、これまで受けた事もあるもんね! これ、何気に溜め攻撃じゃない気がするんだよねー。



『連突撃』:アクティブスキル

 勢いを可能な限り維持し、5連続の突撃を行う。

 Lv上昇により、勢いの減衰の低下。



「あ、これって5連撃だったんですか! 溜め攻撃じゃないみたいですし、意外と便利そうです?」


 でも、Lv上昇での効果を見た限りじゃ、Lv1ではどんどん勢いが落ちそうな感じの表記だね。まぁ流石にこれは仕方ない気もするけど!


ミツルギ : 『連突撃』は、まぁ使いやすいかどうかは人による。

咲夜 : 突撃後の着地をちゃんとしないと、次の突撃の勢いが一気になくなるもんなー。

サツキ : 着地し損ねて、盛大に転ぶ事もあるよ!

G : サクラちゃん、このルートは選択肢に入れろ! 面白い光景が見れそうだ!

イガイガ : っ!? 溜め攻撃じゃないから、出は早くて使いやすいぞ! 緊急退避にも使いやすい!

神楽 : あー!? 利点もしっかり提示しつつ、サクラちゃんが転ぶ様子を期待してるね!?

G : それの何が悪い!

イガイガ : そうだ! そうだ!

神楽 : 開き直ってるよ!?


「……あはは、何を期待されてるんですかねー? でも、普通に便利そうではありますね?」


 転ぶ事への期待はともかくとして……堅牢を更に鍛えるルートはここになるんだし、選択肢としては悪くないはず! 堅牢のステータスが上がった恩恵は思いっきり実感してるしね!


富岳 : 『連突撃』が第7段階だから、必要な進化ポイントは20だな。第8段階の『堅牢+15』で25、第9段階の『堅牢+20』で30だから、合計で117か。ほぼ使い切るが、足りてはいるな。


「進化ポイント、121はありますもんね! よーし、これも選択肢に入れましょう!」


 ふふーん、いざ考えてみたら、良い選択肢が他にもあったよ! 堅牢を上げた恩恵はかなりあったんだから、こういう選択肢もありなのです!


いなり寿司 : 堅牢のステータスを上げるのがありなら、屈強のステータスを上げるのもありじゃね?

サツキ : あ、確かに!?

富岳 : それはそうかもしれんな?


「そう言われると、確かにそうですね?」


 ちょっと堅牢のスキルツリーから、屈強のスキルツリーに戻して……そのルートは全然考えてなかったけど、確かに純粋なステータス強化って選択肢もありなはず!


金金金 : 選択肢としては『重爪撃』のルートと、『強獲牙』のルートか。解放段階はどっちも同じだから、スキルで選ぶべき?

ミツルギ : まぁそうなるけど……『強獲牙』は、攻撃というよりは押さえ込むスキルだな。


「噛みついたまま押さえ込むのはなんか微妙な気がするので、解放するなら『重爪撃』のルートですかねー? とりあえず、これも説明を見ていきましょう!」


 これはシンプルに一撃特化の溜め攻撃だって前に聞いた気がするけど、まぁ確認はしておこー!



『重爪撃』:アクティブスキル

 力を溜め、その時間に応じた爪での強力な一撃を振り下ろす。

 Lv上昇により、最大溜め時間の延長。



「これ、溜め時間に応じた威力の強化になるんです!?」


 わわっ!? なんか予想してた溜め攻撃とは違った感じなんだけど!? え、そんな仕様ってありなの!?


金金金 : 仕様に驚く狐っ娘アバター。これはあれか。要は『放電』や『放水』と同じ仕様か!

ミツルギ : ざっくり言えばそうなるな。まぁあれらよりは、最低限で必要な溜めは少しあるけども。

真実とは何か : それが真実なのである!


「あ、確かに似たような仕様ですね! 普通にありな気がしますけど……あ、これって溜めてる間に動くのは出来るんですかねー?」


 放電や放水なら溜めながらでも動けたんだし、これが動けたらすごい便利な気がする!


ミナト : 残念ながら、『重爪撃』は溜めながら動くのは出来ないねー。

イガイガ : 出来たら便利なんだけど、まぁ動かずに溜めるしかない仕様だな。

チャガ : まぁそれでも任意のタイミングで発動は出来るから、便利は便利だぞ?

富岳 : このルートでいくなら……第5段階の『屈強+10』で進化ポイント10、第6段階の『屈強+10』で進化ポイント15、第7段階の『重爪撃』で進化ポイント20。ここまでの合計で45。更に第8段階の『屈強+15』で25、第9段階『屈強+20』で30だから、進化ポイント100になるな。


「かなり屈強のステータスが上がりますし、これもいいですね! よし、これも選択肢に入れておきましょう!」


 うふふ、選択肢は増えないかなーって思ってたけど、ちゃんと見ていけば意外とそうでもなかった! というか、スキルは結構な数があるしステータスの強化も視野に入れていくべき状況なのかもね!


「さーて、他にも候補を見ていきましょう!」


 ふっふっふ! 最大で6個までなら選択肢はあっても大丈夫だし、もう少し確認していこー!


ミツルギ : まぁ俊敏はともかくとして、器用や知恵は既に結構解放済みだけどなー。

ミナト : 確かにねー。出血狙いになった場合は、必然的に少し知恵はステータスを解放する事にもなるし。

神奈月 : 単純な連撃系の攻撃は……今、増やしてもなー。

ヤツメウナギ : 遠距離攻撃以外の威力の判定元になる、屈強のステータスを上げてからだよな。俊敏のステータスを上げるのはさ。

真実とは何か : それが真実なのである!


 あれー? 他にも候補を出せそうかと思ってたけど、そうでもなさそうな反応? うーん、まぁいいや! とりあえず自分で眺めてみてから決めるのですよ!

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