第577話 今日の宣伝
今日も18時がやってきた! さーて、それじゃモンエボに切り替えて……の前に、こっちだね!
「今回は『しのはら精肉店』さんからのご提供の、こちらをご紹介です!」
という事で、2個あるメンチカツの試食データの1個を取り出すのさー! そのままでも食べやすいように、紙袋に入ってかぶりつける状態だね!
いなり寿司 : ……揚げ物なのは分かるが、こりゃ中身はなんだ?
咲夜 : これは……コロッケか!?
水無月 : えーと、多分だけど、メンチカツじゃないかな? ちょっと自信ないけど……。
神奈月 : エビカツなんてのも可能性としては……いや、精肉店だと流石にないか。
「あ、パッと見だと分かりにくいんですか!?」
そっか! 私は元々メンチカツだって知ってるから問題ないけど、紙袋に入ってて、手に持った状態じゃそういう反応になるよね!? でも、水無月さんは正解だー!
サツキ : 水無月さん、よく見抜いたね! その通り、これはメンチカツ! そのままでも味わい深いから、ソースも何もいらないよ!
富岳 : この時間に、メンチカツとは……飯テロか!?
ミツルギ : ……あー、晩飯時だしな。食欲はそそられそうだ。
ミナト : メンチカツ、いいねー!
真実とは何か : 残酷な真実なのである!?
「あはは、まぁ元々配信はこの時間ですし、飯テロになるのは仕方ないですね!」
あんまり時間帯については気にしてなかったけど、おかずになるものだもんね! うん、飯テロといえば飯テロかも! でも、宣伝なんだし、むしろこの時間こそ効果がある気がする!
ミナト : サクラちゃん、そのままでも食べやすいように紙袋に入ってるけど、お皿の上に出したら? それで半分に切って、中身を見せた方がいい感じになるよ?
「あ、確かにそれはそうですね! そうしましょうか!」
えーと、お皿は元々配信の中で用意されてる小物の中のを使えばいいかな? ……今後もこういう事がありそうだし、自分でデザインしたお皿を用意するのもいいのかも?
まぁ今日のところは用意されてるお皿を使うとして……あ、紙袋から出した後に手掴みもどうかと思うから、お箸……よりは、ナイフとフォークがいいかな? 半分に切るんだし、その方がいいよね! うん、出すのは完了!
「それじゃ、ササっと切っちゃいますねー!」
メンチカツをお皿に乗せて、ナイフで真っ二つに切るのです! ……着物でナイフとフォークを使うのは不思議な感じだけど、まぁいいや! ザクっと良い音がして……。
「おぉ! 溢れ出る肉汁が食欲をそそりますね!」
ゴクリと喉が鳴ったし、かなり美味しそう! 揚げたての温かさは維持されてて、湯気も上がってくるのが更にいいね!
サツキ : 見てたら食べたくなったから、晩御飯用に同じ物を買いに行ってきます! あ、配信はちゃんと見てるからね!
咲夜 : ちょ!? それ、ズルくねぇ!?
いなり寿司 : 宣伝の仲介者のサツキさんが、宣伝に釣られてどうするんだ?
富岳 : ……確かにな。まぁ気持ちは分かるが……。
「あはは、宣伝を持ってきた人が買いに行くのは、本当にどうなんですかねー?」
でも、姉さんが食べたくなるって事は、美味しいんだろうなー! ……うん、早く食べたい! でも、言う事はまだあるから、今はまだ我慢!
「えーと、国産和牛100%で作ったメンチカツだそうですね! 既に味付け済みなので、ソースとかはいらないそうです!」
見た目としてはよくあるメンチカツ! でも、冷凍で売ってるヤツとはかなり違いそうなのは分かるもんね! ……今年の夏休み、ちょっと自分でも揚げ物にチャレンジしてみようかな?
「あ、それとこれは残念なんですけど……今回のお店は通販はやっていないそうです。ホームページもないようなので、簡単な地図を載せておきます。『しのはら精肉店』さんの所在地はこちらになりますので、もし近くに足を運ぶ事があればどうぞという形になりますねー!」
という事で、周辺地図の画像を巻物にペタリ。えーと、巻物に貼り付けて、選択すれば拡大されるようになってるって話だったから、これでいいはず!
金金金 : あー、通販無しってパターンもあるのか。……近くでメンチカツのデリバリーを頼める場所はあったっけか?
神楽 : こんばんはー! あ、メンチカツ!? ……晩御飯のメニューに悩んでたとこだし、今日はメンチカツにしようかな? 挽肉はあったはずだし……。
富岳 : 流石に気軽に買いに行ける場所じゃねぇな。後でスーパーの惣菜で狙ってみるか。
ミナト : んー、私は行ける範囲だし、まだ営業時間中だし、今日の晩御飯用に少し出向いてみようかな?
ミツルギ : 何気にミナトさんの生活圏が分かるんだよなー。というか、今から行けばサツキさんとミナトさんが遭遇する可能性ありか?
ミナト : あはは、それはあり得るねー!
「あ、確かにそうなりますね!? というか、サツキさんはともかく、ミナトさんは住所とか大丈夫ですかねー!?」
姉さんはもう初めから仲介者って事が分かってるんだし、今更な気もするけど……ミナトさん、近所って言っちゃても大丈夫なの?
ミナト : 前にも行ったけど、この辺は人口は多いから大丈夫、大丈夫! 特定出来るほどの情報量じゃないし……まぁ特定されたところで、問題はないし?
ミツルギ : ……サラッとその発言、地味に怖いな。
イガイガ : 今日も配信を見にきたら……いきなり飯テロ中だとは!? てか、ミナトさん、特定は怖くねぇの!?
ミナト : そもそも、私を特定してどうするのさ? 家まで来るなら普通に警察を呼ぶし、嫌がらせするなら裁判でも覚悟してもらうけど。
富岳 : ……まぁ何か仕掛けてきたら、そりゃもう犯罪か。
イガイガ : 真っ当かつ順当な対応だ!?
真実とは何か : それが真実なのである! ……通販では頼めないというのも、残酷な真実だ……。
「……あはは、まぁ問題ないなら大丈夫ですかねー?」
むしろ、ここまでハッキリと言い切るミナトさんより、色々と迂闊な姉さんの方が心配になるよ!? ……まぁ聡さんも付いているだろうし、姉さんも大丈夫かな?
うん、大丈夫だと思っておこう! そもそも姉さんが普段使いしてる商店街なんだし、危ないと思ったらそもそも宣伝の話は聡さんが止めてるだろうから、今更ではあるよね!
「まぁその辺は置いておくとして……それじゃ、メンチカツ、いただきまーす!」
フォークで刺して、口へと運んで……わっ!? 熱っ!?
「はふっ!? あ、熱いですね!? あ、でも肉汁がジュワッと広がって美味しいです! 味もしっかりしてますし、ソースは本当にいらないですね!」
これは胡椒がしっかり効いてる感じかな? うん、かなり美味しい!
金金金 : 相変わらず、美味そうに食べる狐っ娘アバターだな。おし、近所でデリバリー出来る店を発見! 注文、完了だ!
ミナト : ……流石にお腹が空いてくるね。うん、本当に買ってこよう!
ミツルギ : 今日の晩飯がメンチカツになる人が、多数出てきそうだな。
神楽 : さーて、材料はあったし、私はメンチカツを作りながら見ていこうっと!
イガイガ : ……今後、こういう飯テロ配信が続くのか!?
「んー、どうなんですかねー? 今のところ、おかずになるのはこのメンチカツだけなんですけど……」
もう一口……うん、やっぱり美味しい! これは姉さんのマンションに遊びに行った時に、絶対に買おう! 元々買うつもりでいたけど、実際に食べたら相当美味しいもん!
是非ともリアルで食べたいけど、多分他にも色々あるよね!? それこそお肉屋さんならコロッケとかもあるだろうし! その辺も期待!
「あ、もう食べ切っちゃいました。まぁ何か宣伝の依頼がくれば、おかずの飯テロはあるかもしれませんね!」
今はまだそういう予定はないし、くるかどうかも分からないけど……可能性自体は否定は出来ない! 私としては、美味しいものなら大歓迎だー!
ミツルギ : ……メンチカツ自体も美味そうなんだが、サクラちゃんが美味そうに食うのも影響は大きそうだよな。
金金金 : 可愛い子が美味しいそうに物を食べるのは、それだけで正義だ!
イガイガ : そうだ、そうだ! ……腹は減るけども! 自分でも食いたくなるけども!
真実とは何か : それが真実なのである!
富岳 : ……宣伝効果としてはバッチリなんだよな。まぁ今回は通販がないから、直接その店のって訳ではないが……。
咲夜 : だよなー! あー、明日の昼にでもどこかでメンチカツを食おう!
「あはは、宣伝効果があるなら何よりですね! まだもう1個あるので、どこかのタイミングでサイコロタイムをする時にも食べますよー!」
気分的にはこのままもう1個といきたいけど、それはグッと我慢! まだ配信を始めたばかりだから、後でももう少しやらなきゃね!
「さーて、それじゃモンエボの方を進めていきましょう! 洞窟から出たとこから再開ですねー!」
まだ平原を抜けれてないから、まずはそこからやっていこー! 目指せ、河川域の下流部分!
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