第558話 色んな種類の宝石
ふふーん、またアクアマリンを見つけたし、3度目の正直で宝石として入手になってください! あ、2回目は普通に宝石になったんだから、ちょっと違うかも? んー、まぁそれはいいや!
「おぉ!? ちゃんとアクアマリンとして手に入りましたよ!」
やったー! うふふ、今回はしっかりと宝石になってくれたのですよ!
サツキ : おー! やったね、サクラちゃん!
水無月 : これで、使った分は回収出来たね!
G : くっ、普通に宝石になったか……。
イガイガ : ……残念だ。
神奈月 : そこ、がっかりするとこか!?
ミナト : まぁそこの2人は置いておくとして……サクサクと探していく? 見てない場所は結構あるし、まだ手に入る可能性はあるからね。
「あ、はい! 最低限、欲しい量は手に入りましたけど、可能なら沢山欲しいですしね!」
あればあるだけ、適応進化の切り替えが使いやすくなるもんね! ふふーん! とりあえず鍾乳洞の中を、予定通りグルっと一周していこー!
金金金 : ご機嫌な表情の狐っ娘アバター。まぁ最低限、欲しいラインを越えたんだしなー。気持ちは分かる。
ミツルギ : ここからは、『再誕の道標』に変わろうが『増幅石』に変わろうが、メリットのみだしな。
こんにゃく : あー、そういやそうか。宝石を見つけさえすれば、損はない状態にはなったか。
「言われてみればそうですね! それじゃ次の宝石を探しに行きましょう!」
あちこちを見ながら、次の宝石を見つけに出発だー! 最終的には何個、手に入るかなー?
「そういえば、宝石系アイテムって何種類あるんです?」
今まで見つけたのは……えーと、何があったっけ? 『水晶』と『真珠』と『ガーネット』と『ダイヤモンド』と『アクアマリン』が、今まで見つけたやつのはず! ……忘れてるのがなければだけど!
ミナト : んー、教えてもいいけど……見つけた時の楽しみ、少し薄れちゃうよ?
ヤツメウナギ : ここなら、色んな種類が出てくるだろうしなー。
こんにゃく : というか、3個の入手でアクアマリンが被るとは思わなかった。
ミツルギ : そこは別にいいんじゃね? 『再誕の道標』になったら、もう元のアクアマリンの面影はなくなるしな。
「あはは、確かに面影は皆無になりましたもんねー! 楽しみが薄れるなら、聞かずにいる方がいいかもですね!」
何気なーく聞いてみただけだけど、ミナトさんの言う事も確かにそうだよね! 宝石系アイテム自体は光を反射して分かるんだし、どんな宝石かはその時の楽しみって事にしておこー!
神奈月 : 洞窟だと、『琥珀』や『真珠』以外はほぼ手に入るっけ?
ミツルギ : 実際の鉱脈の在り方は無視してるけど、入手経路が特殊なやつ以外はほぼ手に入るな。
「……あっ! そういえば『琥珀』もあったんでした!?」
わー!? さっき、思い出してる時に何か忘れてるような気がしてたけど、忘れてたのってそれなんだ!?
金金金 : 慌てふためく狐っ娘アバター。……慌てるような要素ってあったか?
サツキ : これはあれだね! 今まで手に入れた宝石系アイテムを思い浮かべてたけど、『琥珀』の存在をすっかり忘れてたやつ!
金金金 : あー、なるほど。
「なんでそこまでピンポイントで、私の内心を当ててくるんですかねー!?」
ぐぬぬ、姉さんめ! 大当たりの内容だけど……はっ!? そもそも私が忘れてたという事を言わなかったらよかっただけなのかも?
サツキ : ふふーん、お姉ちゃんだからね、私は!
いなり寿司 : サツキさん、リアルでドヤ顔をしてそうだな。
こんにゃく : 確かに。
「……そんな内容でドヤ顔されても困りますけどねー。ところで、入手経路が特殊な宝石って、『琥珀』と『真珠』以外にもあるんですかねー?」
なんかミツルギさんの言い方が、その2種類に限定してなかったような気がする! 『真珠』は貝の中だし、『琥珀』は樹液の塊だったはずだよね?
ミツルギ : あー、まぁそれくらいなら答えてもいいか。入手場所、限られてくるし?
ミナト : 確かにそれはそうだねー。有名なとこでは、『コーラル』があるよ。サンゴって別名の方が分かりやすいかな?
「サンゴが宝石としてあるんですか!? あ、サンゴって事は海にありそうですね!」
そっか、そっか! 海にも宝石系アイテムは存在する……って、それは『真珠』もだよ!? むしろ、湖で手に入れるのより、海で手に入れる方が正当な気がする!
富岳 : あとは『黒玉』って名前の宝石があるな。真っ黒いから、地味に1番探しにくい宝石系アイテムだ。
こんにゃく : 別名は確か『ジェット』だっけ?
ミナト : うん、そうだよー! 『黒玉』は和名だし……まぁモンエボのアイテム名としてはそっちになってるけどね。
ミツルギ : あれは光を反射しないし、ある場所も場所だから……本当に手に入れにくい!
「そんな宝石もあるんですね?」
真っ黒な宝石って、なんか不思議な感じ! 『黒玉』って名前も、なんかこう、重々しい感じがする! あ、でもブラックオパールとかは聞いた事くらいはあるし、そういう感じなのかな?
「あのー、その『黒玉』の場合は、どう特殊なんです? 黒くて見つけにくいだけなんですかねー?」
黒い宝石なだけでも見つけにくいなら特殊な気はするけど、それでも他のと比べたら全然違う気がするよ?
ミナト : えっと、『黒玉』って木の幹の化石なんだよね。水圧とかで潰された結果の産物だから、陸地には存在しないんだよ。
チャガ : 海の底や湖の底、特に深いところで採取出来る宝石系アイテムになるな。
「え、木の化石なんですか!?」
わー! そんな宝石もあるんだ!? そっか、そっか! それなら確かに特殊な入手経路かも!
神楽 : えーと、雑談しながらなのはいいんだけど……サクラちゃん、周囲の確認は大丈夫?
「……え? あー!? なんか普通に進んでるだけで、まともに周りを見てませんでした!?」
ぎゃー! 待って、待って、待って!? 宝石を探そうとしてたのに、肝心の目的を忘れ去って雑談をしててどうするの!? とりあえずストーップ! 止まって、この近くだけでも確認!
G : いつ気付くかと思ってたが……神楽さん、なぜ言う!?
神楽 : え、言っちゃダメだった!?
「いえいえ、言ってくれて助かります、神楽さん!」
他の人達は……分かっててスルーしてたよね!? むぅ……雑談に気を取られて周囲をまともに見てなかった私が悪いんだけど、教えてくれてもいい気がする! 別にネタバレ案件じゃないし!
金金金 : 不満顔の狐っ娘アバター。本当に表情がコロコロ変わるな。
神奈月 : 一応、視線は振ってたから半信半疑だったけど……見れてなかったとは……。
サツキ : 目の前しか見えなくなるのは、サクラちゃんにはよくある……あ、痛!? え、なんで今、叩かれたの!? え、人の事は言えない……?
いなり寿司 : 旦那さんに怒られるサツキさんか。
イガイガ : 流石は姉妹だな。
サツキ : いやー、それほどでも!
「あのー、絶対に今のは褒めてないと思いますけど……。まぁいいです! とりあえず、ほぼ素通りしてしまった範囲は諦めるとして、この周囲は確認して……あー!? ありました!?」
たまたま流れで止まっただけの場所なのに、上にある鍾乳石の中に青い光を反射してるのがあったよ! うふふ、これはラッキーかも!
水無月 : あ、本当だ!?
富岳 : 流れを考えると、すごい運が良いな?
G : 神楽さん、見つけたから言ったのか!?
神楽 : 違うよ!? それ、言い掛かりだから!
ミナト : まぁ神楽さんが声をかけた時には、視界には入ってなかったかな? 今、見上げて初めて見えた感じだし。
神楽 : そうそう! そこはミナトさんが保証してくれるから!
G : くっ! ミナトさんがそう言うなら、確かにそうなんだろう……。
こんにゃく : なんでそこでそんなに悔しそうなんだ?
「あはは、まぁ私が自力で見つけるって話でしたしねー! さーて……そのままでは届かないので、また破壊ですかねー?」
んー、溜め攻撃だと壊し過ぎるのは実感したし、あれじゃ後から探すのが大変になるからどうしよう? 石でも投擲で弾けば壊せないかなー?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます