第540話 ランダムリスポーンの先は
ふぅ、とりあえず乱戦で結構な進化ポイントは手に入れた! 縄張りを使ったから、最終的に死んだのは仕方ないよね!
「さーて、マップは解放出来ましたし、ランダムリスポーンでどこに出ましたかねー?」
という事で、周囲の確認だー! えーと、周囲をグルッと見てみれば……。
「周りは木ばっかですね? どこか、小規模な森の中っぽいです! えーと、マップの位置的には……西寄りの中央付近ですかねー?」
敵の姿は……特になさそうかな? 色々といつものスキルは切れちゃってるけど、少しすればすぐに再使用は出来るから、それまで下手に動かない方がいいかも?
サツキ : 木々に囲まれた中で復活!
ミツルギ : あー、エリアの真ん中辺りに出たか。Lv的には育てやすいかもな。
富岳 : この辺なら敵はLv35前後か。まぁ少し格上だが、離れ過ぎてるという程でもないか。
水無月 : もう少しでLv34にもなりそうだしね!
「あ、確かに経験値的にはあと少しってとこですね! 見通しがいい場所ではないですけど、エリアの位置的には割といい場所に出た気がします!」
うふふ、極端にLv差がある訳じゃないのなら、Lv上げはやりやすいもんねー! 今はとりあえずLv40を目指してやっていこー!
ミナト : 乱戦があった場所からは離れてるし、マップも解放は出来たから、先には進みやすいかな? サクラちゃん、このまま今日も北に進む感じ?
咲夜 : 次で、河川域の西の下流側に到着のはず!
神奈月 : ここの西側が、『モンブランの森』だよな?
イガイガ : 確かそのはず?
富岳 : 『お煎餅の丘』の周囲をグルッと回って一周して終わったか。
「あ、位置的にはそうなるんですね! なんかすごい遠回りをしてきた気もしますけど、ここの平原はそのまま北に進んでいきましょう! 目指せ、川の下流です!」
ふふーん! モンエボは別に進む方向は決まってないから、自由に進めるのはいいよね! 好きな方向に、好きなように進めばいいのです!
G : それにしても、サイコロ任せで進む方向を決めてたのに、よく『お煎餅の丘』の周りを移動する事になったな!?
ミナト : 途中からはそうなるように方向は決めてたけど、まぁ確かにすごい運ではあるよね。
ミツルギ : 確かになー。山に登ってても不思議じゃなかったし、川の本流を遡ってもおかしくなかったんだが……。
「あはは、まぁそういう事もありますよ! あ、再使用時間が過ぎたので、色々といつものを発動していきます! 『索敵』『見切り』『弱点分析』『看破』!」
死んだので切れてたスキル達だけど、再発動だー! 今回はマップが解放済みだから、索敵もしっかりと機能して……。
「って、わっ!? 割と近くに反応がありますよ!?」
待って、待って、待って!? マップを見たら、思いっきりすぐ近くに反応があったよ!? でも、視界には看破への反応がないね……?
他にもいくつか反応はあるけど、それは距離はあるから無視していいけど、この反応は近過ぎるよ! うぅ、でもいくら見渡しても、それっぽいのが見つからない!?
「これ、見えない位置にいます……?」
えーと、方向的には私の北側のすぐ側だけど……その方向には樫の木があるね。この木は敵じゃないみたいだけど、位置的にはその位置っぽい?
擬態してたら、確か索敵には反応はないんだよね? だから、そういう敵ではないはず!
ヤツメウナギ : そういう時は、木の向こう側か、枝の上だな!
「はっ!? 確かにそうなりそうです!」
ちょっと後ろに飛び退いて、まずは枝の上を確認! うーん、看破に特に反応はないし、何かいる様子もなさそう? わっ!? でも、思いっきり動いてるよ!? え、どこにいるの!?
金金金 : 動く敵を見つけられなくて、困惑する狐っ娘アバター。てか、マジでどこだ?
ミナト : この反応なら木の枝の上じゃなくて、更に上だね。多分、飛んでる鳥かな?
ミツルギ : あー、確かにそれっぽい動きだな。
「あ、空を飛んでる鳥ですか!? えっと、どこか空を見上げられませんかねー!?」
ちょっと周囲に木が多めで、木陰に隠れて空の様子が見えないよ! えっと、えっと、拓けていて空が見えそうな場所は……あ、あった! とりあえず、その場所まで移動してみて……。
「あ、いました! 優雅に空を飛んでる『巧妙なタカ』ですね。Lv36ですか」
なんとか敵の正体は分かったけど、あんまり相手にしたくないやつだよね! 遠距離での攻撃手段は多くないんだし、向こうも遠距離なら下手に攻撃しない方がいいかも? うん、そうしよー!
「空を飛んでる敵は戦いにくいので、このタカはスルーしておきますね!」
結構な高さを飛んでるし、他にも敵の反応はあるから、無理に相手をする必要はないのです! 多分、木々で私のライオンの姿をタカの方も見つけられてないだろうし、無茶はしないでいいよね!
いなり寿司 : 今回は避けていくパターンか。まぁ空飛ぶ敵は倒しにくいしな。
こんにゃく : 遠距離攻撃持ちとなれば尚更になー。やりにくい相手とは無理に戦う必要はない。
真実とは何か : それが真実である!
咲夜 : それなら、木陰に隠れといた方が良くね? サクラちゃんから見えたなら、向こうからも見えてるだろうし。
「あ、それもそうです……って、わーっ!? わわっ!?」
待って、待って、待って!? 咲夜さんの言う通りだと思って動こうとしたら、もう遅かったよ!? タカが私に向かって飛んでき始めて、羽を飛ばして攻撃してきたんだけどー!?
G : 相変わらずの咲夜さんのフラグだな。
咲夜 : 今の普通にアドバイスをしたつもりなんだけど、俺のせいなの!?
ミナト : あはは、別に変な事を言った訳じゃないはずなんだけどねー。うん、相変わらずすごいタイミング!
サツキ : サクラちゃん、ファイトだよ! 飛んでる敵でも、サクラちゃんなら倒せる!
水無月 : 麻痺を狙っちゃえー!
イガイガ : あー、『知恵』が弱点ではあるから、『放電』で麻痺が入れば、可能性はあるか。
「わっ! わわっ!? 確かに、狙うならそこですか!? わわっ!?」
とりあえず、飛んでくる羽を回避、回避、回避ー! 木に囲まれた中にいるから、狙い自体が甘いみたいだけど……私の方から見てもタカが視界から結構外れるよ!?
「とりあえず視界が良いとは言えないので、木々の中から抜け出します! 今の状態じゃ、狙いにくいですし!」
えっと、えっと!? どの方向に抜けるのが早い!? うーん、この周辺の地形は全く分かってないけど、Lvが下がる南の方に抜けちゃえ! 他の敵も同時に相手する可能性もあるんだし、油断はせずに! ともかく、駆け抜けていこー!
サツキ : サクラちゃん、移動を開始!
ミツルギ : 上にばっか気を取られて、足元を疎かにはするなよー!
「あ、はい! って、わわっ!? ぐふっ!」
ぎゃー!? そう返事したばっかなのに、駆け出してすぐに木々が途切れて、段差になってて踏み外して転げ落ちた!?
「なんでこんなとこに段差があるんですかねー!? わっ!? わわっ!?」
思いっきり落ちはしたけど、朦朧にはなってないから、大急ぎで起き上がって回避ー! とりあえず視界は良くなったから、タカの動きは分かりやすくなった!
水無月 : ここ、段差があったの!?
金金金 : なるほど、さっきの忠告はこういう事か。
ミツルギ : まぁそうなんだが……思った以上に近かったか。
咲夜 : 俺だとフラグって言われるのに、ミツルギさんだとそれはねぇの!?
ミナト : んー、流石に回数がね?
真実とは何か : それが真実である!
「朦朧にはなってないですし、視界は良くなったので問題なしです! 他にも色々と見えてますけど、今はタカを仕留めるのに集中しますね! 『放電』! わっ!? わわっ!?」
むぅ……軽く放った放電は、あっさりと躱されちゃった。うーん、やっぱり距離があるし、飛んでる敵相手には当てにくい! なんとか見えてるゾウやキリンとも戦闘にならないように気を付けつつ、タカを倒していこー!
タカを倒したら、進化ポイントの確認もしときたいよねー。多分、『守護増強』を解放出来るだけの進化ポイントは溜まってそうな気がするし! その為にも、なんとか当てていかないと!
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