第525話 サクラの呟き その14
うふふ、今日の晩御飯はサバの味噌煮! 魚が食べたい気分だったから、なんか嬉しかったよ! そして美味しかったです! ふはー、満足しつつ自分のベッドに寝っ転がる!
「あっ! 食べ終えた後だけど、今日も載せちゃおう!」
自分で作ったのじゃないけど、こういうのはもう何度か投稿しちゃってるし、別にいいよね!
サクラ☆モンエボ実況配信中! #***
本日の晩御飯の、サバの味噌煮!
魚が食べたかったので、嬉しいです!
サバの味噌煮.jpg
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これでよーし! たまには自分で作ったのも載せたいとこだけど……夏休みになったらそういう機会もあるかなー?
「……宣伝は、流石に毎日やるのはやり過ぎな気がするし、1日空けるくらいでいいかな?」
お肉屋さんのメンチカツと甘味処のお団子は特に急ぎではないみたいだし、牧場のアイスクリームに関しては、まだ続報はないもんねー。決定にはなったって言ってたけど、まだ資料は受け取ってないもん!
聡さんが兄さん宛に送ってくれるって話だったけど、晩御飯の時や、さっき部屋に戻ってる時にも何も言ってなかったもんねー。
「あ、そういえば文化祭の件、ちょっと姉さんに相談してみようかな?」
まだどういうものを作ったらいいのか分かってないんだけど、どういう部分をちゃんと確認すべきなのかを聞いておきたい! 誰かの物を作るのって、地味に初めてだし! まだ完全にやると決めた訳じゃないけど、前向きに考えてはいる……って、あれ?
「……姉さんからの通話? なんだろ?」
メッセージじゃなくて直接話したい事があるのかな? まぁ丁度私からもメッセージを送ろうと思ってたとこだし、良いタイミングかも! それじゃすぐに姉さんからの通話に出て――
「お母さんのサバの味噌煮、食べたいよー!」
「わわっ!? 姉さん、いきなり何!?」
「素直な気持ちを言ってみました!」
「素直過ぎない!?」
通話に出ていきなりその発言は、何事かと思ったよ! さっきの写真を見て、思わず通話をしてきたの!? あ、そういえばお母さんのサバの味噌煮、姉さんが好きだったっけ。
「えっと……姉さんの用件って、それだけ?」
「ふふーん、流石にそれだけなら通話にはしないよー!」
「あ、そうなんだ?」
姉さんならそれだけでも通話してきそうな気はしたけど……そういえば今まで、そういう通話は多くはないかも? 大体はメッセージで送ってきてるし、何か大事な用事でもあるのかな?
「美咲ちゃんに朗報です! 私のマンションに遊びに来るのは、8月10日以降なら大丈夫になったよー!」
「おー、そうなんだ! えっと、8月10日って何曜日だろ……?」
カレンダー、カレンダー! えーと、8月10日は……木曜日! あ、11日は『山の日』で12日、13日は土日だから3連休なんだ。夏休みになってるから、私にはあんまり関係ないけど!
「ふふーん、世間一般ではお盆休みもあるから、取引先も休んでて、その辺りなら予定が空けられる状態に出来たんだよねー!」
「あ、そっか! お盆休み!」
あれ? でも、お盆休みって姉さんがいつも帰省してた時期な気もするけど……その辺はいいのかな?
「そこでなんだけどね? 一旦、私と聡さんが実家に帰省して1泊してから、美咲ちゃんがこっちに遊びに来るのはどう? 15日くらいまでは休みに出来そうだから、こっちに3泊くらいは出来るよー!」
「え、いいの!?」
わわっ!? 姉さんがこっちに帰省してから、その帰りに一緒に私も姉さんのマンションまで行く感じになるの!? 片道分だけ、交通費は浮きそうな予感! それに、元々いつも帰ってきてるタイミングなんだし、変に気兼ねは必要ない気もする!
「うん、問題なーし! それまでの間に、こっちで配信が出来る準備を整えとくよー! ……聡さんが!」
「そこはよろしくお願いします!」
「任せなさーい!」
ほぼ確実に聡さんが全て準備してくれる事になる気もするけど、もう色々と甘えちゃってる状態だし、そこは今回も甘えさせてもらおー! 姉さんの住んでるマンションに遊びに行く以上、どうやっても甘える部分は出てくるし!
「あ、そうそう。和室の庭の方はどんな感じ?」
「まだデザイン自体が決まり切ってないけど、夏休みに入ったら頑張って作るよー!」
「そっか、そっか。それじゃ完成したら教えてねー? こっちで用意する分にも、その庭は反映させたいしね?」
「あ、うん! それまでには完成させるつもりで頑張るね!」
そんなにすぐに完成する訳じゃないだろうけど……姉さんのマンションに遊びに行くまでには完成させないとね! んー、時間的に間に合うかなー? 見えない部分では拘りすぎないようにとは言われたし……その辺を意識しつつ、頑張ってみよー!
「あ、そうだ。姉さんにちょっと相談があるんだけど……」
「え、相談!? あ、遂に美咲ちゃんにも春が来た!? でも、どこの誰にも渡さないよ!」
「……えっと、何の話?」
「あれー? お姉ちゃんに恋愛相談とかではないの?」
「それは違うから!」
相談って言っただけなのに、なんでそんな話になるのかなー!? まぁそういう雰囲気になったのはあったけど、あれは言われる前に思いっきりお断りしたけども!
「あ、それじゃ文化祭の方の話?」
「……なんで姉さんがそれを知ってるの?」
「…………あっ! あはは、なんでだろうねー?」
「絶対に誰かから聞いてるよね!?」
伝えられそうなのは結月ちゃんな気がするけど……というか、他の人から伝わる余地ってないよね!? むぅ、そりゃまぁ私自身で相談しようと思った事ではあるから、結月ちゃんが伝えてても問題はないけど……なんか複雑な気分!
「痛っ!? え、今何で怒られ……え、情報源が誤解されちゃうって……あー!? 美咲ちゃん、待った! 結月ちゃんが報告してきた訳じゃないからね!」
「……え? それじゃ、誰が……?」
「えーと、その……美咲ちゃんの通ってる高校の先生の中に、私の友達がいたり……?」
「え、そうなの!?」
待って、待って、待って!? 先生の中に、姉さんの友達がいるの!? どの先生!? 思わぬところから情報源が出てきたよ!? 結月ちゃん、ちょっとでも疑ってごめんなさい!
「あの、ほら? この前帰った時に、プチ同窓会に行ってたじゃない? その時に養護教諭をやってるとは聞いてて、よく転んで保健室に来る子がいるとは聞いてたんだけど……ね?」
ぎゃー!? 姉さんの友達って保健の先生だったー!? 確かに何度か保健室には行ったから、顔を覚えられてる気はするよ!?
「え、でもなんでそれが文化祭の件に繋がるの!? まだほとんど誰も知らないはずなんだけど!?」
「あはは、美咲ちゃんって実は教師の間で心配されてたみたいだねー? 急に明るくなったって事で、気にされてたみたいだよー?」
「そうなの!?」
「そうだよー。コンピュータ部と料理部の両方の顧問の先生から、美咲ちゃんの名前が出てきてたとか? 文化祭の手伝いを頼もうとしてる的な話し合いがあったって?」
「私の個人情報、どうなってるの!?」
先生たち、何を言いふらしてくれてるんですかねー!? あ、料理部の顧問の先生って去年の担任だった!? 姉さんが私の姉だから、こうやって伝わっちゃってるのかも!?
「あはは、友達の先生は、美咲ちゃんとは断言はしてないよー。私が勝手に断片的な情報を繋げて、もしかしたらって思っただけー! 流石に勤めてる高校と、タイミングを考えたらねー?」
「むぅ……そうなんだ」
そりゃ高校が一致してて、その時期に様子が変わったっていうのは早々被らないよね!? 私だとは言われてなかったみたいだけど、状況証拠が私だと示してたっぽい!?
「さーて、それで美咲ちゃんとしてはお姉ちゃんにどういう相談かなー?」
なんだか釈然としない気分ではあるけども、情報源がどこなのかは分かったし……別に変な事をしようって訳じゃないんだから問題ないよね! 別に先生が私の話を姉さんに駄々洩れにするつもりもなかったみたいだし……明日、ちょっと保健室に行ってこようかな? んー、まぁそれは明日考えよう!
「えっと、まだ何を作るかは見てないから分かんないんだけど……それを確認する時に何を注意すればいいなかなーって?」
「ふむふむ、クライアントが求めているものが何かを確認する方法って事かな?」
「うん、そんな感じ!」
「んー、仕事じゃないんだし、その辺は適当でもいいよー!」
「え、そんな雑でいいの!?」
「いいの、いいの! この場合のアドバイスをするなら、無理をしてやり過ぎない事! 学生での文化祭は大イベントだけど、仕事ではないからねー! 手伝いでも……ううん、手伝いだからこそ、美咲ちゃんが楽しめるようにやるのが最優先!」
「……私が、楽しめるように?」
「そうそう! 部員じゃないんだから、過剰な要求や、無理難題だったら受ける必要はなーい! その上で、楽しめる事なら美咲ちゃんの全力でやればいいよ! だから、変に気負い過ぎないようにねー?」
ちょっと頼まれたのは嬉しかったし、前向きに頑張ろうって思ってた部分はあるけど……プロの姉さんにやり方を聞こうとした時点で、気負い過ぎてたのかも? そっか、私自身が楽しんでやれなきゃダメだよね!
「姉さん、ありがと! 楽しめるかどうかで考えてみる!」
「うんうん、それでいいんだよ! その上で何か躓いたなら、いつでも相談してきなさーい!」
「うん!」
あはは、なんだか思った方向とは違ったアドバイスを貰ったけど、これはこれで相談してみて良かったのかも! 私が楽しめるように……うん、折角の文化祭なんだし、そうしないとね!
「それじゃ、そろそろ切るねー! 実況外のプレイ、頑張って!」
「はーい!」
という事で、姉さんとの通話は終了! さーて、それじゃこれから実況外のプレイをやっていこうっと!
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