第467話 シジミ集団との乱戦
「わっ!? わわっ!? わー!?」
ぎゃー!? 覇気の咆哮じゃ何も効果が出てなかったシジミが、思いっきり体当たりしてくる!? 陸を飛び跳ねて攻撃してくるってどうなの!?
「シジミとは思えない動きなんですけど! えいや! あ、外し……ぐふっ!」
うぅ……叩き落せるかと思ったら、今度のは思ったよりも勢いがあって外したー! でも雷纏いのおかげで麻痺してくれたから問題なし!
金金金 : シジミ集団の猛攻撃! 基本的には堅牢系統で進化してるみたいだけど、個体毎に威力が違うのか?
水無月 : 見えてる情報的に、弱点はどれも同じみたいだけど……。
ミツルギ : その辺は単なる使ってるスキルの差だ。『体当たり』と『突撃』辺りは見た目はほぼ変わらず、威力が違うとかもあったりするからな。
チャガ : 『突撃』の方は、少しだが溜め動作はあるんだけどな。流石にシジミだとその辺の違いは分かりにくいか。
ミナト : ちょっと出てるシジミの中身の出現時間の違いが目安だね! 長い方が『突撃』!
「そう言われても見分けとか出来ないんですけど!? というか、貝の中身が出てきて跳ねてる感じなんですね!?」
よく考えたら、それ以外にどうやって動いてるのかって話だった! 貝殻の部分で動こうとしたって無理だよね!
「わわっ!? 勢いがあるやつは痛いですし、出来るだけ回避でいきます!」
後ろに飛び退いて回避! 出来れば全部受けて麻痺にしちゃいたいけど、数が多いもん! 覇気の咆哮での萎縮が切れて、どんどん攻撃に移ってくる状況は嫌ー!?
金金金 : 慌てる狐っ娘アバター! 次々と、避ける、避ける、避けるー!
ミツルギ : チラホラと叩き落して麻痺にもしてるけど、基本的には回避だな。
富岳 : 避けるのはいいけど、出来るだけ『獅哮衝波』の射線上になるようにしとけよー。
こんにゃく : 生命は少ないから倒しやすいだろうけど、当たらなきゃ意味ないからな。
「それは分かってますけど、この数は厳しいんですけど!? わっ!? わわっ!?」
ただでさえアサリくらいの大きさのあるシジミでもライオンと比べたら小さくて攻撃しにくいのに、それが10体くらいいるのは辛いよ! 雷纏いで麻痺に出来てるから多少はマシだけど、麻痺に出来てる時の半分はダメージを受けてるもん!
「あ、もう1段階目の溜めが終わっちゃいます!?」
えっと、えっと!? 出来るだけ多くのシジミを巻き込む位置は……マップを見てる余裕はないから、目視で多分この辺! あ、溜めが終わって動けなくなった!
「思いっきり凝縮して、それで獅哮衝波を発射です!」
麻痺して落ちてるシジミをメインに狙って、ぶっ放すのですよ! 全部のシジミを巻き込めるかは分からないけど、そのまま放つと射程が長すぎるもんね!
だから破壊力重視で、あんまり広範囲に影響を与えない程度に湖の端に着弾するような角度で発射! 昨日の破壊で、影響範囲が広いのは痛感してるもんね! 迂闊にやって、湖の中の敵を増やしても困るもん!
<成熟体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<成熟体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<成熟体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<成熟体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<成熟体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<成熟体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<成熟体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<サクラ【巧妙なライオン【雷】】が成熟体:Lv27に上がりました>
<基礎ステータスが上昇します>
<進化ポイントを4獲得しました>
そこまで散らばってなかったから、横の幅は狭めだったけど思った以上に倒せたっぽいね! えーと、何体倒したんだろ? ちょっと数えてみようっと!
「おぉ、今ので7体は倒せましたよ! 1体辺りの経験値は確かに少なめですけど、進化ポイントが美味しいので……って、わわっ!?」
うがー! まだ全部倒せた訳じゃないから、巻き込めなかったシジミが突っ込んできたよ! 慌てて飛び退いたけど、タイミングが遅くて当たっちゃった。でも、麻痺には出来た!
ヤツメウナギ : おっ、地面に当たるように撃ち放ったか。
咲夜 : あー、そのまま一直線に放って湖の中を攻撃するかと思ったけど、そうでもなかったか。
G : 更なる敵の追加を期待したんだけどなー。
富岳 : 相変わらず、変なとこに期待されてるな。
サツキ : それでこそサクラちゃんだよね!
いなり寿司 : サツキさんがそれを言うか?
ミナト : 残り3体だよ、サクラちゃん! あと少し、頑張って!
水無月 : サクラちゃん、ファイトー!
「今回はその辺は気を付けましたし、そういう期待の仕方は止めてもらっても良いですかねー!? 残り3体は了解です! とりあえず麻痺したシジミは仕留めますよ! 『放電』『放電』『放電』!」
今更と言えば今更だけど、やっぱり変な期待のされ方をする事があるよね!? うー、まぁいいや!
私のライオンのHPが6割くらいまで削られてるけど、今のこの状況なら最後まで切り抜けられるはず! 頑張って残りも仕留め切るのです!
最初にシジミの集団がいた辺りが、凄い抉れて地形が変わってるけど、それは気にしない! ……砂利があちこちの飛び散ってたけど、そこは大丈夫かなー? 私の方にも少しだけど、吹っ飛んできてたけど……。
「そういえば、知恵系統のシジミは見てないんですけど……さっきので仕留められましたかねー?」
群れを形成する場合は知恵系統の個体がボスになってるみたいだけど、その個体は確認出来てないよ! 麻痺が効かない可能性があるから、出来れば今ので仕留められていたらいいんだけど……。
富岳 : あぁ、それなら着弾位置のど真ん中くらいにいたから、ほぼ確実に死んでると思うぞ。
こんにゃく : マップを見た限りでは、1体のシジミだけ移動してなかったからなー。看破で『聡明なシジミ』とは出てたし、今のマップでは反応が消えてるから問題ないはず。
咲夜 : てっきり『聡明なシジミ』を狙ったのかと思ったけど、そうでもなかった!?
真実とは何か : 確認していなかった。それが真実である!
「そこまで確認してる余裕が無かったんですよ!? まぁ結果的に倒せていたなら問題なしです! 『爪撃』……って、上手く当たらないですね!? だったらこれです! 『振り回し』!」
麻痺してるシジミを倒したいけど……うがー! 爪での攻撃が上手く当たらないのはどうにかならないの!? 噛みつきでもしっかり噛めてなかったし、サイズ感の違いでの攻撃の当たらなさは厳しいよ!
<成熟体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
「撃破完了です! あと2体……って、1体は見えてますけど、もう1体はどこですかね!? 『放電』『放電』『放電』!」
とりあえず見えているシジミに向けて放電の連発だー! ちょっと離れた位置にいるシジミだから、獅哮衝波に巻き込めなかった個体! でも、多分私が先に弱らせてた個体でもあるっぽいから、これで仕留められるはず!
<成熟体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
「あと1体ですけど、本当にどこにいるんですかねー!?」
パッと見回してみても見つからないし、索敵の効果範囲から出ちゃってる? 吹っ飛ばし過ぎた可能性もあるし、マップで位置の確認を――
水無月 : サクラちゃん、敵の印と重なってるよ!
イガイガ : 真上は考えにくい状態だから、真下か!
咲夜 : いつの間に、そんな近くに!?
「え、真下なんです!? あ、本当にいました! いつの間に下に潜り込んでたんですかねー!?」
わわっ!? 遠くにいるのかと思ったら、逆に思いっきり近くにいたー!? あ、でもお腹に衝撃はがあったって事は……。
「……自分から麻痺してくれましたねー? それじゃ死んでください! 『放電』『放電』『放電』!」
<成熟体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
元々結構弱ってたみたいで、あっさり撃破完了! マップを見た感じでは……これで、全部倒せたかな? あ、地味に一般生物のシジミも全滅してるっぽい。でも、そっちで特に報酬はないね。
「今のシジミ、なんで私の下にいたんですかねー?」
まさか最後の1体が見つからないのが、真下にいるとは思わなかった! んー、マップで位置確認までは出来てなかったけど、あの位置は想像してなかったよ!
ミナト : 最後のシジミはさっきの『獅哮衝波』の余波で、サクラちゃんの後ろまで吹っ飛んできてたやつだね。
サツキ : あちこちに砂利が吹っ飛んでたけど、その中に紛れてたやつ!
咲夜 : あの中にいたのかよ!
神奈月 : あー、まぁマップをしっかり見てれば分かった内容か。……破壊の痕跡の方へ意識が行ってたわ。
G : それは同じく……。状況的にあのタイミングでマップも確認は難しいわ。
富岳 : どうしても目の前の結果を確認したくはなるしな。その辺はある程度は仕方あるまい。
「あ、私の方にも少なからず飛んできてましたけど、その中にシジミがいたんです!? だから弱った状態で、後ろから近付いてきてた感じですか!」
私もマップでの敵の位置の確認は全然出来てなかったけど……攻撃の結果の確認は大事だし、同時に色々と確認するのは難しいよね。サラッと確認してるミナトさんは相変わらず凄いなー。
でも、なんだかんだでシジミ集団の殲滅はこれで完了! HPは半分くらいまで減ってるけど、それでもあの数を仕留め切ったのですよ! なんだかんだでLv27まで上がってるし、結構良い感じで進んでるよね!
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