第441話 破壊の結果


 ふっふっふ、『覇気の咆哮』をどう組み合わせたら化けるのかが分かったよ! こういうのって、一度気付いてしまえば納得だよね! 乱戦での雷纏いの麻痺の使い方に似てるけど、併用出来るなら解放する価値ありなのさー!

 あ、そうしてる間に2段階目の溜めが完了だね! サクッと木々を薙ぎ倒して、途中の敵も倒して、道と進化ポイントを手に入れるのです!


「えーと、今回は凝縮無しでいいですね! 獅哮衝波、発射です!」


 射程的には3段階目の半分もないくらいだけど、3段階目の射程が長すぎるだけで、これでも十分長いもんね! 北の端までは届かないけど、それでも結構な距離は薙ぎ倒せるはず!


サツキ : サクラちゃん、いっけー!

水無月 : いっけー!


 おぉ! 木々を吹っ飛ばす感じはパッと見ではあんまり変わんない? これでも充分なほど威力は高いから、ただの木に耐えられるはずがないのですよ!


<成熟体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<成熟体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<成熟体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<成熟体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<成熟体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<成熟体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<成熟体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<成熟体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<サクラ【巧妙なライオン【雷】】が成熟体:Lv21に上がりました>

<基礎ステータスが上昇します>

<進化ポイントを4獲得しました>


 わー! Lvが上がったし、進化ポイントも大量だー! でも、なんかおかしいような……?


「……なんか倒した敵の数が多くないです?」


 えーと、今ので倒したのは8体……だよね? あれー? 3段階目の溜めの時は、倒した数って6体だった気がするんだけど……なんで今回の方が多いの?


ミツルギ : これは……敵が集まってる場所でもあったか?

ミナト : んー、可能性としては、エリアボスのオオカミが威嚇で追い払った敵が集まってたのかも? 1体辺りの経験値が少なめだから……Lv差を考慮したとして、流石にちょっと普通にしては少な過ぎるよね。

富岳 : もう場所が場所だし、最低でもLv18はあるだろうからな。それでこの経験値量は、何かの原因で少し弱っていた可能性が高いか。

イガイガ : エリアボスから逃げた先で小競り合いをして、そこを一網打尽ってとこだな!

神楽 : ラッキーといえば、ラッキーなのかも! ご飯完成! いただきまーす!

咲夜 : それ、報告する必要あった!?

サツキ : あ、いいなー!? こっちはまだ作ってる途中だよ!


「神楽さんはコロッケでしたっけ? それでサツキさんは春巻きでしたよねー! なんだか、お腹が空きました……」


 むぅ……一度、ご飯の話題になってたのが戻ってきたよ!? まぁあと20分もないくらいで配信時間も終わるし、その時まで我慢!

 うん、晩御飯がなんであっても、晩御飯の写真は載せちゃえ! ……特に豪華という訳でもない、普段のお母さんの作ったのを載せるのはどうなんだろ? んー、夏休みになったらお昼を自分で作る事も増えるだろうし、その時にしようかな? まぁ今はそれはいいや!


こんにゃく : あー、食べてるのを聞くと、腹が減る気持ちは分かる。

いなり寿司 : 確かにな。

ヤツメウナギ : ……食べ物の名前2人が言うと、微妙に説得力に欠けるんだよなぁ。

咲夜 : ウナギが言う事か!?

ミツルギ : 咲夜さん、ヤツメウナギは食用のウナギではないぞ……?

ミナト : ウナギって名前は付いてるけど、ヤツメウナギはウナギとは全く別種の生物だよ? 生きた化石とも言われる、実は魚ですらない怪しいやつだよ。……まぁ食用にもなってたりはするけど、一般的なものではないしね。

富岳 : 形はウナギっぽいが、吸盤状の口で血を吸って生きていて、目の後ろに7つのくぼみがあって目が8つあるように見えるから『八目鰻』で『ヤツメウナギ』だな。

ミツルギ : え、あれって食うの……?

ミナト : 食べた事はないけど、食べる地域もあるみたいだよ。寒冷地の方。

咲夜 : え、マジ? ……あ、検索してみたらマジだ!?


「あ、そうなんです!? というか、本当にいる生物の名前だったんですか!?」


 てっきりウナギの前に適当に『ヤツメ』って入れてるだけだと思ってた!? まさか、実在する生物だったんだ!?


ヤツメウナギ : おう、そうなんだぜ! ……食うとは知らなかったが。

G : 確か、一度食った事があったな。コリコリとしてて、ホルモンみたいな食感だった覚えがある。

チャガ : あー、なんか脱線しまくってないか? せめて、移動しながらの方がいいと思うが……。


「あ、確かにそれはそうですね! えーと、倒し切れなかった敵は……いなさそうです! 色々と効果時間が微妙に放ってますけど、Lv21になったらこれがいけますね! 『威嚇』!」


 ふふーん、もう最大の脅威のエリアボスはいないし、このエリアでの最大Lv20を越したから、私より格下は存在しなーい! だからこそ、威嚇で追い払ってしまえば襲われる心配はないのです! 地味に威嚇を単体で使ったのは久々な気がする!


ミツルギ : あー、そうか。今のでこのエリアの最大Lvを超えたから、威嚇で寄ってくる敵はいなくなったもんな。

咲夜 : 今日の配信は、残すところは北の端に辿り着くのみ!

イガイガ : 想定以上に進化ポイントも手に入ってるし、『威嚇』が追い払うのみで使える状態なら『覇気の咆哮』の解放をサクッと済ませてからでもいいんじゃね?

こんにゃく : あー、それは確かに。


「それもそうですね! そうしましょうか! えーと、今の進化ポイントは……61まで増えてますね!」


 これ、『覇気の咆哮』を解放してもまだ他のスキルも解放出来そうな気がするよ? まぁそれは解放してから考えよー!


水無月 : おー! 結構溜まってる!

神楽 : サクサク溜まるようになってきてるねー!

富岳 : 高い段階のスキルを解放するには、これでも全然足りはしないけどな。

チャガ : だが、全体的に色々と強化するにはやりやすい状況でもある。


「あはは、まぁ流石に第10段階以上とかはかなり進化ポイントが必要なので、気軽には解放出来ませんもんねー。第7段階以上でもちょっと悩みますし……まぁとりあえず、『覇気の咆哮』を解放を済ませてしまいますね!」


 今の段階で色々悩んでるのって、成長体で解放される範囲のスキルが大半だしねー! その辺を超えてくると、流石に進化ポイントの要求量が多いから厳しいもん!

 そもそもスキルツリー制だから、前提の項目を解放しないと上位のスキルには辿り着けないしねー! そういう意味では、今色々と解放してるのは後々強力なスキルを得るためなのですよ! という事で、まずはここから解放!


<『器用』第5段階:ステータス強化『器用+10』を解放しました>

<『器用』第6段階:ステータス強化『器用+10』を解放しました>


 ふふーん、これで一番高い器用のステータスが更に高くなったのです! 放電や獅子咆哮や獅哮衝波がパワーアップ! これもあるから、今回の解放は価値があるのさー! そして、次は本命のこれだー!


<『器用』第7段階:スキル『覇気の咆哮』を解放しました>


「『覇気の咆哮』、解放完了です! まぁ今は使い道がないですけど、どこかお試しで使いたいとこですねー!」


 ふふーん、これで乱戦用の強力な武器は増えた! 普通の咆哮と違って、萎縮になるのは確率みたいだけど、それでも便利そうだよねー! スキルのキャンセルも狙えるんだから、あって損するものじゃないよ!


サツキ : サクラちゃん、パワーアップ!

水無月 : 今日はスキルやステータスの解放が、大盤振る舞いになってるねー!


「あはは、確かにそうなりますね! えーと、進化ポイントがまだ16残ってるので……どうせなら『移動速度強化』も解放しちゃいましょうか! 夕暮れにもなってきましたし、北の端まで進んで今日は〆にしますね!」


 今日の配信の最後の方で夜になるとは思ってたけど、夕暮れになり始めたなら夜まであと少し! なんとか夜になる前には、北の端までは辿り着けそうかな?

 あ、そうだ! 夕陽で照らされてる薙ぎ倒した木々のスクショを撮っておこうっと! これは今日のサムネイル候補! スクショを撮るぞー! ……うん、撮れた!


ミツルギ : 今日のサムネイル候補は、この破壊の痕跡か。他には走りながら木漏れ日を撮ってたくらいだよな?

ミナト : 今日はあんまり撮ってなかったし、それくらいのはずだねー。

金金金 : 単純にスクショの事を忘れている可能性……。


「あはは、まぁ思い出した時に撮ってるだけなので、それは間違ってないですね! さーて、こっちの解放もやっていきましょうか!」


 スクショを撮るのがメインの活動じゃないから、ふと思い至った時に撮るのでいいのさー! それはともかく、移動をしていかなきゃいけないし、サクッと解放を済ますのです!


<『俊敏』第5段階:スキル『移動速度強化』を解放しました>


 これで残り進化ポイントは6になったけど、今日は本当に色々と解放したよね。しばらくはこの調子で色々と強化していくのが良さそう!

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