第428話 再びのサイコロタイム
悩みそうならサイコロで決めるつもりだったし、実際に悩み始めてるけど、もうなんだかサイコロで決める事に決まっちゃってる! うん、まぁそれでいいや!
「それでは、再びサイコロタイムといきましょう! とりあえず、また和室の方へ切り替えますねー! 7面のサイコロって、あるんですかねー?」
Gさんがあるとは言ってたけど、7面のサイコロって見た事ない! んー、まぁサイコロは面数を変更出来たはずだし、それで可能そうならやってみようっと。という事で、再び和室へ切り替えだー!
それにしても、今日は和室の方への切り替えが多い日! んー、やっぱりお茶の宣伝をもう1度やっておこうかな? でも、やり過ぎは逆効果な気もするし……試飲データも無限にある訳じゃないから、どうしよう?
金金金 : 悩み始めている狐っ娘アバター。まぁ色々と解放の候補があれば悩むとこか。
ミツルギ : 凄く今更だが、それをサイコロで決めていくものでもないけどな。
イガイガ : いやいや、もうここまで来たら定番の事だろうよ!
G : むしろ、サイコロで何も決めなくなったら……サクラちゃんらしくなくなるな!
真実とは何か : それが真実なのである!
神奈月 : 確かにスタートからランダムだったのに、ここまで育ててから明確に方針を定めて育成するのも逆に変だしなー。
咲夜 : 定番コーナー化してるしな!
「あはは、まぁそういう事になりますねー! えーと、それはそうとして……7面のサイコロをちょっと見てみましょうか」
サイコロの面数は変えられるのは分かってるから、今出ているサイコロは消して新しく取り出す時に確認してみようっと! えーと、出目の変更はこの辺に……あ、あった、あった!
「あ、7面のサイコロはないですね。8面はありますけど……というか、思った以上に選べる面数のサイコロは多いですね!?」
7面のサイコロこそないけど、8面とか10面とか……多いのだと30面とかまである! 7面のサイコロがどんなものかがちょっと気になったけど、これだけ色々あっても残念ながら用意はされてないみたい。うん、まぁどんな形なのかは想像できないし、そこは気にしなくてもいいや。
ミツルギ : まぁ7面のサイコロとか、見た事ないしな。
こんにゃく : 調べてみたら、あるにはあるみたいだが……実用的かは怪しいな。
神奈月 : あー、あるにはあるのか。
ヤツメウナギ : 10面辺りだと、まぁそれなりに使われる事もあるか?
富岳 : TRPGとかをやる場合だと、割と使うみたいだな。まぁその手の事はほぼやった事ないから、よく知らんが……。
イガイガ : あー、TRPGか。あの辺って聞いたことはあるけど、全然やった事はないな。
「……あのー、TRPGってなんですかねー?」
名前は聞いた事があるような気はするけど、どういうものか全然知らないよ!?
ミナト : んーと、簡単に言うなら会話で進めるゲームかな? 進行役をやる人がいて、その進行役の人が提示する状況に合わせてキャラになりきって遊ぶ感じ? 何か行動する時の成否の判定や、ダメージ量の計算をするのにサイコロを使って決めたりするよ。
チャガ : 確かTRPG用のVR空間ってのもあった気がするな。やるTRPGの世界観に合わせた、なりきるキャラのアバターや衣装が用意されているやつだったか。
「へぇ、そんなのもあるんですねー!」
なんだか聞いてもいまいちピンとこないけど、まぁサイコロを使うゲームっていう事はなんとなく分かった! 多分、私がやる事はなさそうでもある!
ミツルギ : そういえば、サイコロでなくてもランダムでは決められるはずだぞ?
ミナト : あ、それは確かにそうだね。最大数を設定して、機械的にランダムな数字を出す事は出来るしさ。
富岳 : あぁ、確かそうだったな。ビンゴなんかをしようと思えば出来るやつだったか。
サツキ : スクリーンに直接数字を映し出すやつだね!
「あ、それは他の人の配信で見た事ありますね! でも、私はあくまでもサイコロに拘っていきますよー!」
折角サイコロ用の笊も作ってるんだし、数字だけが出る味気ない演出にはしないのさー!
でも、どこかの企業の公式配信で視聴者プレゼントのビンゴ大会とかやってた事もあったよね。ああいう機能も、個人用でも使えるようにはなってるんだねー! ……私はそういう用途で使う事はないような気もするけど!
「さーて、いつまでも脱線してても仕方ないですし、いつものサイコロでいきましょう!」
私の配信とは関係ないところで脱線しちゃってるし、決めるべき事に戻していこー! 今すべきは、次に解放するスキルを何にするかを決める事! ふふーん、その為にもいつものサイコロを取り出していくのですよ!
富岳 : さて、今回は出目が1なら屈強の『強爪撃』『鋭利化』のセット、2なら屈強の『硬質化』の単品、3なら堅牢で再度の丁半でのサイコロ、4なら俊敏の『移動速度強化』の単品、5なら器用の『縄張りの守り』の単品、6なら知恵の『状態異常防止』の単品ってところか。
サツキ : 今回はフルの選択肢! ……それでも微妙に足りてないけども!
咲夜 : まぁそこは仕方ない! さて、果たしてどういう結果になるのか。
ミツルギ : どれが出ても、まぁ悪いものではないか。
ヤツメウナギ : あえて言うなら、器用の『縄張りの守り』だとスキルLvが上がるまではちょっと微妙ってとこか。
チャガ : まぁ全く使えない訳ではないし、少なからず耐久性は上がるから悪くはないだろうよ。
こんにゃく : だからこそ、サクラちゃんが悩んでるんだろうなー。
水無月 : どうなるかなー?
「さーて、本当にどうなりますかねー? 私としても気になりますし、始めていきましょう!」
という事で、いざサイコロ頼みの解放するスキルの決定なのですよ! いつものようにサイコロを笊へと放り込んで、振って、振って、振りまくって、ドンと置く! カランコロンと音が止まったのを確認してから、出目の確認!
「えーと、出目は5なので器用のスキルツリーの『縄張りの守り』に決定です! ……まさかのこれですかー」
スキルLvが上がらないと効果が微妙って、今さっきも話題に出てたやつになったよ! うーん、これは今のうちから使えるように鍛えていけって事なのかも?
「まぁこれは実際に使ってみないと何とも言えないですかねー? 縄張りの中のいる位置によって効果が変わるみたいですし、どこかで試してみたいとこですね!」
スキルLv1では効果量が微妙だとしても、それでも縄張りを使用中の耐久性が上がるのは間違いないもん! むしろ、これは頑張って耐えろという事なのですよ!
「さーて、それじゃ解放しにモンエボの方に戻しますねー!」
サイコロで何を解放するかは決定したし、解放を済ませたら探索再開だね! スキルの確認をやってたら思った以上に時間が経ってて、もうそろそろ19時だもん! もう半分だし、時間が過ぎるのが早いよー!
さーて、時間を気にしつつもモンエボの方へと切り替えは終了! それじゃサクッと解放していこー!
<『器用』第6段階:スキル『縄張りの守り』を解放しました>
解放に進化ポイントを15使って、残りは3! 今回は盛大に使ったけど、その分だけ強化になったはず!
「今回は、なんだか耐久性の強化になりましたねー! さーて、探索を再開したいとこですけど……その前に『胃袋拡大』系で追加されたゲージを溜めるとこからですかねー?」
色々確認している間に、増えたHPが全快して、色々なスキルの効果が切れて、更に再使用時間も過ぎてる状態! でも、『胃袋拡大』系の追加ゲージは食べなきゃ意味ないっぽい!
ミツルギ : まぁ確かに、まずはそこからだなー。
富岳 : 最初はアイテムで、最大まで溜めておいた方がいいだろうな。
こんにゃく : 回復に使われて消費した分は、戦闘中に捕食攻撃で補充するのがいいぞ! まぁ生命が全快の時に限定はされるけどな。
「あ、そういう使い方も出来るんですか!? それはいいですね!」
そっか、そっか! 噛みついて攻撃すればその分だけHPは回復するようになってるし、全快してる時には拡大された胃袋のゲージの方に溜まっていくんだね! あれでの回復量は微々たるものだけど、それでもその仕様は嬉しいかも!
「それじゃ、とりあえず果物を食べて今あるゲージを最大まで溜めておきましょう!」
ふふーん、HPの3割分はあるんだし、今の仕様を聞いたら思った以上に耐久性は上がった気がする! これは解放して正解だったのかも!
はっ!? そうなると、捕食攻撃の種類を増やす方向性もありだったの!? ……まぁ、今更言っても遅いし、さっきだと進化ポイントは足りてなかったし、次に進化ポイントが溜まってから考えようっと!
今はともかく、3割分を溜めていくのですよ! 使い道が微妙な回復量10%の果物を3つ食べちゃおう! ふふーん、回復量が少なめなアイテムでも、こういう時には使いやすそうだね!
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