第417話 マップの解放と乱戦
ふっふっふ、縄張りでマップの解放が出来るという答えに辿り着いたのです! なんか死ぬのがノルマと言われたのは釈然としないけど、そこはもうスルーで!
「さーて、サクッとマップの解放の裏技をやっちゃいましょう! 縄張りで乱戦、開始です!」
サツキ : サクラちゃん、ファイトー!
水無月 : ファイトー!
「はい、頑張りますよー! 流石に死にはするでしょうけど、出来るだけ数は倒します!」
えーと、スキルの今の状況は……弱点分析以外は問題なし! 乱戦になると細かく弱点を見てる暇はないし、弱点分析も今はいらないや!
雷纏いはちゃんと使えるし、今は効果時間が2分に増えてるもんね! 全力で使っていこうじゃないですか! 今日は昨日と違って、妙な引き当てをしてる感じもしないしね!
こんにゃく : あ、これで死ぬとして、ランダムリスポーン? それとも再誕の道標?
金金金 : それは確かに気になるところ。
富岳 : 今の段階で『縄張り』を使えば死ぬのはほぼ確定だしな。今のうちにそこは決めておいた方が良いかもしれん。
「あ、そこは一度ランダムリスポーンのつもりでいますねー!」
もし、遠くに飛ばされ過ぎて戦えないLv差の場合でも、そういう敵相手になら死んでくるのは楽勝だろうしね! 再誕の道標を使うのは、その時でもいいのですよ!
そうでない場合は普通に目的の方向……今回は北に向かって進んでいけばいいだけだしね!
ヤツメウナギ : あー、エリアボスと遭遇した場合はどうするんだ?
神奈月 : そういや普通に出てくる可能性はあるのか。
真実とは何か : それが真実なのである!
「あ、それは全然考えてなかったです!? まぁそれは出た時に考えましょうか! Lv差がどうなのかって部分もありますしねー!」
もし出てきたとしたら、可能ならその場で倒しちゃいたいけど、多分ここのエリアボスのLvは20だもん! 縄張りを使った乱戦の中で多少はLvは上がるだろうけど、それでも戦えるかどうかは怪しいもんねー。
縄張りのステータス1.5倍の効果がどれだけ有効か、それが重要だよね! でも、数の暴力には勝てないから、過信は禁物なのさー!
チャガ : まぁ色々と出たとこ勝負だな。必ずしもエリアボスが出てくるとも限らん。
富岳 : 出たとしても位置だけ確認しておいて、改めて後で倒しにきてもいい話だしな。……マップに表示される数が多くなるだろうから、判別はしにくいが。
「あはは、まぁそうなりますねー! それじゃ始めましょう! 『縄張り』!」
という事で、縄張りを発動なのですよ! これでマップが――
<規定以上の範囲を把握しましたので【マップ】が解放されました>
「……あれ? なんかちょっと表記が違ってません?」
マップが解放はされたけど、ここって『規定以上の範囲の把握』じゃなくて『規定以上の距離の移動』じゃなかったっけ? あ、でも移動はしてないからそれでいいのかも?
G : え、これって表示が違うのか!?
咲夜 : 存在自体知らなかったけど、表示まで変わるのか……。
ミツルギ : あー、これって確か初めは『規定以上の距離の移動』の表記だったけど、移動してないってツッコミが入ってたんだよな。
富岳 : 縄張りでのマップ解放の方が塞がれるかと思ったら、アップデートで表記の方が変更になった案件だ。
神奈月 : そんな事ってある!?
いなり寿司 : 実際あったんだから、それ以上は何も言えねぇ。
真実とは何か : この事実こそ、真実なのである!
「あはは、それだとこの手段は開発さんの認めてる手段なんですねー! って、呑気に話してる場合でもないです! 『雷纏い』!」
畏怖の気迫がオンになってるから、『威嚇』の効果が出てるもんね! 解放されたばっかのマップを見る限り、どんどん私に向かって沢山の敵が近付いてきてるもん!
サツキ : 第1目標は達成! 第2目標の乱戦、開始! サクラちゃん、いっけー!
水無月 : 可能な限り、倒しちゃえー!
「はい、そのつもりすよー! 『巧妙な』敵と『聡明な』敵は避けて、残りをぶっ倒していきます! 『放電』『放電』『放電』!」
全方位から来てるから、マップ頼りで真後ろには放電を散らすように適当に放ちつつ、前から来ている敵に集中! まずは麻痺させて、同時に戦う相手の数を減らすのですよ!
「わっ!? 一気に駆け抜けてきてるLv14の『迅速なオオカミ』が2体もいますね!? まずはそこからです! 『連爪』!」
わわっ!? その後ろから、雄健なオオカミが3体も来てる!? オオカミだから群れてきてるの、これ!? ううん、それでも慌てずに確実に麻痺を入れていくのですよ!
『縄張り』でステータスは1.5倍になってるんだし、今は『雷纏い』の効果中だもん! 今が一番強いとこだもんね! ここは一気に攻める場面!
イガイガ : おっ、群れているオオカミ登場。
金金金 : ほう? 群れてくるんだな、オオカミ。まぁ元々そういう習性か。
ミナト : うん、そうなるよー! オンライン版では比較的、群れたオオカミって少ななんだけどねー。
富岳 : まぁオンライン版でも全然出ない訳ではないが、集団で出てくる場合は色んな種族との混成が多いからな。
ミツルギ : 群れを形成している敵は知恵系統の敵が率いている事が多いから、その辺は要注意だぞ!
「あ、はい! それは分かりました! というか躱し過ぎなんですけど、このオオカミ! 『強牙』!」
『迅速』で素早いオオカミに爪を躱されたけど、今の私のライオンから逃げ切れると思わないでほしいですね! という事で、一気の距離を詰めて噛みついて麻痺にする! ふっふっふ、とりあえずこれで1体は麻痺になったね!
「わわっ!? 一気に飛びかかってこないでください!」
私がオオカミに噛みついたら、3体同時に飛びかかって噛みついてきたよ!? でも、見切りには反応があるから、範囲外へと横に飛び退いて回避! あ、何かに当たったけど避けた方向に何かいたみたい……?
「あ、『頑強なイノシシ』に当たったみたいですけど、まぁ麻痺したから結果オーライです!」
うん、迫ってきてたのを把握し切れてなかったけど、結果的には問題なし! というか、今回は大きめな動物が多いよね!? まだ距離はあるけど、旺盛なシカとか、頑強なタヌキとか、そういうのがチラホラと看破で見えてるよ!?
ミナト : サクラちゃん、目の前の敵に集中! 余所見してると、あっという間に終わっちゃうよ!
「あ、はい! わわっ!? またオオカミの同時攻撃ですか!? 『体当たり』!」
後ろにはイノシシがいるから、飛びかかってくる下を抜けちゃえ! その先にいた、もう1体の迅速なオオカミ目掛けて、体当たり! うん、ちゃんと麻痺が決まったし、さっきの3体の雄健なオオカミ3体の方へと向き直るのです!
「……なんかお互いに仲間割れが発生してるみたいでね?」
よく分かんないけど、私が回避した事でお互いの攻撃が当たってた? うん、まぁ絶好の攻撃チャンスだから、別にいいや!
「とりあえず麻痺しといてください! 『連爪撃』!」
連撃の1撃ずつを当てて、雄健なオオカミ3体を麻痺にする事に成功! ふっふっふ、時間は限定されるけど、やっぱりこのコンボは強いね!
「さて、何体か減らしておきましょうか! 『爪撃』『双爪撃』!」
移動速度が早い迅速なオオカミは厄介そうだから、今のうちに仕留めておくのですよ! えいや! せいやー!
<成熟体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
「ふぅ、とりあえず1体目、撃破完了です!」
ミツルギ : おっ、お見事!
富岳 : 雷纏いの使用中は、まぁ安心して見ていられるな。
いなり寿司 : 縄張りで全体的なステータスが底上げになってるし、敵が集まり切る前の今がチャンスだしな。
サツキ : どんどん仕留めちゃえ、サクラちゃん!
水無月 : やっちゃえー!
「はーい! この調子でどんどん行きますよー! 『爪刃乱舞』!」
もう1体の迅速なオオカミを標的にして、連続ひっかきを開始! うりゃりゃりゃりゃりゃー! ふふーん、ステータスが1.5倍になってるから威力が高いのですよ!
<成熟体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<サクラ【巧妙なライオン【雷】】が成熟体:Lv13に上がりました>
<基礎ステータスが上昇します>
<進化ポイントを4獲得しました>
やったー! Lvが上がったし、この調子でどんどんやっていこー! マップを見たら続々と私の元に敵が集まってきてるし、対処し切れる間に出し惜しみなしで大暴れをやっていくのです!
「とりあえずオオカミを全部仕留めていきましょうか! 『放電』『放電』『放電』!」
木の幹にカブトムシやクワガタ、木の枝の上にリスやトカゲとかも見えてるけど、そっちには放電で牽制を入れながら、頑強なイノシシと雄健なオオカミ3体を踏みつけて麻痺を入れ直し!
木の上の敵はどうしても狙いにくいから、上からの攻撃に注意しつつ、地上にいる敵を倒していこー!
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