第411話 12回目の配信
なんだか妙な流れから始まってしまったけど、お茶の宣伝自体はとりあえずやった! 合間でのサイコロタイムでもまったりしながらまたやるけど、今は18時になったし、モンエボのプレイ開始なのですよ!
「それでは今日の配信プレイを始めていきましょう! 今日は変に運が悪いのがなけれないいんですけどねー!」
昨日は散々だったし、今日はもっと進めやすい事を期待! という事で、ライオンを選んでゲームスタート!
ミツルギ : まぁ昨日のはなー。
咲夜 : 今日は普通に進む事を期待!
金金金 : サクラちゃんの普通って……どういう状態だ?
ミナト : ……さぁ?
イガイガ : 割りと変なのを引き当てるの、結構普段からだしなー。まぁ昨日が特別多かったのは間違いなくあるけど……。
真実とは何か : それが真実である!
「なんだか普段から私がおかしいって言われてるような気がするのは気のせいですかねー!?」
なんか好き勝手な事を言われてるよね! んー、でもそれはそれでありなのかな? 超絶プレイをやれと言われても出来ないし、そこら辺も私の個性って事でいいよね!
チャガ : おっと、18時ギリギリ……って、なんだ? ……お茶の宣伝?
富岳 : そこはやはり気になるか。
チャガ : そりゃまぁな。ん? 提供の皐月堂って事は、やっぱり煎餅の時の店か。どこのお茶か気になって聞いてみようと思ってたとこだが、こりゃいい。
G : こんばんはっと! あー、昨日の妙にプレイ時間の方が短かくて……サツキさんが侵食してたやつか。
サツキ : 侵食って言い方は酷い気がする!? ちなみに、サクラちゃんは宣伝を始めました!
「継続してやるかはまだ決めてないですよ!? まぁ今回は色々とありまして、こういう形になった感じです! サイコロタイムでものんびりと飲もうと思ってるので、その時にでも改めてやりますねー!」
お茶に関しては、やっぱり昨日の実況外のプレイの影響が大きい気がする! なんで聡さんが悩んでたのか、なんか実感出来たよ! そっか、あの実況外の配信プレイでも既に宣伝効果が少なからず出てたんだ!
うーん、試食データ……じゃないや! 試飲データは複数は貰ってるんだし、実況外のプレイの開始時にも宣伝をやっちゃう? あ、でもやり過ぎたらそれはそれで鬱陶しくなりそうな気もする……。
金金金 : 何か悩み始める狐っ娘アバター。何を悩んでいる?
咲夜 : 『まだ決めてない』という事は、他の宣伝の話自体は既にある……?
ミナト : 咲夜さん、そういう事は思っててもあんまり言わない方がいいよ? 仮にそうだとしても、サクラちゃんは変に肯定も否定も出来ない内容になってくるしね。
咲夜 : あ、そうなるのか! サクラちゃん、今のはスルーしてくれー!
「はーい、その辺は了解です! さてと、それじゃ森林深部の探索を始めていきましょう!」
開始早々に脱線してても仕方ないし、ミナトさんのフォローもあったんだから変に考え過ぎないようにしようっと! 別に話がある事くらいは言っても大丈夫な気もするけど、その辺を今後どうするかはしっかり考えないとね!
さーて、もう森の中にライオンでいるから、色々とやっていこー! うふふ、今回は既に『再誕の道標』は設置済みだから、何が来ても大丈夫!
「えっと、まずはマップの解放からやっていきましょうか! そこから何をするかは……まぁその時になってから考えます!」
ミツルギ : まぁ新エリアに来て初めにするのはそれだよな。
サツキ : マップ解放に向けて出発だー!
水無月 : 出発だー!
金金金 : さて、今日は一体何が起こるのか。
ミナト : それは実際に見てみないと分かんないからねー。
富岳 : 予想外の事が色々と起こるからな、この配信。
「あはは、まぁ楽しくやっていきますよー! 『索敵』『見切り』『弱点分析』『看破』! それじゃ出発です!」
ここの敵は確実に格上ばっかだから、疾走はなしでいくのです! 深い森というだけあって木々も多くて死角が多そうだもん! それにコケに覆われた倒木や岩なんかも多いし、起伏も割とある感じ!
下手に疾走をしたら、足を取られてそのまま転びそうな予感がするもんねー! 足元はしっかり確かめてから移動していこー!
「これ、夜じゃなくて良かった気がします!」
暗かったら、足元へもっと集中しないと危なさそうだもん! 出来れば、夜になる前に次のエリアまで抜けちゃいたいけど……出来るかな?
うーん、今日の配信中には夜になっちゃいそうだし、微妙かも? まぁいいや、とりあえずマップ解放を目指して出発なのですよー!
G : あー、まぁ確かに夜だと進みにくいエリアか。……種族にもよるが。
ミツルギ : 少なくともライオンで夜はあんまり向いてないエリアだな。
イガイガ : 森林深部は小型種族が楽しいエリアだぞー! 起伏が多いから、アトラクション感覚で進める!
富岳 : 岩さえ避ければ、コケがクッションになって落下ダメージは受けにくいしな。木と木を飛び移って移動していくというのも、割と楽しいもんだぞ。
水無月 : オンライン版の森林深部でも木を飛び移ってるリスの人とかモモンガの人とかよく見かけるけど、そういう感じなんだ!?
ヤツメウナギ : まぁ代表例としてはそんなとこだな。
「おぉ、そうなんですか! そう言われると、確かに面白そうですね!」
流石にライオンでは出来そうにない移動手段だけど、小動物で木々を飛び移って移動って楽しそう! うん、これもいつかやってみたいとこだね!
「さーて、最初に遭遇する種族はなんですかねー? あっ!? 木の上にLv11の『迅速なリス』を発見……って、逃げました!?」
わわっ!? こっちに気付いた途端に一気に逃げ始めたよ!? この迷いのない逃げっぷりは、経験値の多い個体っぽいよ!
「そこのリス、逃がしません! 『放電』!」
最初に見つけた敵がいきなり逃亡なのはびっくりだけど、とにかく追いかけ……ううん、それじゃ絶対に引き離される! 必要最小限の回数でジャンプして距離を離され過ぎないようにしつつも……溜めて、ちゃんと狙って……あ、方向を切り替える瞬間に少し動きが止まるね!
「……そこです! あ、やった! 麻痺しましたよ!」
いぇーい! ナイス、私! 麻痺して地面に落ちていってるから、すぐにその場へ急行だー! ふっふっふ、方向転換のタイミングの狙い撃ちに成功なのさー!
サツキ : おぉ! サクラちゃん、ナイス放電!
ミツルギ : 追いかける為に走るのは最小限に、放電での一撃を確実に当てる方に賭けたか!
富岳 : 木々の上を逃げる場合は、どうしても方向に制限がかかってくるしな。今のは良い狙いだ。
「今日はなんだか幸先が良い感じですね! とりあえず1体目のリス、仕留めていきますよー!」
もう麻痺して落ちたリスの目の前までやってきたし、麻痺が解けないうちに攻撃だー! あ、このリスの弱点は凄い事になってる!? でも、そこは後回しで!
「落下しても大したダメージはないみたいですけど、放電がかなり効いてますね! これなら、これで終わりそうです! 『強牙』!」
リスの大きさなら、ガブっと一口なのですよ! うん、一気にHPが減って――
<成熟体を撃破しました>
<進化ポイントを2獲得しました>
<サクラ【巧妙なライオン【雷】】が成熟体:Lv11に上がりました>
<基礎ステータスが上昇します>
<進化ポイントを4獲得しました>
<サクラ【巧妙なライオン【雷】】が成熟体:Lv12に上がりました>
<基礎ステータスが上昇します>
<進化ポイントを4獲得しました>
「いきなりLv2も上がりましたね!」
うふふ、流石は逃げていく経験値が多い個体だよね! Lv12にはギリギリ届いたって感じだけど、美味しい経験値なのですよ!
「いやー、それにしても弱点を見てびっくりしました! スキルもステータスも『俊敏』以外、全部弱点になってるんですね?」
まさに逃げる事しか考えていないって感じのステータスだった! うん、あれは経験値が多い個体だって一目瞭然で分かるようになってる気がする!
ミツルギ : おっ、その辺はしっかりと見れていたか。
ミナト : それが逃げていく経験値が豊富な敵の大きな特徴だよ!
咲夜 : 逃げる事にひたすら特化した個体なんだよなー。
水無月 : そうなんだ!? サクラちゃん、よく仕留められたね!
こんにゃく : こんばんはー! っと、早速何か仕留めた感じか? ……てか、なんでお茶?
金金金 : なんというか、気持ちは分かるんだが……こう、人が来る度のお茶の事を聞かれるのはどうなんだ?
「経験値が多い逃げるリスを仕留めたとこですね! お茶に関しては、サイコロタイムの時にまたやるので、その時にまとめて説明します!」
お茶への疑問がちょいちょい出てきてるけど、流石に毎回答えてる訳にもいかないもんねー! うーん、こうやって明確に宣伝をするのは初めてだからこその反応なのかも?
こんにゃく : あー、もう何度か聞かれてるのか。そういう事なら、その時を待っとく……ん? 皐月堂って、あのお煎餅の店か! あー、うん、普通にサイコロタイムを待っとくわ。
「そうしてくれると助かります! さーて、それじゃ先にどんどん進んでいきましょう! まずはマップ解放を目指しますよー!」
という事で改めて、移動再開なのさー! 行き先はもう決めてるから、ここから北を目指していく事になるし、今日のサイコロタイムはどういう内容にしようかなー?
結構溜まってきてる進化ポイントの使い道かな? ふふーん、どんな強化にしていくか、その辺を考えなきゃだしねー!
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