第342話 成熟体の名前
堅牢のスキルツリーにある『堅守の構え』とやらの内容は把握した! 何気に良さそうな気がしてるから、進化ポイントに余裕が出来たら堅牢のステータスを補う事も考えながら解放の候補だよね!
「さーて、それじゃマップ解放を再開です! あと、屈強系統と俊敏系統の敵の成熟体の名前の確認ですねー!」
合間で何度か戦闘にはなってるけど、その辺の確認は大事! 最優先でマップの解放をしたいけど、どうしても他にもする事が出来てくるから中々難しいよ!
「早めに全種類を確認してしまいたいんですけどねー! それでは移動再開です! 『見切り』『疾走』!」
まだ看破は効果中だから、特に再発動の必要はなーし! というか、既に今の段階で18時半になっちゃったねー。うーん、流石に今日は進化絡みで色々あったから、仕方ないかな?
サツキ : サクラちゃん、どんどんやっていこー!
金金金 : 敵に関してちょっと気になってる部分があるから質問してみていいか?
「私に質問って訳じゃなくて、他に皆さんにって事ですかねー?」
私に聞きたいのなら、そういう言い方にはならないよね? 金金金さんが気になる事って、どんな事なんだろ?
金金金 : そういう事になるなー。ネタバレになる範囲なら聞くのは止めとくが……。
「そこは聞いてみないと分からないとこですよねー! その辺は皆さんに任せるので、好きに聞いちゃってください!」
私はその間に、ひたすら走っていくのみ! ちゃんと敵の姿は確認しながらだけど、どうも高原エリアよりも草むらの中に隠れてる敵が多いみたいなんだよねー。
ミツルギ : 金金金さん、何が聞きたいんだ?
咲夜 : 気になるような事って何かあったっけ?
金金金 : いや、オンライン版で頭が多い種族のボスとか出てきてたし、オフライン版でも出てくるって話を聞いたんだが……そういうのが全然出てこないと思ってな? どうなってんのかと?
ミツルギ : あぁ、その辺の話か!
ヤツメウナギ : なるほど、オンライン版だけしかしてないと今の段階だと謎な部分か。
「え? 頭が多い種族とかいるんです!? なんです、その化け物!?」
何がどうしたら、そんな風な種族が誕生するの!? そんなもの、どこで聞いたことなんて……ない事もないね? 他のゲームとか漫画とかで普通にいたよ!
今、パッと思いつくので、ケルベロス! もしかして、モンエボにもケルベロスとか出てくるの!?
神楽 : オンライン版のボスで出てきたのって、有名なのではミマタノオロチ?
神奈月 : 双頭の種族なら、プレイヤーとかでもたまにいるよな。
ミナト : プレイヤーの方だと、双頭は割と作りやすかったりするしねー! えっと、その辺の要素はオフライン版でもあるにはあるんだけど……サクラちゃん的にはその辺の内容はどう? 完全にネタバレにはなっちゃうんだけど……。
「その内容は聞くか悩みますね!?」
興味は思いっきりある! あるけども、どう考えてもネタバレだー! うーん、うーん!? 気にはなるし、金金金さんが気になる理由も分かる!
それにミマタノオロチって名前は、どう考えてもヤマタノオロチと関係してそうだもん! あれは確か頭が8つあるヘビ! そっか、そんなのもいたよねー!
「あの、私も気になった部分もあるのでそれを先に教えてもらってもいいですかねー? その内容次第で考えます!」
ミツルギ : よしきた! 内容はなんだ?
「えっと、増えるのって頭だけです? 尻尾とかも増えたりしません?」
私が気になった内容はこれだー! ふと思い出したけど、配信の最初の最初の時に、私の狐っ娘のアバターの尾の数に触れられてた事があったはず! もしかすると、この話題と関係なくはないのかも!
ミツルギ : 種族次第だけど、尻尾も増えるぞー!
富岳 : 特に多い尻尾になる種族の代表格がキツネだな。ちなみに頭が多くなる種族の代表格がヘビになるぞ。
こんにゃく : まぁ部位が増える種族は、そんなに大量にいる訳でもないけどな。
ミナト : オンライン版は、自由に混ぜられるからその辺の自由度は半端ないけどねー!
「おぉ、そうなんですか! それはキツネをやる時の楽しみが出来た気がします!」
うふふ、そっか、そっか! キツネさんの尻尾を増やす事が出来るんだ! わーい! なんか嬉しい情報が聞けたよー!
「あ、ネタバレでもいいので、金金金さんの疑問を教えてもらっていいですか? 私も内容的に気になるので!」
ミツルギ : おうよ! まぁシンプルに言えば、イージーではその手の敵は出てこない!
金金金 : シンプル過ぎる理由だったな!? あー、そりゃ出てこない訳か。
チャガ : ノーマル以降なら、種族にもよるが未成体くらいから部位が多い敵は出てくるぞ。
咲夜 : ヘビなら、未成体でミマタノオロチ、成熟体でゴマタノオロチだっけ?
富岳 : 確かそうだな。そこより先もあるが、それは更にネタバレ要素が強くなるから避けておくぞ。次の進化階位に触れる事になるからな。
「あ、はい! そこは了解です! なるほど、その辺りでも難易度の変化が出てくるとこなんですねー!」
どっちにしてもキツネさんをプレイする時にはノーマル以降の難易度は解禁されるんだし、その辺は問題なーし! あれ? でも、それって敵として出てくる場合だよね?
「あのー? 自分がその増えるタイプの進化をする事は出来るんですよね? 難易度で制限がかかったりはしません?」
ミツルギ : そこはどの難易度でも可能だから問題ないぞ! まぁ流石に進化条件までは今は伏せとくけど。
富岳 : そこはそうだな。ネタバレになり過ぎる部分だし、今はその方がいいだろう。
「確かに今聞くのは聞き過ぎになりそうですもんねー! まぁ進化できるなら問題なしです!」
なんだかその色々と増えるタイプの進化は、種族の名前の法則自体が違ってそう! ふふーん、進化条件が今までとは違うものになりそうな感じだよね!
まぁそれはその時のお楽しみでいいのです! まだまだ私の知らない要素はたっぷりあるのですよ! 今は、今の範囲で分かる敵の名前の確認とマップの解放をやっていくのさー!
「あ、なんか妙に逃げ出した敵がいますねー! えーと、成熟体Lv1の『迅速なネズミ』ですか。これはどう考えても俊敏系統の敵ですね!」
水無月 : 一目散に逃げていってるね!?
神楽 : 移動が妙に速いよ!?
「何気に失礼ですよね、今のネズミ!」
別に私が格上って訳でもないのに、遭遇した瞬間に逃げるとかね! この見事な逃げっぷりは沢ガニを連想する……って、あれ? 変に早く逃げる敵は、経験値が多いって話だったような?
「これ、下手に逃がすと経験値が勿体ないやつじゃないですかねー!? 急加速でいきます!」
うがー! そこの逃げていくネズミ、経験値を置いていけー! 逃げ足、速過ぎじゃないですかねー!?
サツキ : サクラちゃん、ファイトー!
イガイガ : あー、どんどん引き離されてるな……。
G : 流石に追いかけ始めるのが遅かったか。
神楽 : えっと、何か要素があったりするの?
ミツルギ : 一目散で逃げる敵は、経験値が多いんだよ。その分、倒しにくいけどな。
神楽 : あ、そうなんだ!
「急加速しても、全然追いつけないんですけど!? あ、見えなくなっちゃいました……」
むぅ、取り逃しちゃったよ。疾走の効果も今の急加速で一気に減っちゃったし、追いつくのは無理っぽいね……。
「まぁ逃げられたものは仕方ないです! 今のネズミならマップが解放になれば、位置も分かりそうなのでその時に狙うのもありですかねー?」
富岳 : ありといえばありだが、見分けられた場合に限るぞ?
ミナト : サクラちゃんが気付いてないだけで、知らない間に交戦状態になってる場合もあるからねー!
「あ、それもそうですね。まぁそれも先にマップを解放してから――ぐふっ!?」
何か下から衝撃があったけど、これってよくあるパターンな気がする!? というか、一気にHPが3割くらい削られたんだけど!?
サツキ : サクラちゃん!?
こんにゃく : あー、ネズミを追いかけるのに夢中で、草むらの中にいた敵の真上まで行ってたか?
G : この状況だとそうだろうな。
「うぅ、周囲への警戒が疎かになってました! ともかく、戦闘開始です!」
とりあえず、ちょっと浮いた状態からちゃんと着地して、追撃を防ぐ為に後ろに飛び退く! そして、ちゃんと敵の姿を確認しないとね!
「……成熟体Lv2の『雄健なイタチ』ですか。『雄健な』が屈強系統の成熟体の名前って事ですね! 『放電』『放電』『放電』!」
これで、全部の系統の進化の名前は確認し終えた! その辺を整理したいとこではあるけど、その前に戦闘に突入した今の状況を何とかしないとね! とりあえずいきなり攻撃してきたこのイタチは絶対にぶっ倒すのさー!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます