第339話 増えた進化ポイント
うふふ、成熟体の敵を倒したら、今までよりも多く進化ポイントが手に入るようになってたよ! ちょっとスキルツリーを見てみて、どんな風になるのか考えてみよー!
「敵を倒した時に貰える進化ポイントが倍になったなら、必要なポイントが半分になったくらいな勢いですよね! つまり、第12段階でも50が半分になって25相当です! ……それでもまだ結構多い気がします?」
あれー? 減ったつもりでいたけど、実際にこうして数字で考えてみたら第8段階の解放に必要な量と同じだったよ!? 緩和されてるように見えて、実際は今までと大差ない気がする!?
ミツルギ : いやいや!? 相当減ってるから!?
こんにゃく : 一番高いとこで見るからそういう感覚になるかもしてないけど、第9段階で考えると相当違うからなー!?
ヤツメウナギ : そうだぞ!? 基準にするとこが違うからな!
「第9段階でですか……? えーと、第9段階の解放には30必要なので、それが半分なら15相当……おぉ! これはお得ですね!」
進化したばっかで新たに解放出来るようになった段階で見ても仕方なかったよ! 軽くなったかどうかは、これまでのとこを見ないと実感としては駄目だよね!
「これなら、色々と解放していっても大丈夫な気がします!」
ふふーん! 明らかに進化ポイント不足になってたけど、根本的な進化ポイントの取得量が増えるなら、そこもやりやすくなってくるよねー!
えーと、ざっくり考えると、1つ前の進化階位で解放されたスキルツリーの段階が、2つ前の進化階位の部分に該当するくらいには必要量が減ってる感じ? うん、やっぱり色々と解放出来そう!
「というか、今の段階で色々と解放していけって言われてる気がします! ……それって未成体の段階じゃなかったですかねー?」
ミツルギ : 本来ならな! それを更に進めていけってのが成熟体なんだけど……。
咲夜 : ほら、サクラちゃんは詰まることなくスムーズに進んじゃったから……。
金金金 : あぁ、話はまたそこに戻っていくのか。
「そうなってくると、本当に運が良かったのかが疑わしくなってくるんですけど!?」
進化ポイントを稼ぐべきタイミングで、稼がずに進んで来ちゃったって事だもんね!? あの雷雲とか、本当に遭遇して良かったものなの!?
もしかして、あの時は途中で死んじゃったのが時間ロスだったとか、そういう話? うがー!? ありそうな話なんですけどー!?
「……まぁいいです! 成熟体の上限Lvは分かりませんけど、ともかく色々と解放していくつもりでやりましょう! 堅牢もですけど、知恵も上げないと駄目そうですし!」
堅牢は今まで何度も上げようとして、未だに低いままだけどスキルで何とか凌ぐ事は出来てきてる! 最悪、身構えでダメージも大幅に軽減できるもんね!
でも、知恵の方は状態異常が効きにくくなるんだから、こっちは戦法として重要! 実際に咆哮の効きが悪くなった事もあるんだし……逆に知恵が上がれば、放電での麻痺の確率って上がったりするのかな? ちょっとこれは聞いてみよ!
「少し質問です! 知恵を上げたら、放電での麻痺の確率って上がったりしますかねー?」
G : 確か、あれは上がってたはずだよな?
ミツルギ : おう、上がるぞー! ただ、相当高くまで知恵を上げないと、高確率にはならない!
イガイガ : 今のサクラちゃんの知恵だと、ほぼ放電では麻痺にならないくらいじゃね?
富岳 : それどころか、雷纏いの高確率な麻痺も低確率だが入らない事が出てくるかもな。スキルLvが上がっても、麻痺確率は上がらないし。
「……え? ちょっと待ってください!? 雷纏いで麻痺にならない場合とか、知恵系統以外の敵相手でも発生したりするんです!?」
雷纏いの麻痺って、確定の麻痺じゃなかったの!? 待って、待って、待って!? その話は本気で聞いてないよ!
ミナト : えーと、ちょっとサクラちゃんが混乱してるみたいだから情報を整理するよー! サクラちゃん、雷纏いの麻痺効果は絶対のものだと思ってた?
「……はい。相手が知恵で進化さえしてなければ、絶対に効くものだと思ってました。実際に、ミスした覚えもないですし……」
無いよね? 才智の敵とかには効かなかった覚えは何度もあるけど、それ以外は特に変なとこはなかったはず!
富岳 : まぁ基本的な成功確率は100%だからな。ただ、敵との知恵の差が、敵の方が高い形で出てくれば、その成功確率は下がってくる。
チャガ : それでも相当高確率ではあるんだけど……まぁサクラちゃんが使う時は乱戦だろ? 麻痺しない確率の方を引き当てたら、その分だけ不安定さが増すからな。
咲夜 : そういう時に便利なのが『弱点分析』なんだよなー!
イガイガ : あぁ、知恵が弱点として表示されてる場合は、確実に効くと思えばいいしな!
ミツルギ : そういう仕様だから、知恵は上げといて損ではないぞ?
「……みたいですねー。というか、やっぱり最優先で『弱点分析』が必須な気がします!」
元々解放するつもりでいたけど、その重要性が一気に増した気がするよ! 『弱点分析』で出てきた育ってない部分に『知恵』のステータスが無ければ、今の私だと折角の雷纏いでも麻痺にならない場合があるのは嫌ー!?
水無月 : ふと思ったんだけど、今のサクラちゃんを『弱点分析』ってスキルで表すとどうなるの?
「あ、それは私も気になりますね! よければ教えてもらってもいいですか?」
水無月さん、ナイス質問! 私としても、どういう風に判定されるのかは非常に気になる!
ミナト : あくまで推測としてで確定ではない状況にはなるけど、今のサクラちゃんなら……スキル基準では『屈強』『堅牢』『俊敏』は出てくるかな? ステータス基準では『堅牢』『知恵』だねー。
ミツルギ : この辺、まだ弱点項目の表示を知らないから、少しネタバレにはなるけど補足しとくぞ。『弱点分析』には解放してるスキルツリーの項目数が基準になる『スキル基準』と、ステータスの値が基準になる『ステータス』基準の2つがある!
G : 両方の項目で表示されたのが、本当に弱点中の弱点だな!
「あ、基準って2種類あるんですか!」
そっか、そっか! まぁ私のライオンみたいに、種族的に伸びやすいステータスってのもあるんだし、スキルの解放状態がいまいちでも高めになるステータスもあるもんね! そういうのは『スキル基準』では弱点になっても、『ステータス基準』では弱点にならないんだ!
スキルの内容だからネタバレ案件にはなるけど、今回は私の方から教えて欲しいって頼んだんだから文句はなし! でも、おかげで『弱点分析』の必要性が高まったのは分かった!
「これは最優先で『弱点分析』の解放を狙った方が良さそうですね!」
そして、可能ならばどこかで知恵のステータス自体を強化していきたい! そうなると、マップの解放を目指しながら進化ポイント稼ぎもやっていかなきゃだね。
まだ成熟体の名前は器用系統の『巧妙な』と、知恵系統の『聡明な』の2種類しか確認出来てないし、その辺もちゃんと確認しないといけないのですよ! さっき『旺盛なヘビ』を見かけたけど、あれはなんなんだろうねー? 生命系統かな?
咲夜 : そういやサクラちゃんって今は進化ポイントはいくつだ? 解放出来そうな予感がするんだけど。
「え、今ですか? えーと、進化ポイント21ですねー! って、あー!? これ、『弱点分析』の前提になる第7段階が解放出来るんじゃないですかねー!?」
えっと、第7段階の解放に必要な進化ポイントっていくつだっけ!? あ、第7段階の解放に必要なのは進化ポイントは20だった! これならすぐに解放出来るよ!
この位置は『知恵+10』だから、少しではあるけど知恵のステータス強化の目的も達成出来る! わわっ! これは今のうちにやっておいた方が良さそう!
咲夜 : あ、やっぱり勘違いじゃなかったか!
サツキ : おぉ、本当だー! 咲夜さん、ナイス!
「咲夜さん、本当にありがとうございます! それじゃここはすぐに解放しちゃいますね!」
私の今の目的に合致してる部分なんだから、迷う必要は皆無! という事で、解放していくのですよ!
<『知恵』第7段階:ステータス強化『知恵+10』を解放しました>
ふっふっふ、これで少しだけど知恵のステータスは増えた! 出来れば200越えを目指して、ステータスを強化していきたいとこだよね!
「あ、そういえばさっき『旺盛なヘビ』を見つけましたけど、『旺盛な』は生命系統での進化で合ってます?」
この辺の確認が中々全部は終わらないんだけど、それでも確認出来た範囲から確認していこー! 多分、これは生命系統で合ってるとは思うんだけど……屈強系統だったらどうしよ?
ミツルギ : 『旺盛な』は生命系統の進化で合ってるぞー!
いなり寿司 : そこまで生命系統で進化してる敵って、結構面倒なんだよなぁ……。
イガイガ : あぁ、分かる……。進化階位が上がれば上がるほど、生命系統は厄介になっていく……。
「え、そうなんです? どういう風に厄介なんでしょうかねー?」
ただHPが多いだけって気もするけど、それがそんなに厄介なの? あ、でもHPが多かったら単純に倒すのに時間がかかるんだし、そういう事なのかな?
G : それは実際に戦ってみてだな!
富岳 : 確かにそれはそうだな。具体的な内容はネタバレ案件になりかねん。
咲夜 : だよなー!
サツキ : サクラちゃん、遭遇しても頑張ってねー!
「はーい! さてと、それじゃ改めて出発ですね!」
ちょっと脱線しちゃったけど、それでも重要な事ではあったから問題なし! さーて、見切りも看破も効果が切れちゃってるから、再発動してから移動再開!
『旺盛な』で進化している敵がどんな風に厄介なのかは、まぁ実際に戦ったら分かるみたいだけど……その辺は本格的に行く手を阻まれた時か、マップの解放を終えてからだね!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます