20201127 綺麗な文章
こんばんは、カクヨムコン体験記の時間です。毎度ご贔屓に😊
今日は一般的、常識的なことから外れた持論を展開しよっかなーと思っております。
知ってらっしゃる方は少ないかと思いますが、わたしは実は川端康成氏を尊敬しております。川端先生の書く、隙のないスレンダーな日本語こそ目指すべきものだと思っています。
だがしかし。
先日とある文章を読んでいて思ったんです。
綺麗に整頓されちゃってる文章って読みやすいけど面白くないーと。
もちろんこれは所感です。それから作品は非常に人気の高い作品です。
この方の作品は以前からよくまとめられていて、さすがだなぁと思っていました。『さすが』のレベルなんですよ、ほんと。初めて読んだ時は上手いなぁと思ったし。つまり足元にも届かないと。いまでもそうです。
でも、たぶん推敲に推敲を重ねたんでしょう。面白みに欠ける。「ん?」って感じ。せっかくの盛り上がりもその文章のせいか、フラットに通り過ぎてしまうようにわたしには感じたんですね。
で。
よく言われるんですけど初稿って面白いんですよ。跳ねてる感じ。村上春樹氏も初稿を書くのは楽しいと言っておりますし、初稿は鮮度が違うんですよね。
それで推敲するときに四苦八苦する。
荒削りでもある初稿をどこまで残して推敲していくか? これは暴れる獣か魚を素手でねじ伏せる作業に似ているなぁといつも思うのですが。だって力を入れすぎると死んでしまうんですね。
なので、ほどほどのものがいいのか、バリバリに推敲した国語の教科書みたいなものがいいのか、活きのいい魚みたいなのがいいのか悩みまくります。ひとによって、もちろん好きずきがあると思いますが。
わたしは傾向として初稿を大事にすることにしています。鮮度重視。辻褄が合わなくならなければできるだけ初稿を使いたい派。
きれいに書くと……なんでかしら? 感動が、震えが伝わってこないんですよ(これはわたしの作品作りの話)。
去年は『青い鳥』を書いたでしょう?
あれはかなり手を入れて書いたので、考えすぎで面白みのない文章になっちゃってますね。
それに比べると『姉ちゃんの失恋』、これ、ちょこっと他の作品より人気あるんですけど、非常にとっちらかってエネルギッシュな作文になってる。ので、せっかく人気があっても書き直せない! あれはあれでしかないのです(笑)。勢いで書いた作品なので、ほとんど手を入れてないんです。そこがいいところだとわたしは思ってます。
つまるところ言いたいのは、推敲しすぎるとジジくさい文章に……(-ω-;)アレ?
まあ、そんな感じデス。
みんなあんまり気にしないのかなぁ?
でも村上さんの『職業としての小説家』にも初稿についてずいぶん書いてあったように思うのですが。村上さんも同じように思ってくれててすっごくうれしかったので(信者)。
村上さんの初稿はそれこそ筆任せで、最初と最後で全然違う人物とかいて整合性がないそうです。つきなみはそこまで弾けられませんが。
monokaki『推敲ってなんですか?』
https://monokaki.ink/n/n9c9432fb4f57
(カクヨムはリンクが貼れない·····)
というのもあるので参考にどうぞ。monokakiは某Eスタの作家応援エッセイで、いまはnoteに移りましたが、noteはアカウントなくても無料でも読める(有料設定の作品除く)のでおすすめ。
『キャラクターってなんですか?』や『面白いってなんですか?』、『世界観てなんですか?』なんてものから、作家さんのインタビュー、新人賞前の編集者さんでの座談会など学びたい人には学べることがたくさんあります。わたくしの先生も·····(4回しか会ってないよ)。
とりあえず、推敲しすぎ、考えすぎ、綺麗な文章書こうと気取りすぎは面白くないです。
どんなものでも多少の邪魔なものが混在しているくらいが丁度いいとわたしは考えています。そういう理由で打ち捨ててある小説もあります(何度書き直しても跳ねてくれない)。
賛否両論あると思うんですけど、よかったらちょっと考えてみてください♪
◇
さて、ようやく応募作の推敲に~。
あの辺無理やりっぽいから読者さんは入りにくいかな、と思ったところを読むと、この流れがやっぱ好きだな、になったり。
小説は水物。頭で思った通りには動いてくれないものです。
すこーしずつ、どうせ12月入ってもやるので、すこーしずつ、進めたいと思います。
気になるのが最近また見えにくくなってきたこと。老眼ならいっそ、あって当たり前のことなのでいいんですけど、近視が進んでるんだとしたら問題だなぁ。失明は怖い。祖母、失明してるんで。
『17日後』書いたら視力激下がってメガネ買い替えました。0.3が0.1と0.05に。
カクヨムコンは根を詰めると体調壊すと一部で評判なのでお気をつけください。
ちなみにその、視力の低下は一日のほとんど、スマホで推敲を重ねていたからなのですねー。怖い、怖い。
突然話が飛びますが、わたしの書いているテーマのひとつが『運命』=良くも悪くも逃げられない、なんですけど、次回作はそういう話です……。いま、ふと思って。
書きたいものはいつでも人物の心理描写、感情の流れです。
そういう作品であればいいんですが。
今日、推敲してて思ったんですけど変な話です(笑)。
追い込みの時期になりました~!
無理せず完走できるよう、SAN値を確保してがんばりましょうね~(^-^)/
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