第18話 のじゃロリ×機械少女③

ーラニャの家ー


ガチャ

ガラガラガラガラ


「ふぅーやれやれじゃわい。」


「師匠!」「ご主人様!」「ラニャ!」

三人が駆け寄ってくる。

「大丈夫だった?師匠?」

「大丈夫じゃ。わしは賢者様じゃぞ?」

「でも遅いから心配しましたぁ~」

「この子を止めるより運ぶ方が手間取ってな……」

「その……ごめんなさい……わたしが不用意に……ついテンション上がっちゃって……」

「気にするなナタリア。あれは誰にも予想できん。」

「……あんたっていい奴よね。あんたを頼ってくる奴が多いの、何となくわかるわ。」

「おぬしもその一人じゃろ。それより再起動するぞ。工房まで運んでくれ。わしは疲れたから休憩ー。サローマッサージしてー!」

「はぁーい♪」

「じゃあ僕たちで運びましょうか。」

「そうね。よいしょっと」


ガラガラガラガラ


ラニャの工房は家の外にある。


ー再び工房内ー


「にしても、攻撃してくるなんて。」

「自動なんとかモードとかいってたから、本人の意志とは関係なく動いたのかも知れないね」

「たしかに。謎が深まるばかりだけど、ドワーフやっててよかったー……」

「お姉さん、楽しそうだね。」

「まあね。家を造るのも嫌いではないけど、こういう刺激は大事よ。あなたも自分で作ってみたら?」

「何を?」

「何でもいいのよ。人生を消費だけに使うのはもったいないわ。なんでも想像、創造よ。」

「お姉さん、明るくなったね。」

「そう?ここはなんだか気が楽でつい本音で話しちゃうみたい。」

「ふーん」

 

しばらくしてラニャとサロが戻ってきた。

「じゃあ再起動始めるぞ。次はしばらく触らずに待つぞ」

「「「はーい。」」」


ガタガタガタ

プシュー

キーーン


再び機械少女はセットアップにはいる。


「記録データ照合中……」

「全身スキャニング開始……」

「システムヲ最新ニ更新シマス……」


ピーピーピー

ガタガタガタ


「………」

「人格モデルヲ最適化シマス」


「………」

「人格モデル番号00。

 個体名称:哪吒太子

 起動フェーズヘ移行シマス。」


「……長いのぅ」

「「しっ!静かに!」」

「アッ、スイマセン」


ルーとナタリアはこの機械少女の起動する姿に心をときめかせていた。


「起動フェーズ完了。起動シマス。」

「「「「お?」」」」


そして、少女はしゃべりだす。



「……んん?どこだここ?」

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