弔い
ねぇ、そこのきみ。悪いことは言わない。そこに屍体を埋めるのはやめておきな。なぜって?そりゃあきみ!櫻の木の下は先客がいるって相場が決まっているからさ!
……だからさ、きみのその愛しいひとが地獄でそいつと懇ろになっても困るだろ?
……おまえならどうするかだって?
……そうだね、僕には愛しいひとがいたことがないけれど、敢えていうなら。
……愛したひとのその身体を切り裂いて、そのひとが愛した猫を詰める。そして、そのひととその内に入った猫を僕が食べようかな。骨も残さず全てね。
我が身が愛したひとの墓標になるのなら、それ以上のことはない。きみも、そう思うだろう?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます