そこに行けばきっと……もしかしたら、二人の潜在意識は知っていたのかもしれません。この「物語」を完成させるためのステップだった二つの別れ。でも、そのうちの一つは。。。「運命」の描くシナリオは、時に残酷に見えるけど、こんな粋な計らいが隠れてることもある。ただ、それを知るには時間が必要ということなのでしょう。オシャレなドラマを見ているような、大人の恋物語。会話やほんのり桃色シーンも、すべてが素敵です。
冷めてしまった結婚生活を、どこか割り切って過ごす「私」。そんな私の日常は、ある雨の日に出会ったひとりの男性によって熱を帯びていきます。心より先に体で。私が求めると彼は温もりをくれ、しだいに安らいでいく心。彼との別れと新たな出会い、さらに別れが訪れたあとに起こったものを、人は「偶然」と呼ぶのか、それとも──。本作の「私」のような別れと出会いは、現実に生きるわたしたちにとっても、遠い話ではありませんね。それをつかめるかどうかは、あなたしだいかもしれません。
本屋で出逢ったのは人懐っこいわんこのような青年。彼との甘い生活は、けれど――。紆余曲折のある大人の恋をお楽しみください(*´▽`*)