9.好きです、愛しています(R18)

 呼吸器外科の飲み会に、上村先生とその部下が招待される。


 呼吸器外科の医局長から、


 「上村先生はプロだな。抗癌剤の使い方が絶妙だ。」


 と褒め称えられる。まんざらでもない上村先生。


 呼吸器外科の研修医が上村先生のワイングラスに赤ワインをつぐ。


 上村先生は呼吸器内科の医長だった。普通の会社でいう係長のポストに近い。


 私は上村先生が誉められているのを誇りに思った。


 飲み会は二次会、三次会と続いたが、先生と私は二次会で抜け出した。


 明日は早いし、飲み会で遅くなってしまったため、先生の家に泊まる事になった。タクシーで先生の家へ向かった。


 私には「覚悟」が出来ていた。



 先生の家に上がると、先生はリビングの電気をつけた。


 「一次会のフランス料理店のワインは美味しかったわね。私、ほろ酔いだわ。」


 先生はリビングのソファーに座った。


 先生の頬は上気したように赤くなっている。

 ああ、たまらない。

 先生の全てを自分のものにしたい。


 私は先生の手を取った。


 「私は...。先生の事が好きです。愛しています。」


 先生は私を抱きしめた。


 「覚悟は...、出来ているの?」


 私は真剣な顔をして頷いた。



 どちらともなく、キスをした。


 お互いの舌を絡め合う、甘くて激しいキス。先生の舌は柔らかい。先生も、私の舌の動きを感じてくれているだろうか。


 先生は私の肩を押した。


 「ちょっと待って、シャワー浴びましょう?お互いに汗かいていると思うしね。」


 先生の言葉は上擦っていた。


 私は先生を抱きしめて自分の方へ引き寄せる。そして、先生の耳元でこう囁く。


 「先生こそ覚悟は出来ていますか?こういうのは女性にとっては、雰囲気がとても大切だと思います。」


 実体験からだ。


 「シャワーを浴びませんか?」

 

 私は抱き寄せていた腕から先生を解放した。先生と私はゆっくりとバスルームへ行った。


 「ところで....」


 先生は天井を指差して、


 「照明を暗くしたいんだけれども。」


 私は先生の頭を撫でた。


 「わかりました。」


 本当は先生が乱れる姿をじっくりと観察したかったけれども、雰囲気を大切にしたかったので先生に従った。


 脱衣場で先生と私は服を脱ぎ、先生が先にシャワーを浴びようとしていた。


 「私が洗いますよ、先生の体を。」


 「えええっ!?」


 私は先生の背中を流した。先生は時々ピクッとしていて、何かを我慢している。

 次は前。

 首から肩、そしてその下へスポンジを滑らせた。


 「んん...ん...」


 二つの丸いものを丁寧に洗っていくと、先生は吐息を漏らしそうな、そしてそれを我慢している姿が可愛らしく見えた。


 そして、陰部にスポンジを滑らせた時...。


 「ああっ、んっ、はぁ...」


 先生は我慢出来ずに吐息を漏らした。

 先生の吐息が響くバスルームの中で、私は先生の陰部を洗い、出てきたを手で絡めとる...。

 先生は私の腕の中で何度もビクッビクッと動いた。


 「気持ち...いいよ...」


 先生は息も絶え絶えに言った。


 「ベッド...、へ行ったら、吉田さんの...が欲しい。あっ…。」


 私は自分のをさっと洗うと、脱衣所のタオルで先生の体を拭いた。


 「私...、感じすぎておかしく...、なりそう」


 先生の目はとろんとし、焦点が合わない。


 「苦しいですよね、昇天させてあげますからね。」


 先生をベッドへ運び、私は自分のものを中に入れた。


 先生の喘ぎ声と私の呻き声が交わった。


 「先生は...、外でも中でも...快楽を味わえる...人なんですね...」


 私の声も上擦り、焦点が定まってはいないだろう。暗闇の中、必死に腰を動かす。


 「もうダメです、先生!」


 「逝って!」


 私は先生の中で何度も体をビクッ、ビクッと震わせた。

 

 しばらく私はダラッとしていた。


 先生とは体の相性はとても良かった。私は先生の体も征服できた。

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