第19話 入れてェ~ー……

『ピンポーン✨🎶 ピンポーン✨🎶』

 またインターフォンが連打された。


「ン……😔💦💦」

 いったい誰なのか。

 夜中に訪ねてくる親族や知人など数えるほどしかいない。



 だが、仕方ない。これ以上、近所迷惑なので放っておくワケにはいかないだろう。




 取り敢えず、ベッドフォンを外しアリスの無修正ディスクを停止した。



「ハッ、ハイ、何でしょうか」

 しっかりパンツを穿き玄関へ向かった。



 突然の来訪者は、『ドンドンッ』とドアを叩き始めた。



「ちょッ、ちょっとォ~、夜中ですよ。

 近所迷惑ですッてェ……」

 昼間ならだしも、非常識にもほどがある。



『ポチィ~ー』ドア越しに女性の悲鳴にも似た声が響いた。


「えェ……」ポチ……。


 そうか。


 この声は今日、隣りに引っ越してきた姫乃樹 アリスだ。

 


「ハイ、どうかしましたかァ~…」

 慌ててドアの内カギをけた。



『ガッチャン』とカギの開く重い音が響いた。



 同時に、外からドアノブが回され、凄い力で向こうからドアが開いた。



「キャー ポチィ~ー❗❗ 入れてェ~ー」

 いきなりアリスが玄関に飛び込んできて、僕の胸に抱きついた。



「えッ、えェ~ー😲💦💦💦」入れてェ……。









∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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