Fourth try
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「ヘルプ!」
意識が戻ると僕はすぐにヘルプを出した。
そして、さっき見つけたステータス画面の出し方について書かれたページを見る。
「ステータス画面は右手を上げ、左手は下げた状態で目を閉じながら『ステータス、オープン!』と叫んでください」
こんな方法があったのか。
どうりでステータスと言っただけではステータス画面が出ないわけだ。
やり方もわかったことだし、さっそく出してみよう。
そう思い、目を閉じた。
「ステータス、オー……」
「チュートリアルを開始します」
僕の言葉は途中で遮られた。ナイトが部屋に入ってきたからだ。
「まずはステータス画面を出してください」
今出そうとしてたんだよ!
ナイトに怒りをぶつけたかったがそんなことをしている暇はない。
「ステータス、オープン!」
僕がそう言うと目の前にゲームでよくあるウィンドウが表示された。
どうやら、僕のレベルは一のようだ。
そのほかにもスキルやアイテムなどのさまざまな情報が表示されている。
「次に、アイテムから革の防具を装備してください」
ナイトがそう言った。
確かにステータス画面には『アイテム』という項目がある。
所持している武器や防具をここから身に着けることができるのだろうか。
そう考えながらアイテム欄を見てみると……。
「なんだこれ?」
アイテム名がおかしい。
ナイトが言っている革の防具なんてないし、そもそもまともな名前のものがない。
<11111>から始まり<v;oaijn;ow>や<んvb;おせあいvにおあ>、そして最後が<zzzzz>だ。
それぞれのアイテムには色分けがされているようだが、その意味はわからない。
早く革の防具を装備しないとナイトに殺されてしまう。
僕は焦って、革の防具を探す。
しかし、どこを探しても目的のものはない。
グサッ。
「チュートリアルでの放置行為を確認。処罰します」
次はアイテム欄の整理、いや解読から始めよう。
静かに目を閉じて、僕はそう思った。
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