第四十九章 魑魅魍魎
第四十九章
「
僕がそう言って叩き起こすと、ようやく目を覚ました。
「おはよう。
「
僕は
「・・・うん。やる。箱の中の
いつだって戦いは真剣勝負。緊張した。
準備は整った。あとは箱を開けて、中の妖を引きずり出すだけだ。
箱は大広間で開けることにした。まるで城のようなこの屋敷の大広間にはびっしりと青々とした畳が敷き詰められていて
「いよいよ開けるんですね。」
依頼人の
「はい。ご説明した通り、箱は誰でも開けられますので、私が開けます。古賀さんはそこで見ていて下さい。」
小子がテキパキとそう言った。説明だけは一人前だ。
「分かりました。」
いよいよだ。いよいよ箱を開ける。いつもこういう時は胸が高鳴る。だが、この時はなぜか高鳴りと共に胸騒ぎを覚えた。胸がざわつく。なぜだろう。
「
次の瞬間、
「何とかしろ、
「はい!」
僕は逃げ惑う
そのことを
「
「え!?」
「いつも肩から掛けている
「部屋に・・・」
言い終わる前に僕は急いで
シスルナは
最悪なことに窓の外に人影が見えた。
僕がシスルナに飛びかかる前に術が完成して
勝ち誇った顔で
「これが
「この
僕は
自分がどんな顔をしていたのか、どんな姿をしていたのか分からない。おそらく
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