第5話 『閑話休題?』

 皆さま、こんにちは、浅葱 ひな です。


 久しぶりに更新した第4話までも読んでいただき、ありがとうございます。

 長いタイトルの是非、皆さまも考えてみてくださいね。


 皆さまが、カクヨムコンに参加なさっておいでなのは、心の奥底のどこかに、受賞して書籍化したい……という思いがあるからでしょう?

 では、受賞して書籍化されて、書店の棚に並んだところまで想像してみてください。書店では、すべての本が平置きされてるわけではないですよね? 皆さまの書籍化された作品が、その平置きの一部になれば、長いタイトルでも見てもらえるかもしれません。

 では、棚に並んだのが背表紙だったらどうでしょう? 最近では、平置きされるくらいの部数が、初版で出るほうが稀なのでしょう?

 背表紙にいっぱいの文字が印刷された書籍を、読者が、探して一言一句読んで確認して購入すると思いますか?

 読みやすい書体で書かれたタイトルなら、まだしも、拘ったロゴとか、探しにくくありませんか? たぶん、わたしだったら、そこまでして探さない。

 皆さまも、本屋さんの棚を見てみてください。解ると思います。


 すでに先人がたくさんいらっしゃるのです。今から、その流行に便乗したら、そのほかたくさん……の中の一冊にしかならないと思います。



 さて第4話に随分と引きずられた感が満載ですが、『あさぎ文章研究所』の、本日、第5話のテーマは『閑話休題?』です。

 カクヨムコンが盛況ですので……。


 前述いたしました。

 カクヨムコンに参加なさっておられる作家さま? 受賞して書籍化……、狙ってるでしょ? 大声で、それを言える作家さまは素敵だと思いますけど……。

 さぁ、そんな作家さまたち。あなたが出版を目指すレーベルはどこですか?

 そして、そのレーベルからの出版物、読んでますか?


 その出版物の中に、第2話で記した、文頭の一字下げができてない作品がありますか?

 延々と文章を綴った作品がありますか? 俗に言う、文章の作法ができてない作品は?


 まぁ、出版されるような作品であれば、出版の際、徹底的に校正が入ってなおされることでしょうから問題はないかもしれません。なおすそうですよ。徹底的に!

 そこに、プロ作家になりたての作家さまの個性は反映されないそうです。その個性は、圧倒的に読みにくさを伴うから、読まれないモノは出版できない。それは、営利を追求しているから……だと聞きました。


 では、コンテストに関して……。

 カクヨムコン、応募が1万を超えたと先日、お知らせがありましたね。大量の作品が、読者選考の後の、編集部の選考を待ってますよね。


 で、これは、今もそうなのかは定かではありません。非現行かもしれません。


 わたしが、元、そういう部門に関わっていた方から聞いたお話によると、応募作品が多かった場合、まず下読みが介在するそうです。

 それらは、編集部が雇用した方々(アルバイトさんが多いと…)です。ですが、その下読みの人たちも、割り当てられた作品をすべて読むわけではないのだそうです。


 まずは、文章の作法ができてない作品、例えば、一字下げができてない。改行が少ない、スタンダードな表記ができてない、等々を、その中から取り除きます。所謂、『足切り』ですね。

 なぜ、この、文体ができてない……というのが狙われるのか? それは、一番簡単に判別できるから。1ページ目を広げただけで判断できますね。

 それから、応募の規約が守られてないモノを除外するのだそうです。


 そこまでで、大多数の作品が『足切り』されるそうです。それらの関門を突破して残った作品が、初めて読まれる……という工程に進みます。でも、読まれるのは、応募条件必須の『あらすじ』が……ですけど。

 それでも、編集部の編集者さんたちは、ここまできても介入してないのです。

 だって、下読みさんたちが、苦労しながら、苦痛に喘ぎながら読んで、推したモノだけが、編集者さんの目に入る。

 応募点数が多くなればなるほど、読まれることなく除外される作品は多くなるのですって。

 皆さまの、その個性。ご自身が望むレーベルで、スタンダードな表記方法になってますか?

 好きなモノを、好きなように書く……というのは、素敵なことだと思います。でも、コンテストなどは、まず誰が読むのかを考えなければいけないとも思います。

 皆さまが、受賞して、書籍化したいのでしたら、まずは、その作品を、誰に読んでいただくのか……を考えるべきだと、わたしは思います。



 第6話は、『プロット』って作りますか? です。どちらでもいいのですが、『プロット』を用意する練習は、しておいたほうがいいと思いますよ……と、いうお話です。

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