第3話 異時層

———セレナ海岸———


「なぁディアドラー!そろそろ休憩しないかー?」


アルドは座り込んだ。


「何を言っているんだー!アルドは根性が足りないぞー!」


岩の向こうから聞こえてきた返事は、やはり昨日と同じだった。


アルドとディアドラは、今日も『新種の魔物』探しである。


アルドがへたり込んでサボっていると、ディアドラが歩いて来た。


「おい、アルド!何やってるんだ!もたもたしていると、姉さんに遅れをとってしまうぞ!」


(ディアドラのやつ、アナベル大好きのくせに負けず嫌いなんだよなぁ)

アルドは仕方なく立ち上がる。



と、そこへアナベルが部下を引き連れて歩いてきた。ウワサをすれば、と言うやつであろうか。


「ディアドラ、『新種の魔物』は見つかったの?」


「——いや、まだだ。アルドの子守が大変でな。」


(…俺のせいかよ)


「そう……。私たちは『フードの男』の正体を掴んだわ。魔獣で間違いなさそうね。すぐに捕まえて襲撃なんて阻止して見せるわ。——あなたも頑張りなさいね、ディアドラ。」


アナベルも妹大好きなのだが、これまた負けず嫌いで、何を言うにも上から目線っぽくなってしまうのだ。これがディアドラの負けず嫌いに拍車をかけてしまう。

不器用な姉妹だとアルドは思う。


アナベルはそれだけ言うとすぐに去っていった。

無言で見送るディアドラは、こぶしを固く握りしめている。与えられた任務に対し自分だけ進捗がないのが悔しいのだろう。


「アルド、私たちも行———」


(………シャン、………シャン、……)


ディアドラが言いかけると、かすかに音が聞こえた。


(……シャン、……シャン、……シャン)


音は近づいて来る。


「なんの音だ?」


アルドとディアドラは岩影に身を潜めた。


(…シャン、…シャン、ガシャン、ガシャン、ガシャン、ガシャンッ、ガシャンッ)


大きな白い影が姿を現す。それは歩くたびにガシャンガシャンと大きな音を立てる。


「見ろ!アルド!おおきくて白いぞ!——おまけにガシャンガシャンだ!」


ディアドラは思わず声が大きくなってしまった。

間違いない。あれが『新種の魔物』だ。


「——おい、アルド。お前アレを見たことはないか?私は見たことがあるように思うのだが——。」


魔物に悟られぬよう小声で話す。


「——ああ、俺も見たことある気がする——。」

(ていうかガシャンガシャンって鳴き声じゃないじゃん)


どこで見た魔物だったか気にはなったものの、探していたものが目の前にあるのだ。ディアドラは後先考えることなく、魔剣を手に魔物の前に飛び出した。


「みつけたぞぉ……。」


———!!———


魔物はディアドラに気付くと、即座に向きを変え逃げ始めた。


(ガシャンッ!ガシャンッ!ガシャンッ!ガシャンッ!)


逃げるはずだ。

探し物が見つかってディアドラは満面の笑み。魔物から見れば、笑いながら襲って来るヤバいヤツなのである。


それにしても逃げ足の早い魔物だ。身体が大きいこともあってか、歩幅がデカい。

ディアドラはなかなか追いつかない。

アルドはディアドラを追った。


魔物は海辺の方へ逃げる。


しばらく走ると、ディアドラは魔物が逃げる先に、『緑色の光』を見た。

その光は、後ろを走っているアルドにも確認できた。


(——アレも見たことがあるな。なんだったっけ?)


魔物は、ディアドラに追いつかれる前に『緑色の光』まで逃げると、そのまま光の中に消えていった。


アルドとディアドラは、光の前で立ち止まる。


「アルド、私はこれに見覚えがあるぞ。」


「ああ、俺もだ。——これって時空の穴だよな?」


アルドとディアドラは以前、同じ場所に開いた時空の穴から、並行世界とも言うべき『異時層』に迷い込んだことがあった。ディアドラはそこでもうひとりの自分と出会ったことがある。


ディアドラは腕を組んだ。


「……『異時層』、また向こうの世界とつながっているようだな。あの白いのは魔物ではなくて、向こうで見た錬仗兵器だろう。——やはりそうだったか。」


「——やはり?」アルドは首をかしげる。


「——ああ、トーマスの事だ。昨日お前に言いかけたのはこういうことなんだ。…つまり、トーマスは『異時層』から来たとは考えられないか?」


なるほど。

合点はいくし辻褄も合う。


トーマスは『異時層』にも存在していて、魔物だか錬仗兵器だかに追われてこちらの世界に来てしまった。差し詰めそんなところだろう。


以前と同じ場所に開いた時空の穴、現れた錬仗兵器。状況から言って、ディアドラの考え通りでほぼ間違いない。 




「——逃げられてしまったのはシャクだが、脅威はないと考えていいだろう。あとはラキシス殿に報告するだけだな。ユニガンに戻るか。」


ディアドラは時空の穴に背を向けた。

アルドは何か考えている。



「なぁディアドラ——」


「なんだ?」


「『異時層』に行ってみないか?」


「言うと思ったぞ。トーマスのことが気にかかっているのだろう?」


ディアドラは呆れ顔だ。


「——だが、私もそのお人好しに助けられたひとりだ。付き合うぞ。今回手伝ってもらった礼だとでも思ってくれ。襲撃の件は、まぁ…姉さんとラキシス殿に任せておけば問題あるまい。」


アルドはポカンとしている。


「…てっきり反対すると思ってたよ。ディアドラのことだから、『こんなところで道草を食ってる暇はない。他人のことなど捨て置け!』とか言うんじゃないかって。」


ディアドラはさらに呆れ顔だ。


「アルド……お前は私を何だと思ってるんだ?鬼か何かと勘違いしてるんじゃないか?」


「い、いやぁ、そんなことないよ。あはは。」


実際ディアドラが鬼のように見えることは何度かあった。この間も追い回されたし。

アルドは誤魔化したが、ディアドラには心の内がバレバレだ。


「貴様、斬り捨てるぞ。」



(…今もう鬼みたいなこと言ってるじゃん)




アルドはそそくさと時空の穴に入る。ディアドラも続いた。

穴を抜けると『異時層』に出た。ここは『潮騒の森』だ。いつも通り雨が降っている。


「ここに来るのは久しぶりだなー。まずは森を出よう。どっちだったっけ?」


アルドが言うとディアドラは何か思い出したようだ。


「そう言えば、この森には凶悪な毒キノコが生えていたな。私が駆除しても、1日も経たずにまた生えて来たのを覚えている。」


「あぁ、アレは一体何なんだ?俺も毒で死にかけたぞ。今回は触らないように森を出よう。」


2人は森を歩きながらここ『異時層』でやることを確認した。

第1に、こちらの時層にトーマスが存在するかを調べる。

トーマスが存在していれば、第2に、こちらの時層でトーマスが最近失踪していないかを調べる。

あちらに現れたトーマスがこの時層の人間なら、こちらでは騒ぎになっているはずだ。


「アルド、…もしトーマスがこっちの時層の人間だったら、帰らせるべきだと思うか?」


「うーん、どうだろうな。ケイトさんを見てるとそう言い切れない気もするけど……。」


アルドは立ち止まってディアドラの方を向いた。


「けど、もしかしたらこっちの時層にトーマスの帰りを待っている人がいるかも知れないだろ?そうだったら、やっぱり帰るべきなんだろうな。俺はそう思うよ。」



2人は森を抜けた。


辺りには錬仗兵器がウジャウジャと歩いている。

なるほど、1体や2体、時空の穴を超えて来てもおかしくはない。


これからどこに向かおうか、2人が考えていると、声をかける者がいた。


「——アルド!それにディアドラ殿ではないか!」


声をかけてきたのは剣士風の女だった。

それが誰なのか、アルドとディアドラはすぐに分かった。


「ラディアスじゃないか。こんなところでどうしたんだ?」


アルドが言うとラディアスは答える。


「それはこっちのセリフだ。こんなところで何をしている?困りごとなら手伝うが。——というか2人がここにいるということは、また時空の穴が開いているのか。」


「ああそうなんだ。こっちには人探し……?いや、居たら居たでややこしくなるんだけど、なんて言ったらいいのかな。」


アルドの言ったことがラディアスにはよく聞きとれなかった。

ラディアスは辺りを見回した。


(ガシャン、ガシャン、ガシャン、ガシャン)


錬仗兵器の音がうるさい。



「——ここでは落ち着いて話ができんな。一度城へ行こう。2人ともついて来てくれ。」


アルドとディアドラは、ラディアスについて行った。




城の一室へ案内されたアルドは、『異時層』に来た理由を一からラディアスに話した。

自分たちの時層で、死んだはずの男が現れたこと。

都合よく時空の穴が開いていたこと。

男がこちらの時層の人間ではないかと疑っていること。


「——なるほど、それでその男の所在を調べているというわけか。」


ラディアスは飲み込みが早い。

アルドはダメもとでラディアスに訊ねる。


「トーマスっていう名前の男に心当たりないか?」


「うーん、ありふれた名前だな。それだけでは何とも。どんな男なんだ?」


アルドはトーマスの姿を思い浮かべる。


「顔は…どこにでもいる普通の感じで、背丈は…普通ぐらい。格好も普通だったよ。」



「………」



(ん?)

ラディアスの肩がフルフルと震えている。


「……普通、…普通、…普通。」


ラディアスは背負っている『紅蓮の剣』に手を伸ばした。


「——アルド、ぶざけているのか?斬り捨てるぞ。」


(そのセリフ聞くの、今日2回目だな)

アルドは両手を上げて後退りする。


「待った!待った!本当にこれといった特徴がないんだ。ディアドラも何とか言ってくれよ!」




「——はぁ——」


ディアドラはため息をついた。


「——見てられんな。私に任せろ。」


ディアドラはそう言うと近くの机から紙とペンを持ち出した。


(カリカリカリカリ)

何やら描いている。なるほど、似顔絵だ。



「よし!出来たぞ!これならわかるか!?」


ディアドラはそう言って、描いた似顔絵をラディアスに見せた。




「………」




「どうだ?」




「……ディアドラ殿、…その……」


ラディアスの目が泳いでいる。


「——これは……『人』…なのか…?」



「………」


ディアドラは耳が真っ赤になった。


アルドは吹き出すのを必死に我慢している。



ラディアスは続ける。


「……なんと禍々しい。…これが『普通』だとは、2人とも正気なのか?ゴブリンでももっとマシな顔をしているぞ…。」


「………」


(——ラディアス、もうやめてあげて——)

アルドは顔が真っ赤だ。




ラディアスは絶望のあまり片膝をついた。


「くっ……そうか、これも『魔剣』の力だということか…。『魔剣フェアヴァイレ』…恐ろしい力だ…。」


(——いやそれは違う——)

アルドは、もう変な汗まで出てきた。




ラディアスは深呼吸して言った。


「——すまないが、この男に見覚えはない。こんな顔、一度見たら忘れないだろうし。と言うか、トーマスとかいう男は、魔王か何かなのか?」


アルドも笑いをこらえ、深呼吸する。


「いや、向こうでは商人だったみたいだ。」

(…魔王って)


答えているアルドの隣で、ディアドラは黙って似顔絵を破り捨てている。


(——あとでそれとなく慰めておこう)


横目で見ていたラディアスは、窓の方を向いた。


「そ、そうか。心当たりはないが、そっちの時層で商人をやっていたなら、ここでも商人をやっている可能性が高いだろう。一度リンデに行ってみるといい。手がかりがつかめるかも知れん。」


「ああわかった。リンデに行ってみるよ。こっちのリンデは、確か大きな街だったよな。一から探すのは大変そうだし、まずはブリアーを訪ねてみようかな。協力してくれるかも知れない。ありがとう、ラディアス。」


アルドとディアドラは、ラディアスに別れを告げ、リンデへ向かった。



———港湾都市リンデ 迎賓館———


リンデに着く頃には、もう日も傾いていた。

迎賓館に行くと、2人はすぐにブリアーに会うことができた。

再会を喜んだあと、アルドはブリアーのもとを訪れた理由を話した。

ブリアーもまた話の飲み込みが早い。



「——ふむ。商人のトーマスか……。なにせ人口が多いからな、さすがに住民ひとりひとりの名前までは把握していない。とりあえず商人組合に問い合わせてみよう。名簿くらいはあるだろう。」


3人が商人組合へ向かおうとしたとき、入口の扉が開いた。


「ブリアー様!ブリアー様はおられますか!?」


入ってきたのは若い女だった。焦っている様子だ。


「私はここだが——、あなたは?」


女はブリアーに近づく。


「ああ、ブリアー様。私はエミリーと申します。実は夫が2日も帰らないんです。事故に巻き込まれていないか心配で……。」


「それは大変だ。詳しく話を聞こう。——アルド、少し待ってくれるか?」


アルドはうなずいた。


エミリーはアルドに軽く会釈をすると、ブリアーに夫のことを話し始めた。


「夫は商人で、3日前にユニガンへ商談に向かったんです。いつも通りであれば昨日の昼には帰ってきているなずなのですが……。今日もまだ帰らないんです。」


行方不明の商人の男…?思い当たる節がある。

ブリアーが聞く前に、アルドが口を挟んだ。


「——旦那さんの名前は!?」


「トーマスと言います。」



つながった。

自分たちの時層に現れたトーマスのことに違いない。アルドとディアドラは確信した。


「トーマスのことなら心当たりがあるよ。ちょっとした事故?で帰って来れてないけど、無事だから安心してくれ。」


「夫のことを知っているのですか!?……あなた方は?」


「俺はアルド、こっちはディアドラだ。まぁ、知り合いみたいなもんかな。明日にでもトーマスのところへ行って、エミリーさんが心配してること話しておくよ。」


エミリーは胸を撫で下ろした。


「ありがとうございます。夫が無事と聞いて安心しました。あの、このあとお二人は——?」


「うーん、暗くなってきたし、リンデで宿を探すかな。宿屋に部屋が空いてるといいんだけど。」


「あっ、それでしたら、うちに来ませんか?来客用の部屋もありますし、食事もご用意しましょう。」


せっかくの話なので甘えよう、アルドとディアドラはそう話して、エミリーの家に行くことにした。




エミリーの家は大きな屋敷だった。

夫のトーマスは事業で成功し、大きな財を成しているらしい。


「おにぃちゃ、おねぇちゃ、こんばわぁ」


子どももいるようだ。


「ああ、こんばんは。今日はお世話になるよ。」



2人は食事をご馳走になった。

エミリーの焼いたミートパイは絶品だ。

なんでも、トーマスの好物らしい。


団欒を楽しんだあと、アルドとディアドラは来客用の寝室に通された。


「アルド、明日はトーマスのところに行くんだろ?トーマスにはそのまま伝えるとして、問題はケイトさんだな。どうやって説得したものか……。」


ディアドラは暗い表情だ。


もし自分だったら——、ディアドラはそう考えていた。

もし、たったひとりの肉親であるアナベルが、いなくなってしまうことが分かったら、自分は素直に受け入れることが出来るだろうか。

トーマスは、ケイトにとってたったひとりの息子なのだ。

それを奪うことが果たして正義なのだろうか。自分たちに、そうする権利があるのだろうか。



アルドは、ディアドラが抱いている不安を感じとった。


「——ディアドラ、心配ないよ。ケイトさんだって分かってくれるさ。」


アルドは笑顔で言った。

どこにも根拠はない。だがその笑顔を見ているとディアドラは少し安心できた。

自分は、自分が思っている以上にアルドに頼っているのだな、ディアドラはそう感じていた。



アルドはベッドに横になった。


「明日は予告があった襲撃の日だ。アナベルとラキシスがいれば大丈夫だろうけど、何があるか分からないからな。早めに用を済ませて加勢に行こう。」


「そうだな。明日も早い、もう寝よう。」


ディアドラもベッドに横に———

なろうとした瞬間、重大なことに気付いた。


「アルド……。この部屋、ベッドひとつしかないな。」


ディアドラは耳が真っ赤だ。

アルドは跳び起きた。


「お、おお、俺ゆかに寝るよ!」



明日に備えて早く寝るつもりでいたが、妙な雰囲気になってしまい、2人はなかなか寝つくことが出来なかった……。




———その頃、セレナ海岸では———


「アナベル様!魔獣の一団を見つけました。どうやらユニガンではなくリンデに向かっているようです。——奇襲をかけますか?」


「ユニガンへの襲撃予告はやはり揺動……。夜戦は魔獣に利があります。今は戦うべきではないわ。となればリンデで迎え撃つしかないわね。あなたはこのことをラキシス様に報告して。私たちはリンデに先回りします。」


アナベルは部下を引き連れ、魔獣の一団とは別の道からリンデへ急いだ。




———さらにその頃、ユニガンでは———


「——ラキシス様!兵士の数名がお腹が痛いなど、体調不良を訴えております!いかがいたしましょう!」


「…うぅ……詰所で休ませておけ。…そんなことより誰か胃腸薬を持っていないか?…私もなんだか調子が悪い。…こうなると身内に敵が紛れている可能性が出てきたな。……もしや遅効性の毒でも盛られたか?」


その横をソイラが通りかかる。


「ラキシスさま〜。すみませ〜ん。昨日出した食事に間違って『ツルリンの根っこ』を入れちゃいました〜。アレってこの時期毒があるんですって〜。みんな大丈夫ですかね〜。」



「……大丈夫じゃ…ない……よ——」


(——バタッ——)





————次の朝、異時層リンデ————


「——わぁぁー!」


アルドは大きな声が聞こえて目を覚ました。


(——しまった!寝過ごした!)


ディアドラも起きたようだ。

2人は急いで部屋を出る。

そこへエミリーが走ってきた。大きな声の正体はエミリーとその子どもであった。


「アルドさん!ディアドラさん!夫が帰ってきたんです!子どもも大喜びで。」


——帰ってきた?トーマスが?

半信半疑で玄関に向かうと、トーマスらしき男が子どもを抱きかかえていた。


「よーしよし、いい子にしてたか?——おや?キミたちは?」


アルドとディアドラに気づくと、男は抱いていた子どもをおろした。


「客人かな?すまない、別の商談が急に入ってね。戻ってくるのが遅くなってしまった。」


その顔は確かにトーマスであった。

だが、身なりは貴族風で、自分たちの知っているトーマスとは別人であることがひと目で分かった。


アルドとディアドラは予想していなかった出来事に言葉を失う。


今目の前にいる男がこの時層のトーマスなら、自分たちの時層に現れたトーマスはいったい……。


「——アルド、嫌な予感がする。早く戻った方がいいかも知れない。」


「そうだな、急いでケイトさんの所に行こう!」



2人はエミリーにもてなしの礼を言うと、急いで自分たちの時層を目指した。

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