06話.[だからこそかな]
5月が終わる頃、もう1度委員会として清掃があった。
梅雨になると大変だからということらしい。
個人的に言えば掃除は好きだから問題はなかった。
「それじゃあ僕はこっちからやるね」
「ええ、よろしく」
こういうときに無駄に話そうとしないのが廉君のいいところ。
会話しながらやると適当なことになってしまうから助かる。
きちんと対応しながら清掃も完璧になんて器用な人間ではないのだ。
あっという間に生えてきていた草を抜きながら5月も終わりかと呟く。
2年生になったばかりのときは自分が誰かといるイメージなんか全く湧かなかったうえに、自分がスムーズに話せるなんて考えてもいなかったから現状は意外ではある。
もちろん変わっていないところもあって、無題なプライドの高さだったり、つい余計なことまで言ってしまったりと私らしいところもあった。
ただ、そのせいで心配してくれた裕二君とも衝突して現在関係が微妙になっているわけだけれど……。
「はっ」
これでは結局集中できていない。
「ね、ねえ」
「うん?」
「いえ、なんでもないわ、あなたは偉いわね」
天気もあまり良くないから早くしないと。
自分の担当の場所だけやればいいということだったので苦ではない。
だから10分ぐらい経過した頃、
「っと、終わったみたいだね」
彼の言う通り、どうやら終わったみたいだ。
ほとんどやらせてしまったことを謝罪し、片付けは自分がやらせてもらう。
こうでもしなければ落ち着かないからしょうがない。
「「あ……」」
その途中、彼と遭遇してしまった。
気まずいと本当にこういう声が漏れ出るのかと微妙な気持ちになった。
「あー、終わったのか?」
「ええ、廉君にばかりやらせてしまったけれど」
「あいつは働き者だからな」
暗に私は怠け者と言われている気分になったがいちいち言わず。
彼もそれ以外は特になかったのか黙ってしまう。
「あ、最初の掃除のときもこんな感じだったよね」
「廉か、お疲れさん」
「ありがと、裕美子も頑張ってくれたけどね」
彼への対応は任せてとにかく片付けてしまうことに。
そんな気はないだろうが一緒に帰る気分にはなれなかったので反対側から敷地外へと出た、遠回りになってしまうがしょうがない。
家に帰ったら手伝いをするのは決まりとしても、このまま複雑さを持って帰ったら絶対に迷惑をかけることになるわけで。
「よう」
「廉君とは帰らなかったの?」
「おう、お前だったら絶対に俺らと同じようには帰らないだろうなと思ってな、ここで待っていたんだ」
この複雑さは彼に関係していることだから悪くない遭遇だった。
「この前はごめんなさい、お礼を言うべきところだったのに」
「いや……俺も偉そうに言ったからな」
「ありがとう」
勝手に手を握らせてもらってこれで中途半端な状態も終わりにする。
「帰るわ、今日も手伝いがあるから」
「とんかつ食べるわ」
「無理しないの、それじゃあね!」
梅雨なんかは特に外になんか遊びに行けないから手伝いが捗るだろう、だからいまこうして謝罪をできたのは大きかった。
もしいまこうできていなかったらずっと引きずることになるから。
「ただいま」
お店の方ではないから返してくれるような人はいないが気にならない。
荷物を置いて制服から着替えてからお店の方に入る。
「いらっしゃいませー」
「ひとりで」
「かしこまりましたー」
母と茶番を繰り広げていないで手伝わなければ。
中に入ったらしっかり手を洗って、終えたら父と向き合う。
「ぼうっとしてどうしたの?」
「ああ、これから梅雨だなと考えていてな」
「梅雨はお客さん、あまり来ないわよね」
「そうだな、雨の中来てくれる人はあまりいないな」
そういうときにこそ入りやすさというのは大きく影響する。
残念ながらうちのお店は傘をさして歩いていると視界にすら入らないかもしれない。
ファミリーレストランなどと違って大きな看板があるというわけでもないし、お店まで何メートルなんて看板もないから。
だからひっそりとやることになるわけで、下手をすればいまの父みたいにずっとぼうっと過ごすことになるかもしれなかった。
「いらっしゃいませー」
「お、誰か来たみたいだな」
そのため、こうして誰かが来てくれるとほっとした気持ちになる。
「裕二くんこんにちは」
「こんにちはー」
そ、それが例え同級生であったとしても関係ない、食べてくれるのならそれは大切なお客さんということなのだから。
「あのー」
「分かった、裕美子ー」
無理しないと言いつつも彼が利用してくれるのならと考えてしまっている自分もいる、それならまた来てもらうために多少のわがままぐらいは聞いておかなければならない。
「い、いらっしゃいませ」
「おう」
「ご、ご注文はお決まりでしょうか」
「敬語はいらねえよ」
「ふぅ……ありがとう、助かったわ」
やはり接客は自分には向いていないようだと分かった。
「あ、今日は裕美子がやってくれんの?」
「お父さんもいるわよ」
「あー、そうなると悩むなー」
あまり私を贔屓するようなことをしないでほしい。
廉君だって私のを望むから父が拗ねてしまったのだ。
当然な話なのに「俺の方が上手く揚げれるわ!」とか張り合ってきているし、私だってこういう話題になる度に父の方が上手だと言ってきているのにと微妙な気持ちになる。
それに私がこんな短期間で追いついていたら最悪だろう。
「じゃ、裕美子かな、だっていつもしてくれているのは父ちゃんだろ?」
「……ばればれね」
「おう、裕美子ってそういう性格だからな」
どうせそういう性格よ。
対応は任せて私は戻る。
なにに触れたというわけではないがきちんと手も洗う。
「また裕二は裕美子に頼んだのか……」
「そ、そう拗ねないでちょうだい」
「拗ねてねえよっ、さっさと作ってやれ」
「ええ」
彼以外のお客さんにだって何度も作っているのだから問題はない。
大して緊張もしなかったけれど、それでも上手くやろうと意識はした。
作る人によって差が出るのは当然ではあるものの、差がありすぎては食べる側の人ががっかりしてしまうからだ。
「あ、裕二はからしが沢山の方がいいぞ」
「把握しているのね、ほとんど厨房にいるのに」
「いや、本人が言ってたからな」
出来たら後はもう母に任せるだけ。
ああ、これで仕事が終わってしまった。
できればあと数組来てくれればと願い続けたが駄目だった。
「来ねえなあ……」
「もう20時なのにね」
「裕美子はもういいぞ、裕二の相手をしてやれ」
食べ終えてもすぐに帰ろうとしないのが彼か。
優しさと意地悪さ、ふたつが混ざっているから判断が難しい。
「美味かったぜ」
「ありがとう、あなたが来てくれて良かったわ。でも、本当に無理はしないでちょうだい、無理するなと言ったのはあなたでしょう?」
「食いたいから来ただけだ、無理なんかしてない」
「もう、強がって……」
「強がってねえよ」
どうせこちらにいるならと母の手伝いをしつつ彼と会話をする。
逆に誰かと会話しながらの方が集中できる気がする。
意識が絞られているというか、上手く切り替えられるというか。
「お疲れ様、いつもありがとね」
「これぐらい当然よ」
「お母さんはご飯を作ってくるね」
「ええ、お願い」
母は彼にお礼を言ってから出ていった。
「なんかさ、裕美子の母ちゃんと裕美子って似てないよな」
「血は繋がっているわよ?」
「そうなんだけどさ、なんか見た目とかのベクトルが違うっていうか」
「母は愛嬌があっていいわよね、無愛想の私とは違うわ」
母目当てで来てくれる人もいる。
母を気に入っている人はみんなお喋り好きだ、なので母のやり方はそういうところからも来ているのだと思う。
だというのに娘は上手く話せないというこの微妙さ。
話すのは好きだから確かに繋がってはいるのだろうが、直視する度に自分はどうして母のように上手く話せないのかとなるから複雑だった。
「つか、当たり前のように別道から帰ろうとしやがって」
「しょうがないじゃない、あのときまでは喧嘩中だったのだから」
「廉と会話しているときだってそそくさと逃げやがって」
「い、いいでしょ、いいからもう帰りなさい」
変に勘違いしないよう距離感はこのままでいい。
仲直りできたのは素直に嬉しい、まあ自爆していただけだけれど。
「帰らねえ」
「それならどうするの?」
「まだここで話していたい」
「それならご飯を食べたらどう?」
「いや……実は前さ、無理してたんだよな……でも、裕美子が作ってくれたやつならって食べなければならない気がしてな」
いくら男子高校生と言っても限度はあるか。
私はなにも食べていなくてお腹が空いているから母が作ってくれたご飯を食べてくることにした、その後にまた話そうと約束をして。
食前か食後に入浴を済ませたいのが正直なところではあるが、今日は彼との約束があるのでそちらを優先することに。
「あ、風呂に入ってきていいぞ」
「そう? それなら入らせてもらおうかしら」
この服を脱ぎたいというのもあったから非常に助かる。
それでも待たせたら悪いからと30分ぐらいで戻ってきた。
「おかえり」
「ただいま」
お店ではなく外で話すことになった。
私としても雨が連日降り出すようになってしまう前に夜風に当たっておきたいから良かったかもしれない。
「早えよな、もう6月だもんな」
「確かにそうね」
始業式の日に彼が来てくれたことを思い出す。
あれから何故か一緒にいることが増えた。
が、一緒に遊びに行って自分の空気の読めなささを全面に出して勝手に帰ったことや、本当は行きたかったのに無理して水族館に行かなかったことなども思い出してこれまた複雑な気持ちになったのは言うまでもなく。
でも、だからこそかな、ストラップをくれたときは凄く嬉しかった。
思えばそこから距離感があかしくなっていたのかもしれない。
そうでもなければ明日も会えるのに離れるときに寂しいだなんて感じないだろう、しっかり栄養が摂れるようにはどうすればいいかって午前2時まで考えたりもしないだろう。
風邪を引いているのにわざわざ渡しに言ったのは発言したことぐらい守らなければならないという気持ちが強かったが、実際はこれだけ考えて作ったのだから絶対に食べてもらいたいという気持ちもあったからだ。
あとは美味しいって言ってもらいたかった、また作ってくれって彼からでも廉君からでも言ってほしかったのが強くある。
当日は恥ずかしいとかでなんとかで顔を見ることもできなかったけれど。
「……ねえ、お弁当美味しかった?」
「んー、俺のだけ野菜多かったからな、なんで廉にだけあれなんだよ」
「あなたは栄養が偏っていそうだもの、ご両親がしっかり摂らせようとしていても肉がいい! とか言って困らせてそうじゃない? その点、私がそういう内容のものを作れば残せないと思ったのよ」
というか、残させない。
手伝いを終えてからずっと考えていたのだ、そんなことしているところを見たら言い方は汚いけれど吹っ飛ばす自信があった。
だが、彼がそんなことをする人ではないのは分かっている。
「なんで廉はそうじゃないって言えるんだよ」
「あなたと違ってしっかりしていそうじゃない、あなたは私に似ているから大体は分かるのよ」
「は? 裕美子に似ているとか最悪じゃねえか」
「そうよ、だから気をつけなさい」
他人に嫌われないためにもしっかりしなければならない。
これをしたら相手が喜ぶであろうという考え方は悪くはないが、行き過ぎるとそれはただの押しつけになってしまう。
「それよりあなた、まだ帰らなくてもいいの?」
「大丈夫だ」
「大丈夫だって言うけれどもう21時を越えているのよ?」
「お前、一緒にいるとすぐ帰らせようとするよな」
「心配だからに決まっているじゃない、男の子だからってトラブルに巻き込まれないなんてことはないんだから」
心配性的なことを言っていたのだし彼の母は早く帰ってきてほしいと考えているはず、だからこちらだって一応言っておかなければならない。
そもそもの話、私達はどうして一緒にいるのだろうか。
謝罪をしたことで適当な距離感に戻れたはずなのに何故かいまも……。
「そういえば明音とはどうなの?」
「明音? 普通に仲良くできているな」
「恋愛感情が分かるって言っていたわよね、どうなの?」
「いや、ないな」
そこで彼はこちらを向いて「お前からも感じない」と呟く。
「なんだ、俺のことが気になるのか?」
「いえ、明音とは毎日毎時間一緒にいるから進展しているものだと思っていたのよ」
風邪以降は喧嘩をしていたのもあって、こちらには来なかったから見る時間は沢山あった。
それで対私のときよりも距離が近いから似たような関係になっているのではないかと考えていたのだ。
「ないな、友達ってだけだ」
「そう」
私にとっても友達だからこの話はこれで終わり。
「……するなよ」
「え?」
「真っ直ぐに否定してんじゃねえよ……」
仮に彼にそういう感情を抱いてしまったら駄目になってしまうのに。
しかもそう口にしていたのは自分だ、もう忘れてしまったのだろうか。
「でも、私が好きになってしまったら離れてしまうでしょう?」
「もう大丈夫だ」
「って、それじゃあまるで好きになってもらいたいみたいじゃ――」
「そうだ、好きになってもらいたい」
改めて好きになってくれと言われても困ってしまう。
でも、そうでもなければお姫様抱っこをしたり、家に泊まってまで看てくれようとはしないだろうから違和感はない。
「裕美子って鈍感だよな、誰にでも同じように接しているとでも思ったのか? 好きなやつにはできないことだってあるぞ」
「鈍感というか……これまで手伝いをしているだけで終わっていたから」
それを繰り返しているだけで嫌なことを忘れられたから良かった。
なにより両親の力に少しでもなれているというのが嬉しかった。
助けられているだけじゃない、私でも役に立てるんだって。
「しかもさ、1年生のときに会ったことあるの忘れられているし」
「え、そんなことあった?」
「あっただろ、荷物を忘れててお前が持ってきてくれただろ?」
ああ、そのときも母に言われて無理やり持って行かされたか。
あれが彼だったんだ、制服を着ていないうえにあまり直視もできなかったから2年生で同じクラスになってからも思い出せなかった。
「もしかしてそれで好きになったの?」
「いや、正直に言えば2年生までお前を忘れてた」
「そうよね、印象に残らない存在って言われたことあるもの」
「ただ……始業式の日からずっとお前が気になっていた」
「不自然なぐらい来てくれていたものね、水族館に行くときに来てほしいとも誘ってくれていたわけだし」
彼は星が見えない綺麗でもない空を見上げながら「どこかの誰かさんは断ってくれたがな」と言った。
それは彼らのためでもあったのだ、なにも考えずに来られるよりもよっぽどいいと思うけれどともう1度しっかりと口にしておく。
「ま、そういうことだ、考えておいてくれ」
「ええ、分かったわ」
「あ、今日の最後に聞いておきたいんだけどさ」
彼は少しだけ向こうへ歩いてから振り返った。
今日は少しだけ真剣さを帯びているような感じ。
「この前、なんであんな顔をしてた?」
「寂しかったのよ、あなたが帰るってなったとき」
「それって、廉のときとかにも感じるのか?」
「そんなこと知らないままでいいじゃない、私は確かにあなたと離れるとき寂しいと思ったし、あなたが手を繋いでくれたときは安心できたわ」
帰るときにしたように近づいて手を握る。
してから、別に複数人にしているわけではないから大丈夫なはずだと内で必死に言い訳をしていた自分が馬鹿すぎておかしい。
「これで安心できた?」
「いや、これだけではできない」
「それなら――こんなことをするなら怒らなければ良かったのに」
「あのときはお前が馬鹿だったからだ、治りかけに1時間も風呂に入るのはお前ぐらいだぞ」
その原因を作ってくれたのは彼だ。
だから少しは反省していただきたい。
「それに汗をかいているからやめてって言ったのにあんなこと……」
「無理しているのが分かったからだ、授業中だって居心地悪そうにしていたからな」
「すっごく恥ずかしかったんだから」
「はは、一応羞恥心とかもあるんだな」
当たり前だろう、私もひとりの人間で女なんだから。
至近距離で男の子を見つめるなんてことも経験がないし困った。
そのためにぎゅっと目を閉じていたが、それはそれで揺れが今度は怖く感じるという負の悪循環で。
「ありがとな、安心できた」
「私はなにもしていないけれど、気をつけなさいよ」
「おう、それじゃあな」
完全に見えなくなるまで見送ってから屋内に戻ったのだった。
雨が降り始めた。
朝や昼はどうかは分からないが、夕方から夜にかけても人は来ない。
だから父はずーっとぼうっとしてしまっているし、母は向こうで座ってテレビを見ているだけの毎日。
「裕美子、裕二はどうした?」
「彼だって何回も来られるわけではないわよ」
「だよなあ、だからって安易に値段なんて下げられないしな――待てよ、学生限定で安くてそこそこ食べられるメニューとか作るか!」
ここ、学校からも近くないからそういうメニューがあってもいい影響ばかりとは言えない気がする。
やはりファミリーレストランの存在が大きい、どうして意地悪するかのようにあんな近くに存在しているのか。
せめて私達の家兼お店が学校の近くにあってくれればいいと考えているが、考えたところで意味はないことも分かっているから複雑だ。
「廉は駄目なのか?」
「そこまで肉食ではないわよ」
一緒にいるようになった子とでさえどこか遠慮しているように感じる。
確かにそういう態度は大切ではある、いきなりがつがつと来られたら男の子でも女の子でも変わらず怖いと思うから。
ただ、変に遠慮され続けられるというのも気になってしまうのが人間というものだろう、女の子の方は特にそういう風に考えるかもしれない。
「それじゃあ明音ちゃんは?」
「来ないわね、高校生のお小遣いで食べるには高いもの」
「だよなあ……」
仮に月に5000円貰っているのだとしても他のことに使いたくなるのが人間というもの、それこそ遊びに行った際にチェーン店などで食事をすることもあるだろうからそれの影響大だ。
行くのだとしても家族としてがほとんで、単身でお小遣いを削ってまで来ようとしてくれる若い人というのは少ないと思う。
働けていたらいたで余計に値段設定が引っかかることになるだろうし。
稀有な存在である裕二君みたいな子もいるのかもしれないが……。
「ま、とにかく来てくれる人を大切にしよう、常連さんだからとかそういうのではなくてな」
「ええ、それは本当にね」
なにもできないのが悔しかった。
だからせめて少しでも役に立てるようにと動きたかった。
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