道中:第1話
俺は今世最大の速度で走っている。
理由は・・・・・・
『ガガグガ、ギガー』
このよく分からないこと言っている、見るからに危なさそうなロボットに追いかけられている。
『ガガグガ、ガガグガ、グガー』
そう言ったロボットは宙に飛び、俺たちを踏み潰そうとする。
こうなった原因はロビンにある。
それはおよそ10分前・・・・・・
「おい、あそこに遺跡があるぞ」
1、ロビンがドワーフ国に向かっている道中に遺跡を見つけた。
「見るからに、未調査の遺跡だ。お宝があるに決まっている」
2、お宝目当てに遺跡に入る。
「あ!お宝だ!」
3、宝箱を見つけた。
「中身は!」
4、宝箱を開ける。
「あれ?空っぽだ」
『ガガグガ、ガガグガ、グガガガガ』
5、罠に掛かった。
そして今に至る。
「ロビン、何とかしろ」
この状態を引き起こした張本人に助けを求める。
「あれは遺跡の守護機だ。弱点はあの目のような
丸投げされた。
俺はこの前ルイラットさんと借りに行った時に作った鉄に槍を時空間収納魔法から取りだして、核に目掛けて投げる。
槍は核を貫通し、ロボットはそのまま倒れ込み、動かなくなった。どうやら助かったようだ。
「ふぅ」
何とか危機がさったことに安堵し、ため息をこぼす。
俺は槍を回収する。ロビンは守護機を観察する。
「本当にひどい目に遭ったな」
「一番ひどい目に遭ったのは俺だけどな」
今回ばかりは黙っていられなかった。
「えへへ」
笑って誤魔化すロビン。その可愛さはあんな危機があったにも関わらず、許してしまうほどだった。
「それにしても、あんな罠、ひどいぞ。おいらの期待を返せ!」
ロビンは守護機を怒りのままに力一杯蹴る。
すると守護機が脆かったのか一部がロビンの蹴りにより飛ばされる。
その部品は一本の木に当たる。俺はいやな予感がして堪らなくなった。
案の定、その予感は的中し、部品が当たった木から大量の蜂が出てきて俺たちに襲いかかってきた。
再度、今世最大の速度で走るが、危機はこれだけで止むことはなかった。
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