第5話 ヒロたん、便秘を語る。

仕事に追われて今週唯一の休みの日、

子どもたちも寂しかろうかと車で出た母と子の日帰り旅の途中、

オシッコしたいと言い出したシーくんにひろたんがお説教。


「しーくんはさぁ、出かける前にちゃんとトイレに行っておかないからダメなんだよ」


コンビニに立ち寄ってトイレを借りて帰ってきたシーくんにまだ言ってる。


「そんなにジュースばっかり飲むからトイレに行きたくなるんだよ。

 ちゃんと考えながら飲みなよ。」


その10分後。


「あ、トイレ行きたくなってきた。」

「えー? シーくんを散々注意しておいて、なんでさっきシーくんと一緒にトイレ行かなかったの?」

「ひろたんのはウンコ。オシッコじゃないから。」

「ウンコだったらいいの?」

「そうだよ。ウンコは別」


コンビニに立ち寄り、トイレを借りて借りて帰ってきたひろたん。


「うーん。まだ残ってるなぁ。

 ウンコが残ってるなぁ・・・

 あ、お腹すいたからおにぎり食べるね。」

「いいけど、おにぎりを食べたらまたうんこしたくなるんじゃない?」

「えー?そんなわけないじゃん。」


その10分後


「あ、おにぎりを食べたからウンコしたくなってきた。」

「えー?・・・・。」


車での旅の途中

2度もコンビニに立ち寄りウンコをしたひろたん。

車窓を流れる景色を見ながら、満足そうに一つうなずき、


「じゃあ、ここでひろたんが、当たり前なことを一つ言ってあげよう。」


「ん? どうした突然。」


「便秘にならないようにするためにはね、

うんこをすることだよ。

毎日ウンコをすれば、便秘にはならないんだよ。」


すごい秘密でしょ、というひろたん。

それを聞いたハル。


「ウンコ、ウンコって聞いてたらウンコしたくなってきた。トイレ!」

「えーー・・・・」


コンビニを見るたびにハンドルを切らされ、

一向に目的地につかない事にぐったりする母に、

トイレから帰ってきたハルが一言。


「トイレ、めっちゃ綺麗だった! 見てきなよ!」


今度からは出かける前には強制的にトイレでウンコをさせてからにしようと心に誓う母だった。

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