ラノベ作家の俺が転生したら王様になっていた。

@rain1020

第1話プロローグ

「ふあぁ〜、眠い。」


 両手を上に思いっきり上げ、大きく伸びをした。


 既に深夜2時を過ぎているため非常に眠い。俺は、ラノベ作家で、現在締切に苦しめられてる最中だ。決して、今までサボってたというわけではないのだが、、

まぁ確かに、この間まで何も書かずに秋葉のカフェに通い詰めてたのだが、、。でも、メイド喫茶に行くのは俺の生きがいでもあり、これがあるからこそ仕事を頑張ることができる。つまり、仕事のやる気を溜めていたのだ。だから何度も言うがサボりではない。


「はぁ〜、でも今日は、寝れないなぁ」


 今日の10時に、編集者の田中さんが原稿を取りに来るからそれまでには、原稿を仕上げなければいけないのに、全然終わる気配が見えない。今こうやって焦って書いていると、毎日少しずつでも書いておけばよかったと思う。まぁ、それができないのが俺なのだが。


 俺は、2本目のエナジードリンクをあけた。


「あ〜眠い〜、はぁ〜、全然原稿が進まない。」


 俺は、こう見えても、結構人気なラノベ作家だ。今書いている作品は既にアニメ化が決定しており、来月にはテレビで放送される。メイド戦士が秋葉原を怪獣から守る話だ。ヒロインでもある主人公は、ロリ顔で胸が大きくそして妹気質の俺の欲望をかき集めたキャラクターとなっている。俺の作品は、俺が好きなものを中心に書きたいものを書くようにしている。

 それにしても、


「あぁ~、萌えニャンかわいかったなぁ。」


 萌えニャンとは、俺の行きつけのメイドカフェのメイドだ。ロリ顔で胸が大きくそして妹気質。まさに俺好みの女の子。あんなにかわいい子を拝めるなんて秋葉は最高だ。俺の小説のヒロインも萌えニャンをモデルにしている。よし、今日も萌えニャンに会いに行こう!昨日は、萌えニャンに「あっち向いてほい」で負けてしまったから、今日こそは絶対勝って萌えニャンの特性オムライスを食べてやる。


「えへへへへへ~楽しみ~」


「あ、やばい!締切が近いんだった。早く仕上げなければ。」


 でも、ここからなかなか進まないなぁ。さっきから、ぶっ通しで書いていたから、集中力が切れ始めている。少し散歩がてら夜食を買いにコンビニにでも行くとするか。俺は、財布と携帯を持ち、近くのコンビニへ行くことにした。


 今は深夜のため、外は人通りが全くなくとても静かだ。俺は、今日本で大人気のアニメの主題歌を口ずさみながらコンビニへ入った。コンビニには、誰もお客さんがおらず、店員も暇そうにしている。ほんとにコンビニはすごいなぁ。こんな時間でも営業しているなんて。俺は、エナジードリンクとおにぎりを2つ買って外にでた。


 外は誰もおらず、車も通っていない。誰にも見られていないため、急に普段できないことをやってみみたくなった。きっと、夜更かしをしすぎて頭が狂ったのだろう。俺は、車道のど真ん中で寝っ転がった。日中は絶対にこんなことはできないが今の時間帯は誰もいないのでできる。もし、ここで車が来たらはねられてしまうというスリルが気持ちよい。まぁこの時間帯は人の活動時間外のためそんなことはないのだが、、、、、、


 ぐしゃ!!


あ、、死んだ、、。

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