story.07 里
「お母さんを知ってるの?…」
「あぁ、知っている。
「どうゆうこと!?」(僧正坊に
九尾の狐
「まぁ、落ち着き。
「わかった。」
零蘭は九尾の狐の後ろにいき、尻尾を触ったり耳を触ったりしていた。
「美奈とわれは、
「へぇ…結構強いよね?天狗のおじいさん。」
僧正坊は髭を生やしたご老体である。
「そうだな。かなり強い。だが、
「見たところ、500万ぐらい
妖力とは妖のもつ霊力のことを妖力という。
「!?」
【霊力値を見られるということは、目を持っているのか、術なのか、それか…本人の霊力値が多いか…この娘の父親を考えれば…あり得ることか…】
九尾の狐
【ふぅ〜ん、おもろそうな子やな。】(ニタっと笑っていた。)
「娘…
「なんで、名前…」
「生まれた時に、われにあっているはずだ。美奈はこの里で子供を産んでいるからな。
「お兄ちゃんは…殺された!」
九尾の狐
「落ち着きぃ。」(零蘭を抱きしめて自分の腕の中に閉じ込め座った)
「詳しいことは、美奈との約束で話せん。そうか、澪は殺されたか。質問をしても良いか?」
「何?」
「霊力値はいくつだ?」
「10月から測定不能になったけど…」
「測定不能?」
九尾の狐
「測定不能ってことは、600万以上の霊力を持っとるってことやね。」
「そうだね。まぁ、自分の霊力ぐらいある程度ならわかるけど…多分、650ぐらいだと思うけど…」
「馬鹿げているな。さすがというべきか…美奈の娘ということだな。零蘭、ここにいて大丈夫なのか?」
「知らない。この狐についてきただけ。陰陽師の…十二天将?の家にいたけど…どうせ気にしないと思うし。」
「気にしないとは、どうゆうことだ?」
「えっと、2.3時間前だから8時半過ぎかな?妖怪に襲われて、見放されたの。十二天将に。やっぱり、人間なんて大嫌い。」
「そんなことがあったのか。人間が嫌いか?妖はどうだ?」
「う〜ん、わかんない。でも、裏切らないと思う。小さい頃から妖が見えたから…色々あったし。」
九尾の狐
「まだ、お昼や。今日、これから一日ここで過ごしてみればええ。」
「あぁ、そうだな。陰陽師の十二天将といえど、東京から京都まではこれまい。そして、ここは
「そうなんだ?」(よくわからないと言った表情であった。)
「お主の叔母の
「まだ、よくわかんないけど、わかった!」
九尾の狐
「それ、わかってへんよね?」(苦笑い)
それから、零蘭は好きなように天狗の里で過ごしていた…
少し
会議室にて…
「
大妖怪とは、とても力が強く大変危険な妖のことである。
しばらくして…会議室にて…
「ある程度の場所が
「どこだ。」
「京都付近でゼロの霊力が途切れておった。」
「京都ですか…東京からですと、かなりの距離がありますね。」
「その距離の移動をほんの数分で行ってるんだ…大物だな。」
「えぇ、そうですねぇ。これは、骨が折れそうですぅ。」
「
零蘭を取り戻すために、十二天将たちは
時間は過ぎ…午後4時ごろ
零蘭たちは…
「零蘭は、
零蘭は天狗の里にある
九尾の狐
「せやな。せやけど、気持ちよさそうや。」
「あぁ、部下から連絡がきた。こちらに十二天将が5人向かってきている。」
九尾の狐
「零蘭が帰りたいといえば返したらええ。帰りたないと言うたら、返さへんかったらええよ。」
「まぁ、それはそうだが…こじ開ける勢いだ。」
九尾の狐
「入り口を?そないに簡単に開けられるん?」
「いや、開けることは無理に等しい。だが、十二天将が5人がかりとなれば隙間は開けられよう。隙間から1人は入ってこられるからな。入られたら終わりだな。ここに当たりをつけてくる当たり…太陰だな。」
九尾の狐
「太陰?」
「あぁ、九尾は
九尾の狐
「ん?そうゆうことなら…」
妖怪紹介!
天狗は種族が4つあり、それぞれが独立した存在となっている。
4つの族の族長たちは年に数回集まって、会議している。
種族はあるが、4つの族は地域によって分かれている。
族は違うが、天狗の種類は共通である。
1、
活動地域:京都府 鞍馬山
族長:
特徴:千年桜が象徴である。
天狗の4族の中で1番大所帯である。
そして、力の平均的にも強い。
2、
活動地域:滋賀県 比叡山
族長:
特徴:頭脳明晰なものが多い。
超頭脳派である。
3、
活動地域:福岡県 英彦山
族長:
特徴:とても好戦的でいつも鍛錬している。
ほぼ全員、がたいがいい。
4、
活動地域:静岡県
族長:
特徴:美しさを重視している。
富士山をとても大事に思っている。
上記が各族の紹介である。
次に、種類について。
1、
とても大柄である。
力が強く、神通力が使える。
ごく一部が大天狗である。
2、
大天狗よりも小柄である。
力も、大天狗に比べると弱い。
かなりの数がいる。
3、
術を使うのに長けている。
諜報活動などが得意なものが多い。
4、
飛行がうまいものが多い。
5、女天狗
その名の通り、女性の天狗のこと。
女性は、例外なくこの種類となる。
上記で天狗の紹介は終わりです。
今回の新・登場人物紹介!
年齢不明。かなりのご老体。とても力が強い。
過去に美奈の眷属になったことがある。
鞍馬天狗の族長を務めている。
零蘭と澪のことは孫のように思っている。
とても、
髪は白く、長い髭が生えている。
手にはいつもうちわを持っている。
このうちわは「天狗のうちわ」と呼ばれ、国宝級である。
story.08に続く
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