story.04 十二天将集合

陰陽局会議室にて


陰陽局長

「よく来たのぉ。ゼロや。待っておったぞ。」


そこには、陰陽局長と十二天将がそろい組していた。


零蘭れいら

「…誰?」

???

「おい!小娘!御神になんて口を聞いてるんだい!?」

あおい

玄武げんぶや、そないに怒るでない。ゼロ、御神だ。陰陽局長。一番偉い人だ。」

零蘭れいら

「葵姉さんわかった。」

陰陽局長

「ずいぶん、仲良くなったみたいじゃの。ゼロや。お主の霊力は異常だ。じゃが、制御せいぎょできれば問題はない。少し調べるが大丈夫かのぉ?」

零蘭れいら

「大丈夫…です。」

陰陽局長

「そうかい。それはよかった。明日あす、調べることにしようかのぉ。今日のところは十二天将たちと少しでも打ち解けてくれることを祈るとするかのぉ。では、失礼しようかのぉ。」


陰陽局長がここからいなくなった。


あおい

「御神の言いつけ通りにするか。では、騰蛇とうだから順番に行っていくのがよかろう。頼むぞ。」

???

「わかりましたよ。僕は、大鳳おおとり亞夏羽あげはです。よろしくお願いしますね。あぁ、歳は33です。役職は十二天将・騰蛇とうだ拝命はいめいされております。」(すごく素っ気なく、しかも怖そうに言っていた。)

零蘭れいら

【このひと、歓迎かんげいしてない。本心なさそう。怖いな。なんか、黒い変な服、着てるし…】

???

「次は、俺か?俺は安城あんじょう朔羅さくらだ。俺は、優しくはねーからな?あ、十二天将・朱雀すざくの役職だ。歳は29だ。」

零蘭れいら

【この人、苦手。嫌い。ジャージだし…なんか、でっかい剣持ってるし…】

???

「私ですねぇ。あ、私は森羅しんら自由みゆと言います。よろしくお願いしますねぇ。十二天将の六合りくごうの地位をたまわっております。歳は34です。」

零蘭れいら

【なんか、ほんわかしてる男の人だなぁ。糸目いとめだ…ずっと、ニコニコしてるし…】

???

「十二天将・勾陳こうちんの地位についております。金城かねしろ糸雀りあと申しますわ。年齢は41ですわ。よろしくお願いいたしますわね。小さなお嬢様。」(優しく微笑んだ。)

零蘭れいら

【すごい、綺麗な人だなぁ。髪の毛も…まとめてるし…手袋つけてるんだ。】

???

「俺だな。俺は、十二天将・青竜せいりゅう翡翠ひすいすばるだ。30だ。よろしく頼む。」

零蘭れいら

【そんなに、怖い人じゃないのかな?スーツだ。この人も手袋?】

???

「私は十二天将・貴人きじんの席をたまわっている。天一神てんいちじんとも呼ばれている。そして、十二天将のまとめ役も務めている。早乙女さおとめ深雪みゆきという名だ。この名前と容姿で誤解ごかいされがちだが、女ではなく男だ。年齢は32だ。」

零蘭れいら

【女の人だと思ってた…男なんだ。髪の毛長いし…この人も変な服。】

???

「十二天将・天后てんこうの地位をたまわっておりますわ。年齢は38ですわ。ふふ、可愛らしいお嬢さん、よろしくお願いいたしますわ。篆王路てんのうじ姫咲きさですわ。」

零蘭れいら

【すごい、お姫様みたいな人…ドレス…すごい似合ってる。なんか、キラキラしてる…爪とか…すご!】


姫咲は、黒いロングドレスを身につけていた。


あおい

「私か…私はわかるであろう。大丈夫だ。玄武げんぶだな。」

???

「あぁ、私かい?私は、十二天将・玄武げんぶの席だ。桐壺きりつぼ美徳みのりという。よろしく頼むよ。歳は55だ。」

零蘭れいら

豪快ごうかいなおばさんって感じかな?この人もスーツだ。ピアスでか!】


美徳は、オレンジ色の大きなピアスをつけている。


???

やつがれは十二天将・太常たいじょう廿文字じゅうもんじたかむらと申します。よわいは34です。」

零蘭れいら

【なんか、メガネかけてるし…怖いんだけど…神社の人みたいな格好かっこうしてる。】

???

「わしか?わしは、十二天将の白虎びゃっこだ!名は京極きょうごく輝夜かぐやと申す!よろしくな!歳は、51だ!」

零蘭れいら

【なんか、感じのいいおじさんって感じだ!Tシャツにジーンズ?…なんか、超イメージ通り。でも、眼帯がんたいなんだ。】

???

「十二天将・天空てんくうの地位…華瑙かのうゆずりはです…31歳です…」(すごく細々ほそぼそとした声で話していた。)

美徳みのり

「相変わらず、お主は、声が小さいな。」

ゆずりは

「ご、ご、ご、ごめんなさい…。」

零蘭れいら

【なんか、すごい根暗そうな人だな。目が前髪で見えない…てゆうか、全身真っ黒じゃん。】

あおい

「なんだ?ゼロ、言いたいことでもあるのか?」

零蘭れいら

「その…」

姫咲きさ

「大丈夫ですわ。子供に手をあげる人などいませんわ。安心して、話して良いのですわ。何か、気になることでもあるのでしょう?」


大鳳おおとり亞夏羽あげはのことを見ながら…


零蘭れいら

「その服何…ですか?」

亞夏羽あげは

「これは、式服しきふくと言って正式な服装です。十二天将は各自で一式オリジナルの式服を持っています。それを着ているに過ぎません。普段は、着なくてもいいものです。」


式服とは、水干すいかんと言う服に似ている服装である。現代風に、動きやすさとデザインは進化している。


零蘭れいら

「正式な服装?…じゃぁ、なんで今着てるの…ですか?」

自由みゆ

「十二天将ですからねぇ。服装は自由なんですよぉ。式服、スーツ、ドレス、ジャージとかいいんです〜。戦闘時せんとうじ任務時にんむじは式服ではなくてはいけませんけどねぇ。」

零蘭れいら

「そうなんだ…ですか。」

あおい

「ふふふふ。ゼロ、無理に敬語にする必要はないであろう。ふふ、不自然じゃ。」

深雪みゆき

「そうだ。敬語は使わなくていい。無理に使おうとする方が面倒だ。これは、私が許可する。」

他の十二天将たち

御意ぎょい。」

零蘭れいら

「いいの?」

深雪みゆき

「あぁ。ゼロ、さいわいにも時間はある。今は…5時半か1時間ずつ十二天将のうち1人と行動を共にしてもらう。各々、打ち解ける時間が必要だ。移動時間として30分ずつ時間をあける。これは、確定事項とする。太陰たいいん内訳うちわけを頼む。」

あおい

「あぁ、では発表しよう。

6時から7時は、篆王路姫咲てんのうじきさ天后てんこう

7時半から8時半は、大鳳亞夏羽おおとりあげは騰蛇とうだ

9時から10時は、華瑙楪かのうゆずりは天空てんくう

10時半から11時半は、早乙女深雪さおとめみゆき貴人きじん

12時より全員で食事とする。

13時から14時、金城糸雀かねしろりあ勾陳こうちん

14時半から15時半、安城朔羅あんじょうさくら朱雀すざく

16時から17時、京極輝夜きょうごくかぐや白虎びゃっこ

17時半から18時半、廿文字篁じゅうもんじたかむら太常たいじょう

19時より全員で食事とする。

20時から21時、桐壺美徳きりつぼみのり玄武げんぶ

21時半から22時半、翡翠昴ひすいすばる青竜せいりゅう

23時から24時、森羅自由しんらみゆ六合りくごう

とする。移動時間として30分設もうけておる。あくまで予定じゃ。何をするのも自由じゃ。各々自分の方法で深めると良いであろう。私のかんじゃが2時間ほどは前倒しになるであろう。食事の時間の変更はしない。では、各々散らばるように。」

深雪みゆき

「そうゆうことだ。頭に入れたな?食事については、式(使いみたいなもの)を送ろう。そこに集合だ。では、天后てんこう頼むな。解散!」


篆王路姫咲天后以外は消えていなくなった。


姫咲きさ

「では、行きますわよ?私のお屋敷にご案内しますわね。ここから20分程度ですから移動時間で足りますわ。」

零蘭れいら

「うん。」


姫咲と手を繋ぎ、移動を始めた。

黒塗りの高級車に乗り込み。


零蘭れいら

「高そう…)

姫咲きさ

「ふふ。素直ですわね。ゼロちゃんはどうして、陰陽師になりたいのかしら?」

零蘭れいら

「復讐するため。」

姫咲きさ

【復讐?…まぁ、御神からこの子のこと少し聞いているけれど…復讐とはまた物騒なことですわ。どうしてなのかしら。】

「ねぇ、ゼロちゃん。どうして、復讐なのかしら?うかがってもよろしくて?」

零蘭れいら

「お兄ちゃん…警察で働いてた…神楽坂澪かぐらざかみお。捜査してる時に殺された…それで、捜査が打ち切られた。突然…何もなく。お兄ちゃんは忘れられたかのように!」


零蘭が話した瞬間に霊力が溢れ出してしまった。


姫咲きさ

【これは、まずいわ!このままでは、妖が寄ってきてしまうわ!】

『結界術・なぎ


結界術・凪:結界術の一種いっしゅで人物または一定範囲いっていはんいに張る結界である。この結界は、霊力を抑えたり妖気(妖怪がだす霊力。妖気は漏れ出している霊力であり周りに害をあたえる霊力のことである。)を漏れ出させないようにするもの。


姫咲きさ

【この子の霊力…少し漏れただけで小物が集まって来てしまったわ。この子の霊力は…危ないわね。】

「とりあえず、落ち着いた方がいいわ。一様、結界を張ったから大丈夫だとは思うけれど…落ち着いてくださらないかしら?」


零蘭れいら

「ごめんなさい…」


そして、篆王路姫咲天后の家についた。


零蘭れいら

「すごい!!でかい!!」

姫咲きさ

「ふふ、そうですわね。」


篆王路姫咲天后とは、家の中で朝食を取ることなった。


姫咲きさ

「お口にあったかしら?」

零蘭れいら

「フレンチトースト?美味しかった!」(すごくキラキラした目で話していた)

姫咲きさ

「それはよかったわ。それに、ゼロちゃんのこと知れたからよかったわ。」

零蘭れいら

「そう?…」

姫咲きさ

「えぇ、陰陽師になりたい理由もいいものだったわ。教えるにあたいする子だとわかってよかったわ。私、生意気なこちらを見下してくるような子供だったら教えていないわ。それに、天后てんこう様があなたのことを気に入っているようだし…断る理由はなさそうですわ。」(優しく微笑ほほえんだ)

零蘭れいら

「天后が私のことを気に入った?」

姫咲きさ

「えぇ、もう姿をお見せになられてはいかがかしら?天后様、意地悪いじわるはよろしくなくてよ?」

天后てんこう

「あぁ、そうだな。」


零蘭が唖然あぜんとしていた。

天后は女性の姿をしていた。髪と目は水色であった。髪はショートであった。


天后てんこう

「なんだ?女とは思っていなかったようだな。あははは。無理もない。」


天后は零蘭の後ろに行き、頭をわしゃわしゃと撫でた。


零蘭れいら

「や!やめて!!」

天后てんこう

「なんだ?照れているのか?あははは、可愛いな。」

姫咲きさ

「あら?誰かが、この屋敷に忍び込んだみたいですわね。誰かしら?…害があるなら少し、面倒なことになりそうですわね。」



新・登場人物紹介!


大鳳おおとり 亞夏羽あげは

33歳・男性。陰陽局本部所属陰陽師。十二天将・騰蛇。

長髪で三つ編みで束ねている。いつも式服を着用している。

亞夏羽の式服は黒を基調としたアゲハ蝶の模様が入っている。

とても素っ気なく見下している。敬語ではある。


安城あんじょう 朔羅さくら

29歳・男性。陰陽局本部所属陰陽師。十二天将・朱雀。

短髪でオールバックの髪型をしている。普段はジャージを着用している。

戦闘時と任務時のみ式服を着るタイプ。大きな剣をいつも持っている。

口が悪くぶっきらぼうで俺様である。敬語は御神にしか使わない。

式服は赤く朱雀の模様が刺繍ししゅうされている。


森羅しんら 自由みゆ

34歳・男性。陰陽局本部所属陰陽師。十二天将・六合。

ボブほどの髪の長さである。目は糸目で本気で怒っている時に目を開けるとか…開けないとか…。

普段も式服を着用。式服は、緑のグラデーションとなっており青海波(せいがいは:日本伝統の和柄。)が刺繍されている。

ずっと敬語でおっとりしている。


金城かねしろ 糸雀りあ

41歳・女性。陰陽局本部所属陰陽師。十二天将・勾陳。

必ず髪の毛はアップできっちりまとめている。

式服は戦闘時と任務時のみ着るタイプ。普段はワンピースなどを着ている。

常に手袋を着用している。式服は薄い黄色で、小鳥が刺繍されている。

とても上品である。


翡翠ひすい すばる

30歳・男性。陰陽局本部所属陰陽師。十二天将・青竜。

短髪、一重で切れ長の目をしている。式服は戦闘時と任務時のみ着るタイプ。

普段はスーツに手袋を着用している。式服は青を基調とし、青竜が刺繍されている。会話はとても事務的で無駄なことは一切話さないクールな人。


早乙女さおとめ 深雪みゆき

32歳・男性。陰陽局本部所属陰陽師。十二天将・貴人。

セミロング程度の長さである。女性に間違われるほどの容姿をしている。声も中性的である。普段も式服を着用している。

式服は白を基調とし、雪の結晶が散りばめられているとても幻想的である。

十二天将のまとめ役を務めている。天一神と言われるほど強い。歴代最年少の21歳で十二天将となる。上品で所作がとても綺麗だが、話し方はとても断定的である。怒るとトラウマ級とか…


篆王路てんのうじ 姫咲きさ

38歳・女性。陰陽局本部所属陰陽師。十二天将・天后。

太腿ふとももまでの超ロング。アクセサリー、ネイル、メイクをいつも100%キメている。式服は戦闘時と任務時のみ着るタイプ。

普段はドレスを着ている。式服は紫を基調とし、夜空のようなデザインである。

とても和やかで、上品である。本人の美しさ、ババァだとか、若作りだとか馬鹿にされると本気でキレると一部では有名である。


改めて、東雲葵についてももっと詳しく書きます!


東雲しののめ あおい

53歳・女性。陰陽局本部所属陰陽師。十二天将・太陰。

腰まであるロングヘア。毎日綺麗な髪留めをつけている。

式服は戦闘時と任務時のみ着るタイプ。式服は葵色を基調とし、扇や羽の模様の刺繍が入っている。普段は着物を着ている。扇をいつも持っている。

現十二天将の中で1番、十二天将の地位についている。


桐壺きりつぼ 美徳みのり

55歳・女性。陰陽局本部所属陰陽師。十二天将・玄武。

ベリーショートである。大きな橙色のピアスをつけている。

式服は戦闘時と任務時のみ着るタイプ。式服は黒から白になるグラデーションになっており、玄武の姿が刺繍されている。普段はスーツ姿である。

礼儀知らずは大嫌いである。豪快な感じ。


廿文字じゅうもんじ たかむら

34歳・男性。陰陽局本部所属陰陽師。十二天将・太常。

腰まである長髪。ハーフアップにしている。メガネを着用している。

式服は戦闘時と任務時のみ着るタイプ。式服は、青色を基調とし、竹の模様が刺繍されている。普段は、はかまを着ている。

何事にも古風な感じである。何を考えているかわからない。


京極きょうごく 輝夜かぐや

51歳・男性。陰陽局本部所属陰陽師。十二天将・白虎。

短髪である。眼帯をつけている。とても、体格が良い。

式服は戦闘時と任務時のみ着るタイプ。式服は白を基調とし、白虎の刺繍がされている。普段はTシャツにジーンズとラフである。

元気な活発な人。武士的な感じも持ち合わせている。


華瑙かのう ゆずりは

31歳・女性。陰陽局本部所属陰陽師。十二天将・天空。

セミロング程度である。前髪が長く目が見えない。

式服は戦闘時と任務時のみ着るタイプ。式服は、水色から黒色になるグラデーションになっており、雲のような模様が刺繍されている。普段は黒一色。

とにかく声が小さく、ネガティブ思考で根暗である。敬語で話す。


天后てんこう

十二天将の1人である。成人女性の姿をしている。露出が多めな波のような、海を見ているかのような模様のドレスを着ている。簡単に言えば、神様。とても、男勝りな感じの方である。


story.05に続く

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